
ハンドメイド作品を売るには?販売方法と価格の決め方を解説
趣味のハンドメイド作品を販売に変えるには?方法と価格の考え方
趣味でハンドメイド作品を作っている方から、次のようなご相談をいただくことがあります。
「趣味で作っているハンドメイド作品を、売れる形にしたいと考えています。どんな方法で販売すればいいのでしょうか」

この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。
中小企業診断士として、業種を問わずさまざまな起業準備中の方のご相談を受けている三浦と申します。「作るのは得意だけれど、売り方がよくわからない」というお悩みは、ハンドメイド作家の方からよくうかがう内容です。販売の方法は大きく三つに分けられますので、それぞれの特徴と、価格の決め方を順番にお伝えします。
どの方法が良い悪いということではなく、作品のジャンルや量産できるペース、対面での接客が得意かどうかによって、合う組み合わせが変わってきます。まずは一通り特徴を知っていただいた上で、ご自身の作品や時間の使い方に合いそうなものから、小さく試してみることをお勧めしています。
委託販売(雑貨店などに置いてもらう)
一つ目は、雑貨店やセレクトショップなどへの委託販売です。作品をお店に置いてもらい、売れた分に応じて店舗側に手数料(委託料)を支払う形が一般的で、委託料の割合はお店によって幅がありますが、販売価格の2割から3割程度を目安に考えているところが多いようです。委託販売の良さは、自分で接客をしなくても、お店に足を運ぶお客様の目に触れる機会を作れる点にあります。店舗が持つ雰囲気やお客様層に合った作品であれば、作り手一人では出会えなかった層に届くこともあります。
一方で、置いてもらう店舗を探す手間がかかりますし、委託期間や、売れ残った作品をどう扱うか、手数料の割合などを事前にお店側としっかり取り決めておく必要があります。いきなり大きな店舗に持ち込むのではなく、自分の作品の雰囲気に近い小規模な店舗から相談してみると、話が進めやすいことが多いです。どの作品がよく動いているかをお店側から教えてもらえることもありますので、次に作る作品の数や種類を考える材料として、販売状況をこまめに確認させてもらうこともお勧めしています。
イベント・マルシェへの出店
二つ目は、マルシェやハンドメイドイベントへの出店です。最大の利点は、お客様と直接会話しながら販売できることです。作品のこだわりや使い方をその場で伝えられますし、お客様の反応をその場で確認できるので、次の商品づくりの参考にもなります。価格について「ちょうどいい」と感じてもらえているかどうかも、会話の中でつかみやすいです。
出店には出店料がかかりますし、会場までの移動や設営の手間、当日のお釣りの準備なども必要になります。売れ行きが天候や会場の客層に左右される面もありますが、対面での反応を直接得られる経験は、委託販売やネット販売だけでは得にくいものです。最初は小規模なイベントから出店してみて、設営や接客の感覚をつかんでいくのがやりやすい進め方だと思います。
ネット販売(オンラインマーケットの活用)
三つ目が、ハンドメイド作品を扱うオンラインマーケットでの販売です。インターネット上で全国のお客様に向けて作品を出品できるのが最大の特徴で、店舗を持たずに、自宅から販売を始められる手軽さがあります。在庫さえあれば、イベントのように日時を選ばずに販売できる点も強みです。
一方で、出品している作家の数が多いため、写真の見せ方や説明文の書き方で工夫をしないと、数多くの作品の中に埋もれてしまうことも少なくありません。また、出品や成約の際にプラットフォームへ手数料を支払う仕組みになっていますので、その分を踏まえて価格を決める必要があります。委託販売やイベント出店と並行して、まずは数点の作品から出品してみて、見てもらえた回数や反応を見ながら、写真や説明文を調整していく進め方をお勧めしています。イベントで会話を通じて得たお客様の感想を、ネット販売の説明文に反映させるなど、三つの方法を行き来しながら少しずつ精度を上げていくこともできます。
価格設定の考え方
どの販売方法を選ぶにしても、避けて通れないのが価格設定です。基本の考え方は、材料費と制作時間の人件費、そして販売にかかる手数料の三つを足し合わせることです。
たとえば、材料費が800円、制作に2時間かかり、自分の作業時間を1時間1500円と見積もるとすると、材料費と人件費の合計は3800円になります。ここに、委託販売であれば委託料、ネット販売であればプラットフォームの手数料を上乗せして、最終的な販売価格を決めていきます。制作時間の見積もりを安くしすぎると、数を作って売るほど自分の時間に対する対価が見合わなくなってしまいますので、慣れないうちは少し高めに設定しておくくらいの気持ちで考えていただくことをお勧めしています。
同じようなジャンルの作品がどのくらいの価格で販売されているかを見ておくことも参考になりますが、他の方の価格に合わせることを先に考えるより、自分の作品にかかっているコストを正確に把握することを先に行っていただくほうが、長く続けていくうえでは安心です。販売方法ごとに手数料の割合が異なりますので、同じ作品でも、委託販売用とネット販売用で少し価格を調整する作家の方も多いです。
また、材料費には、パッケージや梱包材、タグなど、作品そのもの以外にかかる細かな費用も含めて計算しておくことをお勧めします。小さな費用でも積み重なると利益を圧迫しますので、最初に一度まとめて洗い出しておくと、後から価格を見直す際の判断がしやすくなります。価格は一度決めたら固定するものではなく、販売を続けながら、売れ行きや手応えを見て定期的に見直していくものだと考えていただくとよいと思います。
委託先の探し方やイベントの選び方、販売方法ごとの価格の調整など、どこから手を付けていいか迷う部分も多いと思います。そうした販路づくりそのものについて、現状に合わせて一つずつ整理しながら相談していくという進め方もできますので、必要なタイミングで検討してみてください。
どの方法にもそれぞれ向き・不向きがありますので、まずは一つの方法に絞らず、小さく試してみながら、自分の作品に合った組み合わせを見つけていっていただければと思います。
【無料相談のご案内】
弊社では、中小企業診断士・元補助金審査員の三浦を中心とした専門家チームが、業種を問わない幅広い起業・新規事業のご相談に対応しております。何から始めればいいかわからないという段階でも、適切なアドバイスを無料にて行っております。無料相談も行っているので、ぜひ一度ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

この記事を監修した人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。
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