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コラム

起業家の教養!監査法人と公認会計士の役割をわかりやすく解説

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監査法人とは?起業前に押さえておきたい企業監査の基本

こんにちは。起業コンサルタント(R)、税理士・行政書士・FPの中野裕哲です。

「監査法人って、上場企業だけが関係ある話じゃないの?」 「公認会計士と監査法人って何が違うの?」

そんな疑問を抱えている、起業を検討中の会社員の方へ。

今回は、「監査法人とは何か?」「自分の起業に関係あるのか?」 について、やさしく丁寧にご説明していきます。

監査法人とは?

ズバリ言いますと、

監査法人とは、公認会計士が複数名集まって設立した“会計監査の専門集団”です。

会社などの財務諸表(決算書)が、法律や会計基準に沿って正しく作られているかどうか、 第三者としてチェック・証明するのが仕事です。

つまり、「この会社の決算書はちゃんとしていますよ!」と太鼓判を押す存在ですね。

監査法人と公認会計士の違い

  • 公認会計士:個人資格。税務・会計・監査のプロ。
  • 監査法人:公認会計士が共同で設立した法人組織。

監査法人は、一定の要件(最低5名の公認会計士など)を満たさなければ設立できません。

つまり、「チームで企業監査にあたる専門機関」が監査法人なのです。

監査法人の主な業務内容

  1. 上場企業の法定監査(金融商品取引法に基づく)
  2. 金融機関や学校法人などの法定監査
  3. IPO準備企業の任意監査
  4. 組織再編・M&A・内部統制に関するコンサルティング

起業段階では馴染みがないかもしれませんが、 企業が大きくなれば、必ず関わる場面が出てきます。

なぜ監査が必要なのか?

  • 財務情報の透明性を保つため
  • 投資家や銀行などの利害関係者の信頼を得るため
  • 不正会計や粉飾決算の抑止力となるため

特に上場を目指す企業にとっては、

「監査法人による監査を受ける」ことが必須条件となっています。

起業家にとっての監査法人の意味とは?

「まだ自分には関係ない」と思うかもしれませんが、 将来的に

  • 出資を受けたい
  • 会社を大きくしたい
  • IPOを目指したい と考えているなら、早いうちから「監査体制」の理解が不可欠です。

また、創業初期でも次のような場面で役立ちます:

  • 経理体制を整えるアドバイスが欲しい
  • 外部資金調達の信頼性を高めたい
  • 数年後のIPOを見据えて準備をしたい

監査法人を使うタイミングは?

任意監査の段階

  • 資本金や売上が一定規模に達したとき
  • VC(ベンチャーキャピタル)から監査を求められたとき
  • 社内のガバナンス強化を目指すとき

法定監査の義務化

次の条件に該当すると、法定監査が義務付けられます。

  • 資本金5億円以上 or 負債総額200億円以上
  • 株式を上場する準備(IPO)のステージ

監査法人の選び方

監査法人には規模による違いがあります。

分類 特徴
四大監査法人 トップ規模。上場企業メイン。料金も高額。
中堅監査法人 中小上場・IPO志向企業に対応。柔軟性あり。
小規模監査法人 任意監査や中小企業支援に強い。親身な対応。

将来のビジョンに合わせて、適切な監査法人を選ぶことが大切です。

監査費用ってどのくらい?

監査の内容や企業規模によって大きく異なりますが、 目安としては以下のとおりです:

  • 任意監査:年間50万円〜200万円程度
  • 法定監査:年間500万円〜1000万円以上(上場企業規模)

コストはかかりますが、信頼性や資金調達力を高める“投資”とも言えます。

よくある質問(FAQ)

Q. 起業直後でも監査法人と付き合う必要がありますか? A. 義務はありませんが、早い段階で相談しておくと、成長段階でスムーズに連携できます。

Q. 税理士との違いは?どちらを頼ればいいの? A. 税理士は主に税務申告・会計処理の専門家。監査法人は「外部監査」を通じて第三者的にチェックを行います。両者の役割は補完的です。

Q. IPOの準備をしたいけど、何から始めるべき? A. 内部統制、経理体制の整備から始め、信頼できる監査法人やIPOコンサルと早めに連携しましょう。

Q. 中小企業でも監査は必要? A. 任意であれば可能です。補助金申請や融資、ガバナンス強化の観点で活用されています。

Q. 監査法人ってどうやって探すの? A. 日本公認会計士協会のサイトや、IPO支援機関、専門家の紹介を通じて探すことが一般的です。

まとめ:監査法人は「成長を支える外部パートナー」

監査法人は決して“上場企業だけのもの”ではありません。

  • 信頼性を高めたい
  • 成長の土台をつくりたい
  • 数年後のIPOを目指している

そんな起業家にとって、監査法人は「未来のあなたの会社を支える強力な外部パートナー」です。


会計や監査の仕組みを知ることは、 経営者としての“視野”を広げる第一歩です。

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この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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