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コラム

起業準備中のあなたへ。現金出資で失敗しないための極意

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現金出資とは?脱サラ起業を目指すあなたへ基礎から徹底解説!

こんにちは。起業コンサルタント(R)、税理士、行政書士の中野裕哲がお届けします。

今回は「現金出資」について、ズバリ解説いたします!

会社を設立するには、まず「資本金」という“会社の元手”を用意する必要があります。この資本金、どうやって用意するのか?その代表的な方法が「現金出資」なのです。

そもそも「現金出資」とは?

「現金出資」とは、会社の設立時や増資時に、現金(お金)を出資して会社の資本金を構成する方法のこと。

設立する会社に“現金を入金する”ことで、出資者(あなた)が出した資金が会社の元手になる、というイメージです。

「モノで出資する」=現物出資に対して、「お金で出資する」のが現金出資。これがもっともシンプルで、かつ多くの起業家が採用している方法です。

なぜ現金出資が大事なのか?

理由は大きく3つ。

1. 資本金として認められるため

会社の信用力を担保する“資本金”としてカウントされます。つまり、融資審査や口座開設、取引先との契約時に、「しっかりした会社だ」と見てもらえる材料になるわけです。

2. 創業融資で有利になる

日本政策金融公庫などから創業融資を受ける際に、「どれだけ自己資金を用意したか」が非常に重視されます。この“自己資金”は、基本的に現金出資でなければカウントされません。

3. 証明書類がシンプルで済む

現金出資は、通帳のコピーだけで出資の証明が可能な場合が多いです。現物出資のように評価書類や契約書などを準備する必要がありません。

どうやって現金出資をするの?

以下のステップで行います。

ステップ1:発起人個人の通帳を準備

銀行口座を開設しておきます(できれば新規に1冊作ると記録が明瞭になります)。

ステップ2:資本金の金額を決める

たとえば「100万円を資本金にする」と決めたら、それを発起人の通帳に振り込みます。

ステップ3:通帳のコピーを取る

・表紙 ・表紙の裏 ・出資金の入金が記載されたページ この3点をコピーして、設立書類に添付します。

ここで重要なのは、「出資金の入金記録」が明確に見えること。現金で入金しても、自動振込でもOKです。

現金出資でやってはいけないこと

・家族名義の通帳から入金する

これはNG。自己資金とは見なされず、創業融資に不利になります。

・誰かから借りたお金を出資金にする

一時的に借りたお金では、自己資金とはカウントされません。あくまで自分で貯めたお金を使いましょう。

・記録が不明確な通帳を使う

プライベートな支出と混在している通帳よりも、専用口座を使うのがベストです。

いくら現金出資すればよい?

結論から言うと、「できるだけ多く」が望ましいです。最低資本金制度は廃止されたため、1円でも設立できますが…

起業後の運転資金を考えると、少なくとも100万円~300万円は用意しておきたいところです。

創業融資を狙うなら「必要資金の1/3以上」が理想です。

複数人で出資する場合は?

共同経営者がいる場合は、それぞれの名義で現金出資を行いましょう。

出資比率を明確にし、会社設立後の議決権や配当の割合にも直結しますので、必ず事前に合意を取り付けておきましょう。


よくある質問(FAQ)

Q. 現金出資したあと、お金はすぐ使っていいの?

A. はい、設立登記が完了すれば、資本金として使うことができます。ただし、通帳コピーの提出が完了するまでは記録をしっかり残しておきましょう。

Q. 出資金を自宅に現金で持っていたけど、それを使っても大丈夫?

A. 原則OKですが、通帳に一旦入金し、記録を残してから使いましょう。現金のままだと証拠能力が弱くなります。

Q. クレジットカードの支払いを現金出資でまかなえますか?

A. 出資金はまず現金で入金されることが重要です。カード払いは出資の証明として認められにくいため要注意です。

Q. 一度出資したお金を自分に返してもいいの?

A. 出資金は会社のお金になります。個人に返すと「役員貸付」となり、税務的にもリスクが伴います。


まとめ:現金出資は起業準備の土台!

脱サラして一年後に起業を目指すあなたにとって、現金出資はその「第一歩」といえる重要な工程です。

資本金の準備は、会社の信用力や資金繰り、さらには融資審査にも大きく影響します。

今からコツコツと貯金を始め、出資の準備をしていきましょう。大切なのは「記録をしっかり残す」ことと、「自分名義のお金であること」。

不安や疑問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

起業を目指すあなたの背中を、全力で押していきます!

 

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弊社では、中野裕哲を中心とした所属専門家チーム(起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員など)が一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
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この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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