
ズバリ解説|補助金採択率を上げる事業計画書の書き方と審査に通る申請書類作成の極意
補助金の採択を勝ち取る事業計画書は、熱意や想いを語る前に、「審査項目どおりに整理された論理」で書かれています。
ここ、非常に大事なポイントです。
公募要領に書かれている対象・要件・条件を正確に満たしたうえで、
必要性/実現可能性/費用妥当性/効果・貢献を、数値と根拠で「結論ファースト」に示す。
これが、採択率を上げる一番の近道です。
本記事では、小規模事業者持続化補助金、ものづくり補助金、事業再構築補助金などにも共通する、
「審査に通る申請書類(事業計画書・申請書)の作り方」を、テンプレートとNG例を交えながら、実務目線でやさしく解説していきます。
補助金の採択率を上げるには「公募要領」と「審査項目」の理解が必須
まず、ズバリ言います。
採択されるかどうかは、文章力のうまさでは決まりません。
「公募要領どおりに書けているか」「審査項目どおりに答えているか」
ここで、ほぼ勝負が決まります。
最初にやるべきことは、公募要領を読み込み、審査の観点をそのまま「見出しレベル」に落とし込むこと。
これだけで、申請書の精度は一段上がります。
補助金・助成金の違いと、申請で見られるポイント(対象・要件・条件)
補助金とは
公募があり、審査があり、採択されてはじめて交付対象となるものです。
つまり、採択=競争です。
助成金とは
一定の要件を満たせば受給できる性質のものが多く、審査で落とされるという概念がないケースが一般的です。
補助金申請で特に見られる3つのポイント
- 対象:自社が対象か/事業が対象か/経費が対象か
- 要件:必須の取り組み、加点項目、提出書類、認定・登録の有無
- 条件:実施期間、自己負担、賃上げ要件、実績報告など
ここがズレていると、どんなに内容が良くても「土俵にすら上がれていない」扱いになります。
採択率を上げたいなら、まずは対象・要件・条件をチェック表にして、ひとつずつ潰していきましょう。
審査員が重視する4つの視点(必要性/実現可能性/費用妥当性/効果・貢献)
審査員が評価しやすい事業計画書の骨格は、ほぼ次の4軸に集約されます。
- 必要性:なぜ今、それをやるのか
- 実現可能性:誰が、いつまでに、どう実行するのか
- 費用妥当性:経費の根拠と費用対効果
- 効果・貢献:売上・生産性・地域や雇用への貢献
この4軸が、計画書全体で一本のストーリーとしてつながっていれば、審査では非常に強い申請書になります。
採択される事業計画書の「構成」テンプレ|全体像をつかもう
ここからは、採択に近づくための「型」をテンプレートとして整理します。
ポイントは、課題 → 補助事業 → 経費 → 効果が一直線でつながることです。
事業概要(結論ファーストが命)
- 目的:〇〇の課題を解決し、〇〇を実現する
- 対象:〇〇(顧客・市場)
- 提供価値:何がどう良くなるか
- 効果:売上〇%増、生産性〇%改善など(概算OK)
最初の数行で「つまり何の計画か」が伝わるようにしましょう。
現状と課題(市場・競合・自社)
- 市場動向・ニーズの変化
- 競合の価格帯や提供方法
- 自社の制約(設備、人手、販路など)
課題は多くても2〜3個まで。ここを絞ると、補助事業との整合性が保ちやすくなります。
事業内容(補助事業の具体策)
- 設備・システム導入
- 業務工程・品質改善
- 販路開拓・マーケティング
「担当者」「外部支援」「期間」をセットで書くと、実現可能性が一気に高まります。
強み・新規性・差別化
強みは自称ではなく、実績や比較で示しましょう。
新規性は「新商品」でなくても、「新しい提供方法」でも十分評価されます。
実施体制・スケジュール・収支計画
誰が、いつ、何をやるのか。
そして、数字は希望ではなく「計算」で示す。
これが基本です。
審査に強い具体的な書き方|数値と根拠がカギ
計画書は読み物ではなく、審査書類です。
- 結論 → 根拠 → 方法の順で書く
- 数値には必ず単位をつける
- 「頑張る」「強化する」で終わらせない
「何が」「どれだけ」「いつまでに」「どう測るか」。
この4点が書けていれば、説得力は格段に上がります。
採択率を下げるNG例とその対策
- 公募要領の読み違い → チェック表で管理
- 課題と経費がつながらない → 1セットで整理
- 体制が弱い → 外部支援・実績を明記
- スケジュールが曖昧 → 申請用と実行用を分ける
減点を防ぐだけでも、採択に近づくケースは非常に多いです。
補助金申請の作成ステップと支援活用
採択までの流れは、
情報収集 → 公募要領確認 → 計画書作成 → 申請 → 審査 → 実績報告。
商工会議所、金融機関、専門家の無料相談を上手に使いましょう。
第三者の視点が入るだけで、計画書の完成度は大きく変わります。
まとめ|採択率を上げる最短ルートは「第三者レビュー」
補助金採択のコツは、とてもシンプルです。
公募要領どおりに、審査項目どおりに、具体的に、数値と根拠で書く。
ただし、自分ひとりで書いていると、ズレや抽象表現に気づきにくいもの。
だからこそ、最後は第三者レビューが効いてきます。
「これで本当に大丈夫かな?」と感じたら、どうぞお気軽にご相談くださいね。
【無料相談のご案内】
弊社では、元補助金審査員の三浦を中心とした各種専門家チームが補助金支援を行っております。このケースは補助金の対象になるのか?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
融資・資金調達コンサルタント
行政書士法人V-Spirits 補助者
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。
この記事を監修した人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。


























