白河市 中小企業経営合理化資金融資制度
白河市では、中小企業者の経営基盤強化を目的とした融資制度を提供しています。この制度を利用することで、事業の運転資金や経営合理化に必要な設備資金を確保することが可能です。以下に、融資対象や条件について詳しくご紹介します。
融資対象
融資対象は、市内で事業を営む中小企業者です。具体的には、以下の条件を満たす必要があります。
- 1年以上市内に居住し、同一事業を1年以上営んでいること
- 経営が健全であり、市民税を納入していること（非課税の方は利用できません）
- 金融機関が定める基準を満たすこと
融資の条件
- 保証人及び担保：原則として法人代表者以外の連帯保証人は不要ですが、必要に応じて担保を徴収します。
- 資金使途：運転資金及び経営合理化に必要な設備資金。
- 融資限度額：運転資金は1,000万円、経営合理化に必要な設備資金は2,000万円（運転資金と併用した場合を含む）。
- 融資期間：10年以内（据置期間1年以内を含む）。
- 返済方法：分割返済。ただし、短期資金（1年以内）は一括返済を認めます。
- 融資の利率：
- 5年以内：年1.8％以内
- 5〜7年以内：年2.0％以内
- 7〜10年以内：年2.2％以内
信用保証料・補助内容
信用保証協会の基本保証料率と、市制度による保証料率は以下の通りです（区分第1〜第9）。
| 区分 | 保証協会 基本率（％） | 市制度 保証料率（％） |
|---|---|---|
| 第1区分 | 1.90 | 1.30 |
| 第2区分 | 1.75 | 1.15 |
| 第3区分 | 1.55 | 1.00 |
| 第4区分 | 1.35 | 0.80 |
| 第5区分 | 1.15 | 0.60 |
| 第6区分 | 1.00 | 0.55 |
| 第7区分 | 0.80 | 0.50 |
| 第8区分 | 0.60 | 0.45 |
| 第9区分 | 0.45 | 0.35 |
さらに、予算の範囲内で信用保証料を3年分（36ヶ月分）補助します。
その他の情報
申込方法や指定金融機関等については、「白河市中小企業経営合理化資金融資制度のご案内」でご確認ください。
まとめ
この制度を利用することで、運転資金あるいは設備投資に必要な資金を低利で調達でき、経営の安定化・合理化を図ることができます。特に信用保証料の3年分補助は大きなメリット。まずはご自身が条件に該当するか、市の案内をご確認のうえ、申込を検討してみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人
小峰精公／Kiyotaka Komine
元朝日信用金庫 法人営業
資金繰り解決コンサルタント
V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役
大学卒業後、朝日信用金庫に入庫。朝日信用金庫での経験が原点となり、「銀行融資取引」や「資金繰り」の本質を企業へ伝えていくことがミッションだと確信する。
日本の99%は中小零細企業で成り立っている現状を痛感し、1社でも多くの企業の「資金繰り」の課題を解決していくことに専念する。
クライアント様がより良い商品やサービスを提供することができる環境づくりの一助となれるよう全身全霊を尽くす。
この記事を監修した人
多胡藤夫／Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫（旧国民金融公庫）に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。
