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コラム

合資会社ってどうなの?1年後に起業を考える会社員のための選択肢ガイド

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合資会社とは?会社員のあなたに贈る、起業形態のもう一つの選択肢

こんにちは。起業コンサルタントの中野裕哲です。税理士・行政書士・社労士・FPとして、これまで数多くの方の起業支援をしてきました。

さて、今回のテーマは「合資会社」。あまり聞きなれないかもしれませんが、実はれっきとした法人形態のひとつです。

ズバリ言います──

合資会社は、信頼できる相手と一緒に起業するなら、コストを抑えて柔軟に始められる魅力ある選択肢です。

「株式会社しか知らなかった!」という方にこそ、ぜひ知っていただきたい形態です。


合資会社とは?基本の定義と仕組み

合資会社とは、会社法で定められた「持分会社」の一つで、以下のような特徴を持ちます。

● 構成メンバー:

  • 無限責任社員:少なくとも1名(会社の債務について無限責任を負う)
  • 有限責任社員:任意で1名以上

つまり、出資者の一部が無限責任を負うことによって、機動性と信頼性を確保する形態です。


合資会社のメリットとは?

1. 設立コストが安い!

登録免許税が6万円で、株式会社の15万円と比較して大幅に低コストです。

2. 設立手続きがシンプル

定款の認証が不要。スピーディーに会社をスタートできます。

3. 内部の自由度が高い

会社の意思決定は出資者同士の合意で柔軟に運営でき、定款で自由なルール設計が可能です。

4. 信頼ある無限責任社員がいれば金融機関にも説明がしやすい

「責任を持つ人がいる」ことで、金融機関や取引先の信頼を得やすい場合もあります。


デメリットと注意点

● 無限責任の重み

個人の資産まで責任を負う可能性があるため、事業リスクをしっかり把握しておく必要があります。

● 外部からの資金調達が難しい

株式発行ができず、ベンチャーキャピタルなどの資本参加が難しいため、大規模な資金調達には向きません。

● 社会的認知度が低い

「株式会社」と比べると、取引先や顧客からの印象が弱いケースがあります。


合資会社はどんな人に向いている?

  • 家族や友人など、信頼できる相手と二人三脚で起業する予定の方
  • 小規模でのスタートを考えており、初期費用を抑えたい方
  • 大企業との取引が中心ではなく、柔軟な会社運営を優先したい方

合資会社と他形態の比較(株式会社・合同会社との違い)

項目 合資会社 合同会社(LLC) 株式会社
設立費用 約6万円 約6万円 約20万円
責任の範囲 無限+有限責任 有限責任のみ 有限責任のみ
意思決定 社員全員の同意 社員全員の同意 株主総会+取締役会
社会的信用
出資による資金調達 難しい 難しい 比較的しやすい

設立の手順

  1. 出資者(無限責任・有限責任社員)を決める
  2. 定款の作成(認証不要)
  3. 資本金の払込
  4. 法務局で登記申請
  5. 税務署など各役所への届出

スムーズに行えば、設立まで10日程度で完了します。


よくあるFAQ

Q:あとから株式会社へ変更できますか?

→ A:はい、組織変更手続きを経れば可能ですが、手間とコストがかかります。

Q:取引先から「合資会社では不安」と言われたら?

→ A:しっかりと実績や信用情報を提示して補完することが大切です。あらかじめ先方の方針を確認するのも有効です。

Q:設立後に出資比率を変更できますか?

→ A:はい、定款変更や社員間協議によって可能ですが、無限責任の比率変更には注意が必要です。


まとめ:あなたに合った会社形態を選ぼう!

起業形態の選択は、「これからの働き方」や「どんな規模で、誰と、どのように進めたいか」によって変わります。

合資会社は、信頼できる相方がいて、シンプルで効率的なスタートを切りたいあなたにとって、意外と“ちょうどいい”選択肢かもしれません。

会社形態で迷ったときは、お気軽にご相談ください。あなたに合った最適なスタートを、一緒に設計していきましょう!

 

【無料相談のご案内】

弊社では、中野裕哲を中心とした所属専門家チーム(起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員など)が一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
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フリーダイヤル 0120-335-523
お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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