税理士/社労士/行政書士/司法書士/中小企業診断士/FP/元補助金審査員/元日本政策金融公庫支店長/各種コンサルタントなどが常駐する他に類を見ないワンストップサービス
オフィスは池袋駅から徒歩3分の日本政策金融公庫池袋支店と同じビルです

コラム

財務状態の見える化で失敗しない起業を!──数字が苦手でもできる経営の第一歩

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめに

「経理とか財務って苦手なんですけど…」

起業を考えている方の多くから、こんな声をよく聞きます。

でも、ズバリ申し上げます。

財務状態が把握できていない起業は“運任せ”と同じです。

数字がすべてではありませんが、数字を知らずして“経営”は語れません。

この記事では、起業準備中の方に向けて、「財務状態」とは何か、どうやって見える化するか、そして数字にどう向き合えばいいのかを、やさしく、でも実務に即して丁寧に解説していきます。


第1章 財務状態とは何か?

1-1. 「財務」と「会計」は何が違う?

「会計」は記録と整理、「財務」はその情報を元に“経営判断”をすることです。

つまり、財務状態とは、会社のお金の健康状態を指します。

1-2. 財務状態を知るための3大書類

  1. 貸借対照表(B/S):会社の“財産の棚卸し表”
  2. 損益計算書(P/L):会社の“儲けの成績表”
  3. キャッシュフロー計算書:会社の“お金の動きの記録表”

この3つを読めれば、あなたは立派な経営者の入り口に立っています!

第2章 貸借対照表の読み方とポイント

2-1. “資産”と“負債”と“純資産”

貸借対照表は、「資産 = 負債 + 純資産」という式で成り立ちます。

  • 資産:現金、売掛金、在庫、設備など
  • 負債:借入金、買掛金、未払費用など
  • 純資産:資本金や利益の蓄積など

このバランスを見ることで、会社がどんなお金を持っていて、どこから調達して、どれだけ余裕があるかがわかります。

第3章 損益計算書で「稼ぐ力」を把握する

3-1. 売上だけ見ていてもダメ

たとえば「月商100万円!」と聞くとすごい印象ですが、

  • 原価が80万円
  • 経費が30万円

だったら赤字です。

損益計算書では次のポイントを見ます:

  • 売上総利益(粗利)
  • 営業利益
  • 経常利益
  • 当期純利益

数字が苦手でも、この流れだけは押さえておきましょう!

第4章 キャッシュフローの罠に注意!

4-1. 儲かってるのにお金がない!?

「利益が出ているのに倒産する会社がある」と聞いたことはありませんか?

これは“黒字倒産”といって、キャッシュ(現金)が足りなくなる現象です。

原因の多くは、

  • 売掛金の未回収
  • 在庫の増加
  • 借入金の返済タイミング

などです。利益だけでなく、現金の流れ(キャッシュフロー)にも注目しましょう。

第5章 財務状態を改善するための基本行動

5-1. まずは現金の出入りを「見える化」する

ノートでもエクセルでもOK!

  • 毎月の収入(売上)
  • 毎月の支出(仕入れ・経費)

これを日々記録するだけで、資金繰りの「見通し」がつきます。

5-2. 売掛金・買掛金の管理もポイント

  • 請求書は発行したら必ず「入金予定日」まで管理
  • 支払いのタイミングはなるべく延ばす(ただし信頼は損なわない範囲で)

よくある質問(FAQ)

Q1. 財務状態を改善するためにまず何から始めれば?

A. 毎月のキャッシュフローを把握する「資金繰り表」づくりが最初の一歩です。

Q2. 経理ソフトを使った方がいいですか?

A. 可能であれば導入をおすすめします。freeeやマネーフォワードなど、起業初期にも対応したものがあります。

Q3. 数字が本当に苦手で…

A. 「お金の流れをつかむ」だけでも立派な財務管理です!細かい処理は税理士さんに任せましょう。

Q4. 財務状態が悪化したらどうすれば?

A. すぐに資金繰りの見直し、場合によっては専門家(税理士・資金調達アドバイザーなど)に相談しましょう。


まとめ

起業の夢を現実に変えるには、「数字」という武器が欠かせません。

「財務状態」は、会社の“健康診断書”のようなもの。

難しく考える必要はありません。

まずはお金の流れを“見える化”すること。

それができれば、あなたはもう立派な“経営者の仲間入り”です!

【無料相談のご案内】

弊社では、中野裕哲を中心とした所属専門家チーム(起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員など)が一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
フリーダイヤル 0120-335-523
お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

関連記事

爆アゲ税理士の起業経営チャンネル

新着コラム

  1. ...
  2. ...
  3. ...
  4. ...
  5. ...
ダウンロードはこちら
全国対応の補助金申請を専門家がサポート|中野裕哲の無料相談V-Spirits
All Aboutガイドの原点
多胡藤夫ブログ
中野裕哲ブログ
渋田貴正ブログ
三浦高ブログ
小峰精公ブログ
坂井優介ブログ
嶋田大吉ブログ
V-Spirits総合研究所株式会社
インボイス・電子帳簿保存法 Q&A
採用情報
業務提携先募集情報
V-Spirits Group SDGsの取り組み
V-Spiritsグループ Instagram
脳卒中フェスティバル

他社広告欄

クラウドPBX