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同じ1円でも価値は違う──経営者が知っておくべき「生き金」と「死に金」の判断基準
はじめに
会計の世界では「1円は1円」。
経理上は、10万円でも100万円でも数字はただの数値です。
しかし、経営の現場では同じ1円でも価値は全く違う。
使い方ひとつで、社員のモチベーションを爆上げする“生き金”にもなれば、何の影響も残さない“死に金”にもなります。
今回は、行動経済学の視点も交えながら、経営者が押さえるべき「お金の使い方の質」について解説します。
会計上は同じでも、感情価値はまったく違う
たとえば、ある社員のボーナスをこう変えたとします。
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Aさん:10万円 → 20万円(+10万円)
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Bさん:100万円 → 110万円(+10万円)
経理上は、どちらも「10万円の増加」。
しかし感情的なインパクトは全く違います。
Aさんは倍増で喜びも大きいですが、Bさんは「まあ上がったな」程度。
この差こそが「お金の心理的価値」。
経営判断では、この感情価値を無視すべきではありません。
生き金と死に金の分かれ目
お金の使い方には、次の2種類があります。
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生き金:組織や人を動かし、長期的な利益や信頼につながる使い方
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死に金:数字上の支出だけが残り、効果が見えない使い方
定期昇給・定期賞与の罠
業績に関係なく毎年同じ額を昇給・賞与すると、「もらって当然」になり感謝もモチベーションも生まれません。
生活の安定には寄与しますが、業績向上という視点では死に金になりやすい。
行動経済学が教える「驚き」と「記憶」の効果
行動経済学では、人は「予想外のプラス」に強く反応します。
これを経営に活かす好例が、ある成功経営者のお年玉エピソードです。
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社長は全社員の家族構成(子供の年齢)を把握
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正月明けに一人ずつ呼び出し、ポケットマネーでお年玉を手渡し
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社員は驚きと感動、家族もその会社への忠誠度アップ
この1万円は、単なる給与アップよりもはるかに大きな価値を生みました。
驚き・感謝・家族の支持がセットになり、社員の会社への帰属意識を高める“生き金”の代表例です。
同じ1万円でも効果を最大化する方法
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タイミングをずらす
当たり前の時期ではなく、予想外の瞬間に支給する。 -
形を変える
現金より、特別な賞・体験・物品にすることで記憶に残る。 -
ストーリーを添える
「なぜこれを贈るのか」という背景を伝えることで意味が深まる。
生き金を生む判断フレーム
経営者としてお金を使うとき、次の3つを問いかけてみてください。
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この支出は人や組織を動かすきっかけになるか?
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社員や顧客に長く記憶される出来事になるか?
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単なる数字上のコストではなく、未来への投資になっているか?
まとめ
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同じ金額でも感情的価値は大きく異なる
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会計数字だけでなく、「人の反応」でお金の価値を測るべき
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定期的・機械的な支給は死に金になりやすい
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驚き・感動・記憶を伴う支出は、少額でも大きな効果を生む
経営は数字だけでなく、お金の“温度”を感じる感性が重要です。
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