
バックエンドって何?これからの起業に必要な“裏側”の仕組みを知っておこう
こんにちは、起業を目指す会社員のみなさま。今回は「バックエンド」という言葉を取り上げてお伝えします。
「よく耳にするけど、何のことかよくわからない…」という方も多いかもしれません。でも、これから起業したり支援体制を考えたりする際に、バックエンドはとても大切な概念なんです。
今回は会計や支援の視点、システム連携の視点なども交えながら、やさしく丁寧にお伝えしますね。
目次
- 1. バックエンドってそもそも何?基本を整理しよう
- 2. バックエンドの種類:仕組み・支援・マーケティングとしての意味
- 3. 起業準備ではどう活かす?支援体制・業務設計のヒント
- 4. 構築するには?基本的なポイント
- 5. FAQ よくある質問にまとめました
- 6. まとめ—あなたの起業に安心の土台を
1. バックエンドってそもそも何?基本を整理しよう
まず言葉の整理から入りましょう。「バックエンド(Backend)」とは、直訳すると“裏側”です。
ビジネスやITの世界では「表に見えないけれど、事業やシステムを支えている重要な部分」を指します。
- 事務・会計・人事・在庫管理などの「業務運営面」
- ITの世界では「サーバー・データベース・業務ロジックなど」
つまり、ユーザーの前には出てこないけど、事業が機能するための「縁の下の力持ち」がバックエンドなんですね。
2. バックエンドの種類:仕組み・支援・マーケティングとしての意味
① 支援・業務運営としてのバックエンド
ビジネスの支援体制を考えると、事務処理、会計・法務、HR、文書管理などは、起業準備の鍵になります。
これらを自社で整えるのは大変ですが、支援者やアウトソーシングを上手に使うことで実現可能です。
② マーケティング視点のバックエンド(バックエンド商品)
マーケティングでは「フロントエンド(顧客が購入しやすい魅力的で安価な商品)」に続く「利益を得る本命商品」をバックエンドと呼びます。
新規顧客を集める入口となる商品(例:お試しセット)の後に、本命の商品(例:定期購入)を提供する流れが作れると収益化がしやすくなります。
③ IT/プロダクト視点のバックエンド
アプリやサービスを作るときにも、前面にある画面(フロントエンド)の背後に、ロジック・データ・処理の流れを組むのがバックエンドです。
フロントエンドが「見た目」の価値だとすれば、バックエンドは「動く仕組み・信頼性の支え」です。
3. 起業準備ではどう活かす?支援体制・業務設計のヒント
1年後の起業に向けて、バックエンドの視点を取り入れると何が変わるでしょうか?
- 支援体制として:会計・労務・発送などバックエンド業務の外部委託で負担軽減
- マーケ視点として:顧客導線にバックエンド商品を仕込む構造を設計する
- IT視点として:サービス開発時に、ユーザー体験を支えるバックエンドの設計を意識
どんな分野でも大切なのは、「何を見せるか」より先に「それを支える仕組み」を揃えることですね。裏をしっかり固めておくことで、安心して前へ進めるわけです。
4. 構築するには?基本的なポイント
- 全体設計の中でバックエンドを先に考える
特にマーケティング設計なら“バックエンド商品”を起点に前後を考えると収益の流れが作りやすいです。 - 支援業務は外部パートナーと連携
会計事務所やWeb開発会社など、必要なバックエンド業務を外注することで自力では難しい領域も実現しやすくなります。 - ITを使えば手軽にバックエンドを構築可能
BaaSやクラウドサービスを使えば、専門技術なしでも管理機能を持たせやすいです。
5. FAQ|よくある質問にまとめます
Q1. “バックエンド”ってエンジニア用語のこと?
A. エンジニア視点だけじゃなく、マーケ・支援戦略・業務設計など幅広く使われる言葉です。
Q2. バックエンド商品ってどう作ればいいの?
A. 自分が届けたい本命商品を考えて、それを買ってもらえる流れ(フロント→バック)を意識して設計します。
Q3. 自分で全部バックエンド整える時間がない…どうすれば?
A. 得意な業務以外は外注・支援を積極的に活用して、あなたはコアに集中しましょう。
Q4. ITのバックエンドも全部自分で作らないと?
A. ―いや、クラウドやBaaSを使えば、初期投資少なく機能構築が可能です。
Q5. 今の職場でもバックエンド意識すべき?
A. もちろんです。自社や部署にどんな“裏側業務”が必要か見えてくると、業務改善にもつながります。
6. まとめ—あなたの起業に安心の土台を
今日は「バックエンド」の意味と活かし方をご紹介しました。整理すると:
- バックエンドは“裏側”の支えで、大切な部分
- マーケティング・業務設計・IT設計、どこでも不可欠な考え方
- 設計順序や外注、クラウド活用で、起業準備の効率がぐっと上がる
起業を目指すにあたって、目に見える前面だけでなく、裏側の準備を整えておくことが、何より安心で強い起業への第一歩となります。
最後に(ひとこと)
「見せること」に心奪われがちですが、そこを支える「バックエンド」があるからこそ、あなたの思いもきちんと届いていくのです。
どうぞこの裏側の設計にも、ぜひ早めに注目してみてくださいね。不安を安心に変える、その一歩をお手伝いできたら嬉しいです。応援しています!
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。