
「知らなかった」ではすまされない!起業家が押さえるべきコンプライアンスの基本
こんにちは!税理士・行政書士・FPとして、起業家支援の現場でリアルな相談を受けている中野裕哲風に、今回も実務的かつやさしくお届けします。
今回は「コンプライアンス」についてです。
「正直、難しそう…」「うちは小規模だから関係ないでしょ?」と思っていませんか?
ズバリ言います。
コンプライアンス(法令遵守)は、会社の規模にかかわらず必須です!
とくに創業直後の30代社長は、まだ組織や仕組みが整っていないぶん、トラブルのリスクも高い。だからこそ、今のうちに基礎をしっかり押さえておきましょう。
そもそも「コンプライアンス」って何?
コンプライアンスとは、法律やルールを守ること。
でも、ただ「法律に違反しなければOK」という話ではありません。
【広義の意味】
- 法律の遵守(労働法、税法、商法、著作権法など)
- 社会規範や倫理の尊重
- 企業としての説明責任や情報公開
つまり、「信頼される会社であること」が本質です。
起業家が押さえておきたい主なコンプライアンス分野
1. 労務管理
- 労働条件通知書の交付
- 労働時間・休憩・残業の管理
- 社会保険・雇用保険の適正加入
2. 税務・会計
- 正しい帳簿記帳と申告
- インボイス制度への対応
- 税理士との連携
3. 知的財産
- 商標・著作権の確認と侵害防止
- 自社のロゴ・ブランド保護
4. 契約書管理
- 取引先との契約内容の明確化
- 内容証明や合意書の適正運用
5. 顧客対応
- 特定商取引法や個人情報保護法の対応
- クレーム対応マニュアルの整備
トラブル事例から学ぶ!よくある落とし穴
- 社員に残業代を払っていなかった(労働基準法違反)
- SNSで他社の画像を無断使用していた(著作権侵害)
- 顧客情報を安易に外注先に渡していた(個人情報保護法違反)
いずれも「知らなかった」「悪気はなかった」で済まされない事例ばかりです。
起業初年度から実践すべきコンプライアンス対応
1. 社内ルールを明文化する
- 就業規則(社員数10名未満でも備えておくと安心)
- 情報管理やSNS利用ルールなどを文書化
2. 顧問士業と連携を
- 税理士、社労士、弁護士などとの連携体制を早めに構築
3. 定期的に学ぶ姿勢を持つ
- ニュースや業界誌で法改正をチェック
- セミナーや相談窓口を活用
よくある質問(FAQ)
Q1. 従業員がいない個人事業でもコンプライアンスは必要?
A. はい。たとえば著作権や税務、契約トラブルは1人でも起きる可能性があります。
Q2. 就業規則はいつから必要ですか?
A. 法的には10人以上ですが、3人程度でも備えておくとトラブル防止に有効です。
Q3. 知的財産ってどう守ればいいの?
A. 商標登録や著作権の確認が必要です。不安なときは弁理士に相談を。
Q4. コンプライアンス違反するとどうなるの?
A. 法的制裁(罰金や行政指導)だけでなく、信用低下や取引停止のリスクも。何より「信頼」が損なわれます。
いかがでしたか?
コンプライアンスは、難しい法律の話…ではなく、信頼される会社づくりの土台です。
最初の一歩として、「自分のビジネスがどんな法律に関係しているか」を確認するだけでも大きな進歩です。
不安な方は、士業に相談したり、専門機関のサポートを受けるのが安心ですよ。
「知らなかった」では済まされない時代。今日から一歩ずつ、しっかり備えていきましょう!
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無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。