
代表の中野 裕哲です。
昭和48年発行「商売心得帖」松下幸之助先生著
大学生のとき、家の本棚で発見し、
経営道を極めることを人生の目標にする
きっかけを与えてくれた大事な一冊です。
この一冊。
商売をしていた親父のものですが、
もとはといえば、同じく商売をしていた伯父から
「もっと経営を勉強せぇ!」といって渡されたものだそうです。
ある意味、私は商売人の3代目として、これを受け継いで読んでいる
ということになります。
このブログでは、ここに書かれている教えを
実際の自分のビジネス、
また、クライアントさんの経営など、
実戦に照らし合わせて、語っていきたいと思います。
第1回としては「景気と不景気」です。
高度成長期からバブル絶頂期、その後のバブル崩壊、
インターネットバブルとその後の不景気での貸し渋り・貸し剥がし、
不動産ミニバブルとリーマンショック、
私もそれなりの年齢なので、全て経験してきました。
ここのところ、特に感じるのですが、
失われた20年をようやく脱して、景気はかなり良い状態にあると思います。
経験上いえるのは、
景気が良いときは経営者の判断を曇らせます。
ならなくて良い「強気」に陥り、長い目でみて、誤った判断をしがちです。
この状態がいつまでも続くと思って、油断してしまうのです。
この先を考えると「今」がその「注意するべき時期」だと思います。
逆に今後、不景気になれば、ある意味チャンスです。
売上が上がらす、危機感があるわけですから、
普段しないような努力もするし、さまざまな改善をします。
起業家も同様です。
不景気のときに起業すれば、苦しいですが、
不景気でもやっていけるビジネスを考えます。
好景気で起業すれば、
乱暴にいえば、誰でも成功できます。
逆に不景気になったときはどうでしょう?
維持できるかどうか。
好景気を前提として経営判断をしてはいけません。
「今」気を引き締めて、不景気に備えるときだと感じるのです。