
成功している経営者の元で修行すると起業に成功するワケとは?
起業を志すとき、多くの人がまずビジネスプランを練り、資金を集め、いきなり独立を目指します。
もちろん、そのやり方でも成功する人はいます。
しかし、成功確率を飛躍的に高める方法があります。
それが、「すでに成功している経営者のもとで修行する」ことです。
1. 修行という選択肢
「修行」と聞くと、昔ながらの職人や飲食業をイメージするかもしれません。
でもここでいう修行は、成功者の経営現場で働き、実際の経営ノウハウを肌で学ぶことです。
MBAやセミナー、本では得られない「生きた知識」が、日々の業務の中で自然と身につきます。
2. 成功者のもとで学ぶメリット
① 本物の成功パターンを体感できる
成功している経営者は、単に運が良かったわけではありません。
業界の特性や経営のツボを押さえ、ある程度、再現性のある仕組みを作っています。
現場で働けば、その仕組みをリアルに体感できます。
② 意思決定のプロセスが見える
経営者は日々、大小さまざまな意思決定をしています。
売上が落ちたとき、予想外のトラブルが起きたとき、新規事業を始めるとき——
その判断基準やスピード感は、机上の勉強では学べません。
③ 人脈と信用が得られる
成功している経営者は、幅広いネットワークを持っています。
そこで信頼を得れば、独立後に取引先や顧客、協力者を紹介してもらえることもあります。
④ リスクの少ない挑戦ができる
独立前に経営の現場で「試し打ち」できるのは大きな強みです。
自分のアイデアやスキルを活かしながら、失敗しても生活や信用を失うリスクは低いのです。
3. どんな経営者のもとで学ぶべきか?
成功していても「教える気」がない経営者では意味がありません。
理想は以下の条件を満たす人です。
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再現性のある成功をしている(一発屋ではない)
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人材育成に前向き
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業界の将来性が高い
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倫理観・経営姿勢が健全
また、自分が将来やりたい事業と近い分野であることも重要です。
4. 修行期間の心得
① 「雇われ」ではなく「弟子」の意識
給料をもらいながら経営を学ばせてもらっているという姿勢を持つ。
雑用も経営の一部と捉え、全てを学びのチャンスにします。
② メモと振り返りを徹底
日々の経営判断や出来事を記録し、後で自分のビジネスにどう活かせるかを考えます。
③ 失敗を恐れず提案
成功者の元ではチャレンジできる環境があります。
遠慮せず自分の意見やアイデアを出すことで、実践力が鍛えられます。
5. 成功事例
事例① 飲食業での修行
30代男性Aさんは、有名繁盛店のオーナーのもとで5年間勤務。
接客・仕入れ・メニュー開発・数字管理を一通り経験し、独立。
オープン初月から黒字化し、1年で2店舗目を出店。
事例② ITベンチャーでの修行
20代女性Bさんは、急成長中のスタートアップで営業職として入社。
社長の商談に同行し、資金調達や組織拡大のプロセスを間近で学ぶ。
独立後は、わずか2年で年商1億円規模の企業に成長。
6. よくある失敗パターン
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ただの従業員で終わる:経営の視点を持たずに働くと、修行の意味が薄れる。
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経営者と価値観が合わない:方向性や倫理観が合わないと学びが逆効果に。
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短期間で辞める:最低でも数年は腰を据えないと深い部分は見えない。
7. 修行後の独立ステップ
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修行期間に培ったノウハウを整理
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独立資金と事業計画を準備
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師匠や修行先のネットワークを活用
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独立後も定期的に師匠に相談し、軌道修正
まとめ
成功している経営者のもとで修行することは、起業の近道であり安全策でもあります。
机上の知識ではなく、現場での生きた経営感覚を身につけられるからです。
経営者として羽ばたく前に、まずは一流の現場で自分を鍛える。
これこそが、起業を成功させる最も確実な方法のひとつです。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。