
Youtubeに動画を投稿しました。
経営の考え方やマーケティングについてのお役立ち動画を毎日投稿しております!
是非御覧ください。
以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
はじめに──意外と知られていない経営者への戒め
「知りながら害をなすな」──これは医師の倫理として知られる“ヒポクラテスの誓い”の一節ですが、実は経営者にもそのまま当てはまる大切な戒めです。ドラッカーはこの考え方を「プロフェッショナルの倫理」と位置づけ、すべてのリーダーに求めました。
今回の記事では、この言葉の背景と意味、さらには経営にどう活かせるかを、分かりやすく・実務的に・ちょっぴり情熱をこめてお届けします。
ヒポクラテスの誓いとは
ヒポクラテスは古代ギリシャ時代の医師であり、彼の誓いは「病を癒すことが医師の使命であり、知っていながら害をなしてはならない」という倫理観に基づいています。
ヨーロッパでは今も医学部を卒業する際、この誓いを立てる風習があるほど。その内容は──
「これを施すことで害を与えると分かっていながら、それを行ってはならない」
という非常に重みのあるものです。
ドラッカーは言う──「経営者も同じだ」
経営者もプロフェッショナルである以上、「知りながら害をなすな」の姿勢が必要だとドラッカーは語ります。
例えば──
- 欠陥住宅と知りながら売る
- 賞味期限切れの食品を流通させる
- 不適切な財務処理をする
こういった行為は、社会からの信頼を根底から失う行動であり、最終的に企業の存続すら危うくするリスクを孕んでいます。
なぜ倫理が必要なのか──「企業に警察官はつけられない」
ドラッカーの言葉で印象的なのが「全企業に警察官を一人ずつ付けることはできない」。つまり、経営者自身が倫理観を持ち、自律的に行動するしかないのです。
企業が自由に活動し、社会の信頼を得るためには、強制よりも内なる自制心=“倫理”が何より重要だということです。
ドラッカーは「企業の目的は利益追求ではない」と語る
会計学や法律の世界では「企業の目的は利益追求」と明確に定義されています。
しかし、経営学の父・ドラッカーはこれに異を唱え、「利益とは社会に貢献するための原資に過ぎない」と説きます。
つまり──
- 顧客に価値を提供する
- 社会に貢献する
- その結果として利益がついてくる
という順番が正しいのです。
欲望は「悪」ではない──ただし使い方が大事
「欲」は経営者にとって重要なモチベーション源です。ただし、使い方を誤ると「金金成人」になり、理念を見失ってしまいます。
欲を“自分を鼓舞するエンジン”として活かせる人が、成功する経営者といえるでしょう。
例えば、包丁も使い方を誤れば凶器になりますが、正しく使えば美味しい料理を作れます。欲も同じく、“コントロール”が重要なのです。
日常の中で理念を見失わない工夫
理念を忘れず経営するためには、次のような仕組みが有効です。
- 定期的な朝礼での価値観共有
- 経営者自らが理念を繰り返し発信
- 数値目標以上に「何のためにやっているのか」を社内で可視化
“理念は語らないと伝わらない”──これは実務の現場で強く感じるところです。
最後に──「やりがい」ある組織が選ばれる時代へ
これからの時代に選ばれる企業とは──
- 倫理観がある
- 社会に価値を提供している
- 社員に“やりがい”と“成長”を提供できる
そんな組織です。
「知りながら害をなすな」という原点に立ち返り、自社が社会から信頼される存在であり続けるために──。
今一度、経営者としての姿勢を見直してみてはいかがでしょうか?
倫理と理念に立ち返る、経営の基本に触れる動画は本記事の元になっています。気になった方はぜひ動画もご覧くださいね。
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