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動物病院の血液検査機器に補助金は使える?導入形態で変わる対象判定と補助下限の壁

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動物病院の血液検査機器に補助金は使える?導入形態で変わる対象判定と補助下限の壁

動物病院の血液検査機器と補助金|買う・借りる・試薬で払う、どの形なら対象になるか

院内で血液検査を回せるようにしたい。そう考えて見積を取ると、機器メーカーから出てくる提案は一つの形ではありません。本体を買い切る見積、リース契約の見積、そして本体の代金をほとんど取らずに試薬やカートリッジの単価で回収する契約。獣医療の検査機器では、この三つ目の形が珍しくありません。

補助金が使えるかどうかは、機器の性能や価格ではなく、この「どの形で手に入れるか」で先に決まってしまいます。開業して二、三年、外部の検査ラボに出していた項目を院内に戻したい段階の動物病院を想定して、実際に相談で出てくる順に整理します。数字と要件は2026年8月時点の社内資料と各制度の公募要領に基づくもので、申請前には最新の公募要領で確認してください。

本体を買い切る場合、そもそも補助金の対象になりますか

買い切りであれば、経費区分としては土俵に乗ります。新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 革新的新製品・サービス枠は機械装置・システム構築費が必須かつ主軸で、単価は税抜10万円以上とされています。中小企業省力化投資補助金(一般型)も機械装置・システム構築費が必須区分で、こちらは単価税抜50万円以上の機械装置等を最低1つ入れることが求められます。血液検査機器の買い切り見積であれば、どちらの単価要件も超えることが多い価格帯です。

ただし「経費区分に乗る」ことと「その制度で採択される」ことは別の話です。革新的新製品・サービス枠は新製品・新サービスの開発を伴わない単なる導入を対象外としており、既存サービスの提供プロセスの改善も本枠では対象外と公募要領に書かれています。外注していた検査を院内に戻すという説明のままでは、この枠の趣旨と噛み合いません。

本体無償・試薬で回収する契約は使えますか

ここが判断の分かれ目です。上に挙げた制度の対象経費として挙がっているのは、機械装置・システム構築費、つまり自院が取得する設備の代金です。試薬やカートリッジのような消耗品は、この区分の説明に含まれていません。本体の請求額がゼロに近い契約では、補助対象として計上できる金額そのものが残らない、という結果になります。

メーカー側の提案としては、初期費用が軽くなる合理的な売り方です。ただ補助金を併用する前提で動くなら、見積を取る段階で「本体価格を立てた買い切りの見積も出してもらえますか」と一言添えておくと、後から契約形態を組み替える手間が減ります。

リース契約の場合はどうなりますか

リース料・レンタル料を経費区分として明示的に持っているのは、小規模事業者持続化補助金です。同補助金の対象経費には「借料」の区分があり、機器・設備等のリース・レンタル料が例示されています。一方で、ものづくり側や省力化投資補助金(一般型)の対象経費は機械装置・システム構築費が主軸で、借料の区分は同じようには置かれていません。

つまり、リースで入れると決めているなら制度の選択肢は狭まります。逆に、どちらでもよい段階であれば、契約形態を決める前に制度を並べたほうが選べる幅は広く残ります。

💬 無料相談のご案内

補助金専門行政書士法人は、V-Spirits元補助金審査員の三浦を中心とした専門家チームが補助金支援を行っております。「このケースは補助金の対象になるのか?」といった疑問にも、無料でお答えしております。お気軽にご相談ください。

血液検査機器を1台入れるだけで省力化投資補助金は通りますか

省力化投資補助金(一般型)で対象になるのは、オーダーメイド性のある設備です。汎用設備を複数組み合わせてより高い省力化効果を生む場合や、導入環境に応じて周辺機器や機器の数、搭載する機能が変わる場合は、汎用設備であってもオーダーメイド設備とみなされます。裏を返すと、汎用設備を単体で導入するだけの事業は対象外です。単価50万円以上という要件を満たしていても、それだけでは足りません。

検査機器を1台だけ買う計画ではなく、検査から結果の記録・共有までを一続きの工程として組み直す計画にできるか。ここが省力化投資補助金(一般型)を選ぶかどうかの分岐になります。あわせて、3〜5年の事業計画で労働生産性を年平均4.0パーセント以上伸ばす計画と、賃上げ目標が求められます。

三浦高

💬 執筆者の三浦から一言

上限額を見比べる方は多いのですが、下限額のほうは見落とされがちです。新事業進出・ものづくり商業サービス補助金は革新的新製品・サービス枠で補助下限100万円、新事業進出枠で750万円が設定されています。機器1台ぶんの投資額だと、上限に余裕があっても下限に届かず土俵に乗らない、という判定になることがあります。

投資額が100万円に届かないときはどうしますか

補助下限に届かない規模であれば、小規模事業者持続化補助金が候補に入ります。補助率3分の2、基本の補助上限は50万円で、インボイス特例や賃金引上げ特例の要件を満たす場合に上乗せがあり、両特例の併用で最大250万円という設計です。ただし対象は常時使用する従業員が5人以下(商業・サービス業の場合)の小規模事業者で、主題は販路開拓です。検査機器の導入だけを単独で持ち込む形にはなじみません。

人の医療機関向けの説明はそのまま当てはまりますか

ここは分けて読んでください。保険診療にかかる経費・機器が経済産業省・中小企業庁系の補助金で原則対象外とされているのは、公的医療保険という国の他制度との重複を避けるためです。小規模事業者持続化補助金の公募要領(第20回)でも、対象外経費の例として保険適用診療にかかる経費が挙げられています。獣医療にはこの公的医療保険の枠組みがないため、保険診療を理由とした対象外の説明は動物病院にはそのまま当てはまりません。

同じ公募要領の対象外になりやすい形態として列挙されているのは、医師・歯科医師・助産師や医療法人などで、獣医師や動物病院が取る一般的な法人形態はこの列挙に含まれていません(2026年5月27日公開の第7版時点)。人の医療機関向けの解説を読んで諦めてしまう前に、自院の要件で確認する価値があります。

検査結果を電子カルテに流す仕組みは別枠ですか

機器そのものではなく、検査結果を記録・共有するソフト側の投資であれば、デジタル化・AI導入補助金が視野に入ります。ただしこの制度は事務局に登録されたツールを、登録された支援事業者の支援を受けて導入することが前提で、入口が製品側に置かれています。また対象はソフト・サービスが中心で、診療機器そのものは対象になりにくいという整理です。機器とソフトを一つの見積にまとめず、分けて考える必要があります。

申請前に決めておく三つのこと

  • 契約形態を先に固めない。買い切り・リース・試薬回収型のどれで見積を出すかで、選べる制度が変わります
  • 投資の総額を下限・上限の両方と突き合わせる。とくに補助下限は見落とされやすい線です
  • 交付決定前に発注・契約・支払をしない。制度側で対象外と定められており、採択の通知だけでは事業を始められません

まとめ

動物病院の血液検査機器で補助金が使えるかどうかは、機種選びより先に、どの形で導入するかで決まります。買い切りなら機械装置・システム構築費として複数の制度が候補になり、リースなら小規模事業者持続化補助金の借料区分が受け皿になり、本体無償・試薬回収型では補助対象として計上できる金額が残りにくくなります。制度ごとの下限額と、自院の従業員数や法人形態という条件を並べたうえで、見積の取り方から逆算して決めていくのが現実的な進め方です。

【無料相談のご案内】

弊社では、補助金専門行政書士法人V-Spiritsが補助金支援を行っております。元補助金審査員の三浦を中心とした各種専門家チームが全面的にサポートいたします。このケースは補助金の対象になるのか?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

フリーダイヤル 0120-335-523
お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

三浦高

この記事を書いた人

三浦高/Takashi Miura

元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者

産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。

融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

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中野裕哲

この記事を監修した人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

税理士法人V-Spiritsグループ代表/税理士/行政書士/特定社会保険労務士/採用定着士/ファイナンシャルプランナー/起業コンサルタント/経営コンサルタント/大正大学招聘教授

税理士法人V-Spiritsグループ代表の中野裕哲は、中小企業経営者のために、税務・会計だけでなく、採用、人事、資金繰り、融資、補助金、助成金、営業、Webマーケティング、売上導線設計まで横断的に支援する実戦型経営税理士です。

経営の悩みは、突き詰めると「人・金・売上」に集約されます。中野裕哲は、大企業人事部、人材紹介会社の採用エージェント、中小企業の財務責任者、大手不動産会社での営業、出版・Web制作による集客導線構築など、幅広い実務経験をもとに、経営者の意思決定を支援します。

【対応領域】

税理士顧問、社労士顧問、補助金支援、助成金支援、資金調達支援、採用力診断、売上導線診断、経営参謀顧問。税務・会計・決算・節税に加えて、経営分析、労務管理、社会保険、助成金、採用体制づくり、融資、補助金、事業計画、営業戦略、Webマーケティング、出版、メディア活用まで一体的に相談できます。

中野裕哲は、家業の倒産危機からの壮絶な貧乏体験を原点に、お金で苦しむ経営者をひとりにしないことを掲げています。資金繰り、採用、売上づくりの壁に対して、経営者目線で伴走します。

【主な実績】

  • 起業支援・経営支援の豊富な実績
  • 起業相談件数3,000件以上
  • 資金調達支援1,000件以上
  • 大企業Webサイト多数監修
  • 商業出版著書監修約32冊(累計30万部超)

V-Spiritsグループでは、融資・補助金・金融機関対応に詳しい社内役員チームも伴走します。元経済産業省系補助金審査員・事務局員、元日本政策金融公庫支店長、元信用金庫融資担当営業などの専門家が、補助金申請、事業計画、資金繰り、金融機関対応を実務面から支援します。

税理士顧問、社労士顧問、融資、補助金、助成金、採用、営業、マーケティングまで、経営者が本当に悩む領域をワンストップで相談できます。V-Spiritsグループは、起業支援・会社設立・創業融資・補助金助成金・税務会計・人事労務・許認可・経営顧問をワンストップで支援する、起業家・中小企業向けの専門家グループです。

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