税理士/社労士/行政書士/司法書士/中小企業診断士/FP/元補助金審査員/元日本政策金融公庫支店長/各種コンサルタントなどが常駐する他に類を見ないワンストップサービス
オフィスは池袋駅から徒歩3分の日本政策金融公庫池袋支店と同じビルです。起業・経営の無料相談実施中

コラム

【共同代表について】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

共同経営とは?起業前に知っておきたい代表者間トラブルの原因と回避策

今回は、起業相談の現場で年々ご相談が増えているテーマ
**「共同経営」**についてお話したいと思います。

近年は、

  • 一人で起業するのが不安

  • 得意分野が分かれている

  • 資金・人脈・スキルを補い合いたい

といった理由から、
複数人での起業を検討される方が非常に多くなっています。

考え方としては、とても自然ですし、
決して間違っているわけではありません。

ただ、ズバリ言います。
共同経営は「始めやすい反面、壊れやすい」経営形態でもあります。


目次

  1. 共同経営とは何か

  2. 共同経営の代表的なパターン

  3. 起業当初は関係性が良好な理由

  4. 共同経営が崩れる主な原因

  5. 人数別に見た代表者間トラブルの傾向

  6. 共同経営のリスクを理解する重要性

  7. よくある質問(FAQ)


共同経営とは何か

「二人以上で意思決定をする」経営スタイル

「共同経営」とは、
二人以上の方が代表者となり、会社または事業の経営を行うことを指します。

ここで重要なのは、
**人数の問題ではなく「意思決定の構造」**です。

  • 法的に代表権を持つ人が複数いる

  • 実質的な経営判断を複数人で行っている

この状態であれば、
たとえ登記上の代表者が一人であっても、
実態としては「共同経営」と言えます。

共同経営とは、
責任と判断を分かち合う経営なのです。


共同経営の代表的なパターン

関係性はバラエティに富んでいる

共同経営を選択される方々の関係性は、実にさまざまです。

代表的なものとして、次のようなケースがあります。

  • ご夫婦

  • ご友人

  • 恋人

  • 先輩・後輩

  • 現経営者と後継者

  • 専門性による役割分担型
    (例:営業担当と開発担当、企画と現場など)

これらのどのパターンであっても、
共通しているのは、

「この人となら、一緒に会社をやれる」

強い信頼関係を前提にスタートしているという点です。


起業当初は関係性が良好な理由

スタート時は「夢」と「期待」で満ちている

共同経営では、起業当初、

  • モチベーションが高い

  • 将来の話が楽しい

  • お互いの強みしか見えない

という状態になりやすく、
関係性は非常に良好です。

この時期は、

  • 売上が出ていなくても

  • 仕組みが整っていなくても

「これから良くなる」という
前向きな期待がすべてを覆ってくれます。

しかし、これはあくまで
「ストレスが少ない状態」だからこそ保たれている関係性です。


共同経営が崩れる主な原因

経営ストレスが人間関係を変えていく

事業を続けていくと、
必ずと言っていいほど、次のようなストレスに直面します。


業況悪化による資金面のストレス

  • 売上が思うように伸びない

  • 資金繰りに追われる

  • 借入や返済のプレッシャー

お金の問題は、
人の本性をあぶり出すと言われるほど、
人間関係に強い影響を与えます。


ミッションや成果に対する不満

  • 「自分の方が働いている気がする」

  • 「相手の成果が見えない」

  • 「役割分担が形骸化している」

こうした感情は、
口に出さないまま溜まりがちです。


コミュニケーション不全

  • 忙しくて話す時間がない

  • 本音を言うと揉めそう

  • 問題を先送りにする

結果として、
小さなズレが修復不能な溝に変わっていきます。


人数別に見た代表者間トラブルの傾向

代表者が二人の場合

二人の場合は、
どちらも「自分が正しい」と思いやすいという特徴があります。

  • 判断が割れる

  • 折衷案が出ない

  • 第三者がいない

結果として、
譲れずに空中分解するケースが非常に多くなります。


代表者が三人以上の場合

三人以上になると、
今度は派閥が生まれやすくなります。

  • 多数派と少数派

  • 意見が通らない側の不満

  • 孤立感

最終的には、
少数派が離脱する形で決着することが多く見られます。


共同経営のリスクを理解する重要性

うまくいっている時ほど「危機感」が薄れる

事業が順調な間は、

  • 不満も表に出にくい

  • 問題が先送りされる

ため、リスクは見えません。

しかし現実には、
経営は最初から順調に進むケースの方が少数派です。

共同経営を検討されている方は、

  • 本当に一人ではできないのか

  • 共同経営でなければならない理由は何か

  • 将来の対立を想定できているか

を、起業前に一度、冷静に考えてみてください。


よくある質問(FAQ)

Q1. 共同経営は絶対に避けるべきですか?

A. いいえ。ただし「覚悟」と「準備」がない共同経営は非常に危険です。

Q2. 夫婦や友人同士なら安心では?

A. むしろ感情が絡みやすく、こじれると修復が難しいケースも多いです。

Q3. 起業前に最低限やるべきことは?

A. 役割・責任・最終判断者を明確にしておくことが重要です。

【無料相談のご案内】

弊社では、中野裕哲を中心とした所属専門家チーム(起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員など)が一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
フリーダイヤル 0120-335-523
お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

関連記事

新着コラム

  1. ...
  2. ...
  3. ...
  4. ...
  5. ...
ダウンロードはこちら
全国対応の補助金申請を専門家がサポート|中野裕哲の無料相談V-Spirits
All Aboutガイドの原点
多胡藤夫ブログ
中野裕哲ブログ
渋田貴正ブログ
三浦高ブログ
小峰精公ブログ
坂井優介ブログ
嶋田大吉ブログ
V-Spirits総合研究所株式会社
充実の福利厚生制度
採用情報
業務提携先募集情報
V-Spirits Group SDGsの取り組み
弊社グループ専門家への取材対応について
爆アゲ税理士の起業経営チャンネル
脳卒中フェスティバル

他社広告欄

クラウドPBX