
コーチとして起業するには?資格取得と準備のすべてを徹底解説!
はじめに:コーチとして起業を目指すあなたへ
「自分の経験を活かして人の役に立ちたい」
「会社を辞めたらコーチングで独立したい」
そんな夢を抱く会社員の方、最近とても増えています。特に副業としても始めやすい「コーチ業」は、ライフステージが変わるタイミングで本業にする人も多い分野です。
でも、ズバリ言います。
コーチングで起業するには“正しい資格選び”と“しっかりした準備”が必要です。
今回は、起業を1年後に見据えた会社員の方に向けて、コーチ資格の種類から起業準備までを、中野裕哲風にやさしく、具体的に解説していきます。
コーチってどんな仕事?
まず、そもそも「コーチ」とはどんな仕事か、改めて整理してみましょう。
- クライアントの目標達成を支援する
- 質問や傾聴を通じて内面から答えを引き出す
- コンサルタントやカウンセラーとはアプローチが異なる
ビジネス、ライフスタイル、キャリア、人間関係など、ジャンルは多岐にわたります。
あなたが得意な分野や過去の経験を活かせるのが「コーチ」という職業の魅力です。
コーチ資格は必要?
ズバリ、「絶対に必要」という法律上の資格はありません。ですが、資格があると信頼性が一気に高まります。
特に、起業初期は「誰に依頼すればいいのか分からない」という不安を抱える見込み客にとって、「どんな資格を持っているか」は判断基準になります。
つまり、名刺代わりとしての資格が武器になるのです。
コーチ資格の代表的な種類
1.ICF(国際コーチング連盟)認定資格
世界的に最も信頼度の高い資格。
- ACC(アソシエイト認定コーチ)
- PCC(プロフェッショナル認定コーチ)
- MCC(マスター認定コーチ)
とステップアップしていきます。費用と時間はかかりますが、ガチでやるならこれ一択とも言えます。
2.日本の主な団体資格
- CTIジャパン(CPCC)
- アチーブメント社のコーチ資格
- ライフコーチワールド(LCW)
- 銀座コーチングスクール(GCS)
- コーチングプレイス など
日本国内で通用する資格は複数あり、それぞれ特色があります。
選び方のポイントは、
- 実績・歴史がある
- 認定コーチの人数が多い
- 体験講座やサンプル動画で自分に合うか確認できる
という3点です。
資格取得までの流れ
- 自分の目的に合う講座を選ぶ
- 説明会や体験講座に参加
- 受講スタート(3ヶ月〜1年が目安)
- 課題提出・実践練習
- 修了・認定試験
- 認定コーチとして活動スタート
並行して、副業で実践するのもオススメです。お試しコーチングで経験を積みましょう。
起業に向けて今からできること
① どんなテーマでコーチをするか決めよう
「誰の、どんな悩みを解決するのか」を明確にしましょう。ニッチなほど成功確率が上がります。
② コーチングの練習相手を見つけよう
職場の同僚、友人、SNSでの募集など。実践を積むと自信がつき、口コミも広がりやすくなります。
③ 副業として始めてみよう
本業をしながら実績づくりができるのが、コーチ業の強み。料金は無料〜有料で徐々にステップアップする形が理想です。
開業の手続きと実務
- 個人事業主の開業届(税務署に提出)
- 青色申告の届出(節税効果が大)
- 屋号を考える(ブランド構築に役立つ)
- コーチング契約書の整備
- ホームページやSNS開設
これらは、1年前から少しずつ準備できます。
FAQ(よくある質問)
Q. どの資格が一番おすすめですか?
A. 本気で世界レベルを目指すならICF、国内で実績を積むならGCSやCPCCなどが良いでしょう。体験して「自分に合う」と思ったところがベストです。
Q. 未経験でも大丈夫?
A. 大丈夫です。資格講座は未経験者を前提にカリキュラムが組まれています。むしろ、「聞く力」や「共感力」がある方が向いています。
Q. 資格がないと依頼は来ませんか?
A. 必ずしもそうではありませんが、資格があることで信用されやすくなるのは事実です。とくにオンライン集客では資格の有無が判断材料になります。
Q. 起業まではどれくらいかかりますか?
A. 平均して1年〜1年半です。資格取得と実績づくり、ビジネス準備を並行して行えば、会社を辞める頃には立派なコーチになれます。
まとめ:コーチ資格は“信頼”の証
起業する際、「私はコーチです」と名乗るだけでは信用は得られません。
ズバリ、コーチ資格は信頼の“入り口”です。
そして、起業成功のカギは“資格取得だけで満足しないこと”。実践を積み、顧客に価値を届ける力を磨き続けることが大切です。
ぜひ、今からできることを一歩ずつ始めていきましょう。
不安なことがあれば、いつでもご相談くださいね。
【無料相談のご案内】
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。