
会社の現預金と個人の貯金の考え方
個人に置き換えると手をつけない貯金ではなく、給与が入る口座の残高は最低でも給料1ヶ月分は入れておきましょうといったことです。その理由はなぜなのかを解説していきます。
1ヶ月分の現預金が必要な理由
1番の理由は、手元にお金が無ければ月末の支払いもしくは来月の支払いができないからです。1ヶ月分の売上と同じくらいのお金が必要なのは支払いも同じくらいかかるからです。もし、月末に1ヶ月の売上と同じくらいの現金が無かった場合は、新たな売上の入金を待たないと支払いができなくなる可能性が出てくるからです。
もちろん売上の1ヶ月というのは業種業態により変わってきますし、あくまで最低限の水準として考えておいたほうが良いでしょう。様々な資金ショートが発生するリスクは隠れています。
売掛金の期日なのに入金がなく2週間待って欲しいと言われてしまった。
得意先より支払いサイトを短くして欲しいとの交渉をされた。
手形・小切手でなく現金にして欲しい。
新規取引先開拓ができたものの、入金サイトが長かったり支払いが先行してしまうケース。
今挙げただけでも、日常起こりうることがたくさんあります。
資金ショートを防ぐ2つの解決策
解決策は2つ。 1つは、現預金を売上の2倍、3倍と堅実に増やしていく。 2つ目は、早い段階で銀行からの融資を検討するです。
会社は現金が無ければいずれ倒産といった方向に進んでしまいます。だからこそ、先手先手で動いていかなければなりません。
V-Spiritsグループの支援体制
弊社では、起業家・経営者をご支援できるよう多くの金融機関と連携しております。銀行選びはどうすれば良いか、融資についての相談をしたい、資金繰りで悩んでいるなど、各種専門家が課題解決を行っております。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。