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コラム

創業融資でつまずく前に読んでほしい!国金NG事例と対策

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「国金から借りられない人」の共通点とは?起業前に知っておくべき現実

こんにちは!起業コンサルタント(R)・税理士・行政書士・FPの中野裕哲が、今回も実務に即した情報をお届けします。

日本政策金融公庫(通称:公庫)は、起業家にとってありがたい存在です。しかし、すべての人が融資を受けられるわけではありません。実際、私のところに「国金(公庫)から借りられなかったんですが、なぜでしょう?」という相談が少なくないのです。

ズバリ言います。「借りられない人には共通点があります」。今回はその具体的なNGパターンと、今からできる対策をわかりやすく解説します。


1. なぜ国金から借りられないのか?その主な理由

まずは、実際にあった“審査NG”の事例を踏まえながら、その背景を見ていきましょう。

(1)自己資金が少なすぎる

融資申込金額に対して自己資金が少ない方。たとえば300万円の融資を希望しているのに、自己資金が10万円しかない、というケース。これは、融資担当者からすると「この人、本当に起業に本気なのか?」という疑念が浮かびます。

(2)事業計画が甘い

「情熱」だけで突っ走ったような計画書ではNGです。マーケット分析、収支予測、資金使途が曖昧だと、現実味に欠けてしまいます。

(3)業種経験が不足している

未経験の業種でいきなり起業する人。審査では「その業種での実務経験3年以上」が一つの目安。経験が浅いと、説得力に欠けてしまいます。

(4)個人信用情報にキズあり

過去にローンやクレジットカードの支払い遅延があると、それだけでNGの可能性が。CICやJICCで確認されるため、過去の履歴は要注意です。


2. 融資が通りにくい「意外な盲点」

(1)資金使途が不明確

「なんとなく300万円欲しい」という姿勢ではNG。設備資金・運転資金それぞれ明確な内訳が求められます。

(2)通帳の動きが不自然

自己資金の額よりも「通帳にどのように貯めてきたか」が大事です。急に大きなお金が振り込まれていると「借金や贈与では?」と見られます。

(3)副業の延長だと思われている

会社を辞めずに副業として始める場合、「本気度」が疑われることもあります。起業への覚悟が問われるのです。


3. 借りられるために、今できる6つの準備

ステップ1:半年〜1年かけて自己資金を貯める

通帳に“コツコツ型”の履歴を残しましょう。

ステップ2:業種経験を積む or 専門家に相談する

経験が足りないなら、まずは副業で実績を積むのも一つの手です。

ステップ3:信用情報を事前にチェックする

CICやJICCでご自身の信用情報を確認しましょう。訂正が可能なケースもあります。

ステップ4:事業計画を数字で語れるようにする

「誰に」「何を」「どうやって」提供し、どれくらい売れるか。これを数字で示す準備を。

ステップ5:公庫との面談を想定して練習する

ビジネスに対する熱意と現実性を、簡潔に話せる練習をしておきましょう。

ステップ6:起業後すぐでなく、安定してから申込むのもアリ

開業直後は不安定と見られがち。状況によっては少し時間を置いた方が得策なこともあります。


よくある質問(FAQ)

Q1:自己資金がほぼゼロですが、何とかなりますか? →厳しいのが現実です。最低でも100万円以上を目指しましょう。

Q2:信用情報に遅延があるのですが、諦めるべきですか? →諦める前に、過去の履歴がどう記録されているか確認を。完済後5年経てば消えることもあります。

Q3:事業計画って専門家に頼んでもいいの? →はい、むしろ一度は専門家のチェックを受けるのがおすすめです。独りよがりの計画では通りません。

Q4:どうしても通らない場合の代替手段は? →民間クラウドファンディング、家族からの贈与などがあります。


まとめ:審査に落ちても大丈夫。大切なのは”なぜ”を知ること

国金の創業融資は、たしかに素晴らしい制度です。ただし、準備不足や思い込みで臨むと、あっけなく門前払いという現実も。

でも落ち込まないでください。「なぜダメだったか」を知ることこそ、成功への第一歩です。

正しい準備をすれば、次はきっと通ります。あなたの起業が少しでも安心・安全なスタートを切れるよう、全力で応援しています!

【無料相談のご案内】

弊社では、中野裕哲を中心とした所属専門家チーム(起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員など)が一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
フリーダイヤル 0120-335-523
お問い合わせフォーム https://v-spirits.com/contacts

この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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