
金融機関は見逃さない!B社に学ぶ“決算書の落とし穴”と再建策
Youtubeに動画を投稿しました。
経営の考え方やマーケティングについてのお役立ち動画を毎日投稿しております!
是非御覧ください。
以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
B社決算書に潜む“見逃せない4つの危険サイン”を財務のプロが徹底解説|役員報酬・貸付金・償却資産・債務超過の真実
実はこのB社さん、数字だけを見ると一見そこまで悪くないように見えます。
しかし、貸借対照表の中を丁寧に見ていくと、
“放置すると会社を危機に陥れるかもしれない深刻な財務課題”が隠れていることが分かりました。
この記事は「動画を見ようか迷っている方」や
「決算書の読み方を学びたい経営者の方」に向け、
動画の魅力を感じていただけるようにまとめています。
読み終わる頃には、
「決算書のどこを見るべきか」「財務の危険サインは何か」が自然と理解できる構成になっていますので、
ぜひ最後までお付き合いください。
1. B社決算書の最大の問題点:役員報酬が高すぎる
まず動画でも真っ先にツッコミが入ったのが、
役員報酬2,000万円という数字です。
売上2,600万円に対し、役員報酬が2,000万円。
夫婦2人で経営しているにも関わらず、
ほとんど利益が残らないほど役員報酬を取ってしまっている状況です。
たしかに会社の利益は役員報酬で調整されることが多いのですが、
それも度を越えると「金融機関の心象悪化」につながります。
銀行が見るポイントはこうです:
- 会社の収益力と役員報酬が釣り合っているか?
- 役員報酬が高すぎて、会社体力を奪っていないか?
金融機関の立場からすれば、
「2,600万円の売上で2,000万円も取るなんて、ちょっと乱暴じゃない?」
という判断になるのは当然です。
この“役員報酬の高さ”は、後述する短期貸付金問題とも密接に関わってきます。
2. 1100万円の短期貸付金──代表者への貸付が大問題
動画で判明したのが、
B社が代表者(夫婦)個人に対して1100万円を貸していたという事実です。
厳密には、会社のお金を個人に貸し付けていた形です。
しかも、会社は銀行から3,500万円も借入している状態。
銀行からすると、
「事業のための借入を、個人消費に使っていないよね?」
という目で見られるポイントです。
こうなると、金融機関はかなり厳しい評価を下します。
最も警戒されるのは、“資金の私的流用”の疑い。
もちろん、今回のB社には理由がありました。
動画内でも触れましたが、代表者夫婦のお子さんが医学部に通っていて、
学費が非常に高額だったのです。
医学部は年間1,000万円かかることもあり、
家庭の事情としては理解できます。
しかし金融機関は「理由」では判断しません。
会社の資金を個人生活に回しているとなれば、
「事業を伸ばす意思が弱いのでは?」
「会社の利益よりも私生活を優先しているのでは?」
という疑念を抱きます。
この貸付金こそが、B社の融資審査に重くのしかかる“大きな問題”なのです。
3. 償却資産の老朽化──修繕費を増やし利益を圧迫
さらに、貸借対照表を丁寧に読み解くと、別の問題も見えてきました。
それが固定資産の老朽化です。
B社はもともと約3,000万円の固定資産を保有していましたが、
償却累計額を見ると、残りの価値が250万円ほどにまで減っていました。
つまり、
“今ある設備を長く使いすぎている”状態です。
設備が古くなると……
- 故障が増える
- 修繕費が増える
- 生産効率が落ちる
- 結果として利益率が低下する
これらはすべて経営にとって痛手です。
さらに困ったことに、
老朽化が深刻なのに、新しい設備への投資ができていない
──という悪循環が発生しています。
「新しい機械を買いたいけれど、銀行が融資を出してくれない」
という状況なのです。
では、なぜ融資が通らないのか?
理由は次の章でご説明します。
4. B社が融資を受けられない最大原因:債務超過
B社の貸借対照表を見ると、
純資産がマイナス780万円(=債務超過)という状態になっていました。
資本金300万円でスタートしたものの、
赤字が積み上がった結果として純資産が逆にマイナスに転じています。
債務超過になると、銀行は基本的に融資に慎重になります。
理由は単純です。
会社を清算した場合、借金が返せないからです。
つまり、銀行はこう思います。
- 「この会社に追加融資しても返ってこないかもしれない」
- 「まずは財務体質を改善してからにしてほしい」
債務超過・高額役員報酬・個人への貸付金──
この3つが揃うと、銀行は最も警戒する財務状態になります。
動画でも話したように、
「決算書を読める社長」と「読めない社長」では未来の見え方が大きく違うのです。
5. では、どう改善していくのか?動画で触れた再建ロードマップ
ここまで見ると、「けっこう深刻じゃない?」と思うかもしれません。
ただし、動画でもお伝えした通り、改善の余地は十分にあります。
今回は、その改善の柱となる3つのアクションをご紹介します。
① 役員報酬を適正化する
まずは役員報酬2,000万円を見直すこと。
子どもが医学部卒業し、1人分の学費負担がなくなるタイミングが改善のチャンスです。
- 役員報酬を減額する
- 減額分を会社に戻す
- 短期貸付金の返済に充てる
これにより、
銀行の信用回復が一気に進みます。
② 代表への貸付金を返済していく
金融機関が最も嫌がるのは「資金の私的流用」。
これを解消しなければ融資は前に進みません。
例えば月20万円ずつでも返済すれば、
年間240万円返済できます。
これを継続することで、
銀行は「誠実に改善している会社」と評価してくれます。
③ 設備投資のストーリーをつくる
債務超過だからといって、永遠に融資が受けられないわけではありません。
銀行が求めるのは、
「財務改善 → 信用回復 → 設備投資 → 生産性向上」
というストーリーです。
この一連の流れが見えると、融資は一気に現実味を帯びてきます。
6. 実は税理士にも改善の余地が…?動画で話した“裏話”
動画の終盤では、私が個人的に感じた“気になる点”についても触れました。
役員報酬の決定にあたり、
税理士が銀行目線をもう少し考慮すべきだったのでは?
という話です。
たしかに、節税目的で役員報酬を多めに設定するケースはよくあります。
しかし、役員報酬が過度になると、
金融機関の心象が悪くなり、融資が受けられなくなるのも事実です。
つまり、
節税だけを考えるのではなく、「銀行評価」「個人のライフプラン」「会社の財務」「将来の投資」すべてを見た総合設計が必要なのです。
この部分は、動画でかなりリアルに語っていますので、
気になる方は必見です。
7. 動画ではさらに深掘りした“リアルな財務の裏側”を解説しています
この記事はあくまでダイジェスト版です。
動画では、次のような点も詳細に解説しています。
- 金融機関は決算書のどこを最初に見るのか
- 債務超過が続くとどうなるか
- 役員報酬・貸付金の“理想的なバランス”とは?
- 設備投資を成功させる「計画書」の作り方
- 代表者の家庭事情と財務判断の関係
数字だけでは見えない、
経営のリアルと、銀行との本当の付き合い方に踏み込んでいます。
まとめ:財務が変われば、会社の未来は変わる
最後に、今回の記事の要点をまとめます。
- 役員報酬が高すぎると、銀行は警戒する
- 代表者への貸付金は、資金の私的流用と見なされる可能性が高い
- 固定資産の老朽化は利益を圧迫する
- 債務超過は融資審査で大きなマイナス
- 改善のポイントは「役員報酬」「貸付金返済」「設備投資のストーリー」
決算書は、ただの数字の羅列ではありません。
社長の意思、会社のクセ、未来のリスクがそのまま表れる“経営のカルテ”です。
「決算書を読める社長ほど強い社長はない」
これは私が長年の支援の中で痛感してきたことです。
ぜひ動画も合わせてご覧いただき、
あなたの会社にも当てはめて考えてみてくださいね。
財務や決算のご相談はいつでもお待ちしています。
お気軽にご相談ください。
フリーダイヤル tel:0120-335-523



























