
Youtubeに動画を投稿しました。
経営の考え方やマーケティングについてのお役立ち動画を毎日投稿しております!
是非御覧ください。
以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)で見る経営戦略の極意
~中小企業社長のための「限られた資源をどこに投下すべきか」指南~
はじめに
経営者のみなさん、「PPM」という言葉をご存じでしょうか?
Product Portfolio Management(プロダクトポートフォリオマネジメント)**の話です。
このPPMは、ボストン・コンサルティング・グループが開発した、事業や製品の位置づけを整理するための有名なフレームワーク。
縦軸に市場の成長率、横軸に相対的な市場シェアを取り、自社の事業を4つの象限に分類します。
これにより、**「限られた経営資源をどこに投入するか」**という社長の最重要意思決定をサポートしてくれるのです。
PPMの4つの象限とは?
1. スター(花形事業)
-
市場成長率:高い
-
市場シェア:高い
売上も成長も好調。資金は入ってくるが、拡大のために出ていくお金も大きい。
例えるなら、人気絶頂のアイドル。輝いているが、活動資金も多く必要です。
2. クエスチョン(問題児)
-
市場成長率:高い
-
市場シェア:低い
市場は伸びているのにシェアが取れていない状態。
ここに投資すればスターに成長する可能性もあるが、失敗すれば「負け犬」へ直行…。
つまり、賭けどころです。
3. キャッシュカウ(金のなる木)
-
市場成長率:低い
-
市場シェア:高い
市場は成熟し、成長は鈍化。しかし安定的に利益と資金を生む事業。
この資金を問題児に投入し、新たなスターを育てます。
4. ドッグ(負け犬)
-
市場成長率:低い
-
市場シェア:低い
売上も利益も伸びず、資金流出もないが、流入もない。
撤退も視野に入れるべきゾーンです。
PPMのキモは「お金の流れ」を読むこと
PPMの本質は、資金の流入と流出を見える化することにあります。
-
金のなる木 → お金を生み出す
-
問題児 → お金を消費する(将来への投資)
-
スター → お金の出入りが大きい
-
負け犬 → お金の流れが小さい
中小企業の場合、「お金」だけでなく「人材」も貴重な経営資源です。
主力営業マンや幹部の時間を、どの事業に集中させるかの判断にもPPMは役立ちます。
社長がやるべき3つのアクション
-
自社事業を4象限に分類する
感覚ではなく、客観的な数値と市場調査で判断する。 -
資金配分の優先順位を決める
金のなる木で稼いだ資金を問題児に投資。スターを増やし、将来の金のなる木を育てる。 -
市場の成長性を読み続ける
成長市場は変化が早い。昨日のスターが今日の負け犬になることもあります。
起業・新規事業にもPPMは有効
創業直後は、多くの場合「問題児」スタート。
だからこそ、市場成長率の高い分野を選び、早期にシェアを確保する戦略が重要です。
逆に、市場が縮小傾向なのに参入してしまうと、最初から「負け犬」状態になる危険もあります。
まとめ
PPMは単なる理論ではなく、社長の資源配分を支える実践ツールです。
限られたお金・人・時間をどこに注ぐか。この決断次第で、会社の未来は大きく変わります。
中小企業経営では、**「選択と集中」**が生き残りのカギ。
PPMを上手に使い、スター事業を増やし、金のなる木を育て続けましょう。
無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お待ちしております!
フリーダイヤル 0120-335-523