
起業して、従業員など「人」に関して悩む経営者は多い。
定着しないですぐ辞めてしまうなどは日常茶飯事だし、
役員の空中分解、社員同士での反乱軍の結成、
もめ事による裁判なども起こりうる。
「いっそのこと、一人社長でいいじゃないか」
という考え方だって、成り立ちうるのだ。
ただ、私自身は、そういう考え方はしない。
起業や経営の原体験である伯父が40年程前に
私に語ってくれたことが影響している。
「いいか、経営者っていうのはな、
すばらしい人生なんだぞ。
自分の家族だけじゃなくて、
従業員もその家族も、みんな幸せにすることができるんだ。」
と小学生である私に語ったのだ。
めちゃくちゃカッコイイと思った。
自分も大きくなったら、経営者になりたい!と思った。
成長して大学生になり、松下幸之助先生の本を読むようになった。
そこで目にしたのは、
「松下電器は何を作っている会社か、と聞かれたから、
私はこう答える。
『人』をつくっている会社ですと。」
という言葉だった。
これにもしびれた。
これだ!と思った。
まずは自分自身が成長して、
人生の中盤以降には、
こういうことがいえる・実行できる自分になりたいと思った。
自身がこういうことができているだろうか。
常に自問する。
能力ある人を見抜き、引っ張り上げ、
フルに能力を発揮する手助けをし、
何段も上の成長ステージへと導く。
これを継続的にできる組織が成長していくのではないか。
社長自身、磨いていかなければ実現できない。