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当座預金とは?創業者が知らない“決済専用口座”の世界
はじめに
「当座預金(とうざよきん)」──この言葉、ふだん耳にすることはほとんどありませんよね。特に創業直後の起業家さんにとっては、「何それ?」という印象かもしれません。でも、実はこの当座預金、まだまだ大手企業を中心にビジネスの現場で現役バリバリに使われているんです。
今回は、そんな“謎の口座”当座預金について、創業支援のプロとして分かりやすく、そして実務的に解説してまいります。
当座預金とは?──決済専用の口座です
ズバリ言います。当座預金は「事業者が決済に使うための専用口座」です。個人が日常生活で使うような口座とは大きく異なり、特徴的なポイントがいくつもあります。
- 利息がつきません。
- 通帳がありません。
- キャッシュカードが使えません。
つまり、ATMでお金を引き出したり、預け入れをするような使い方はできません。
どうやって管理するの?
通帳がない当座預金ですが、入出金の管理は「当座照合表(とうざしょうごうひょう)」という専用の帳票か、最近ではインターネットバンキングで行います。昔ながらの企業では紙での管理も見かけますが、今はネットバンキングが主流です。
最大の目的:手形や小切手の発行
当座預金の最大の特徴は、「手形」や「小切手」を発行できることです。これは通常の普通預金ではできません。
- 小切手:すぐに現金化できる、いわば“現金の代わり”。
- 手形:将来のある期日に支払うことを約束した証書。
昔は“手形社会”とも呼ばれるほど主流でしたが、今でも一部の大手企業間ではこの文化が生きています。
受け取った側は、銀行で手続きをして現金化します。ただし、これが結構ややこしい。期日が決まっていたり、手数料がかかったり、間違えると紙切れになるリスクもあるのです。
銀行がつぶれても安心?──ペイオフ対象外で全額保証
銀行が破綻したとき、普通預金や定期預金は1,000万円までしか保証されません(ペイオフ制度)。ですが、当座預金は“決済専用”という性質上、ペイオフの対象外。なんと、全額が保証されるんです。
とはいえ、「保証されるから当座預金を持つべき!」という話ではありません。あくまで、そういう特徴があるよ、という点を押さえておきましょう。
作るには?──審査が必要です
当座預金は、普通預金のように「はいどうぞ」とすぐに開設できるわけではありません。銀行側も審査を行い、必要と認められる事業者にしか開設を許可しません。
また、当座預金で振り出した手形・小切手が“落ちなかった(不渡り)”場合、事業者にとって重大な信用リスクになります。取り扱いには相当な注意が必要です。
当座預金と似ているけど違うもの:「決済用普通預金」
最近では「決済用普通預金」という口座もあります。これは普通預金だけれど、利息がつかない代わりに、当座預金と同様に全額保証されるというもの。
- 手形や小切手の発行はできません。
- 通帳もキャッシュカードも基本的にあり、通常の使い方が可能です。
大手企業以外はこちらを活用しているケースも多いです。
まとめ:知っておいて損はない「当座預金」
創業したての方には、あまり縁がないかもしれない当座預金。しかし、「手形」「小切手」「全額保証」といった要素を含む“特殊な口座”として、知っておく価値は大いにあります。
とくに、大手企業との取引が出てきたときに、「当座預金でお願いできますか?」と聞かれて「それ何ですか?」とならないよう、この記事が少しでもお役に立てば幸いです。
無料相談も行っているので、ぜひ一度ご相談ください。お待ちしております!
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