
自分には起業は無理だと思っているとき、まずやるべきこと──“不安”を“準備”に変えるステップ
「起業したいけど、自分には無理かも…」という思いに押しつぶされそうになることは、実は、ごくごく自然な心の反応です。むしろその不安は、「本気になっている証拠」と考えられます。ここでは、起業への自信がないときに、どうやって一歩を進め、少しずつ自信を育むかを丁寧に整理しました。
① 不安をまず「見える化」しよう
漠然とした“無理かも”を抱えると気持ちが重くなります。そんなときは、感じている気持ちを紙に書き出してみましょう。
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「失敗するのが怖い」
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「資金が足りない」
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「相談できる人がいない」
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「生活が壊れたら困る」
こうして可視化することで、心の中の“モヤモヤ”が整理でき、具体的な対応策が見えてきます。
② 根拠を確かめる:自分の強さを数で整理しよう
自分には無理と思う背景には「自信のなさ」だけでなく、事実ベースの不安が混ざっていることもあります。
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資金不足? → 必要金額をざっくり算出するとどうか?
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経験不足? → 今あるスキルや人脈は何?
自分にあるものと、ないものをリストで整理するだけで、気持ちが整理され、現実的な“足りない部分”が見えてきます。
③ 小さく動いて“できた実績”を増やす
いきなりフルスケール起業はしなくても大丈夫です。まずは「小さくスタート」で実績を積みましょう。
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モニター企画を実施
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無料相談会を開催
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ミニ商品(デジタルコンテンツ・ワークショップ)を発売
- まずは副業として立ち上げてみる
こうして「お金が動いた」「人の反応を得た」経験が、自信の土台になります。
④ 仲間と語り合える環境をつくる
起業は孤独になりがち。不安を抱えたときは、自分と“同じ想いを抱く仲間”を持つことで、心がずいぶんと軽くなります。
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起業セミナー・イベント参加
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オンラインコミュニティでの交流
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仲間4〜5人での定期的な進捗共有会
自分の悩みや進捗を話せる場があること自体が、大きな安心になり、継続力を支える原動力にもなります。
⑤ 失敗から学ぶ“失敗予習”をしておく
「どうせうまくいかない」と思ったときは、あらかじめ失敗パターンを頭に入れておくことが役立ちます。
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資金が足りなくなったら → どう調整する?
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集客が伸びないとき → 一人一人丁寧に聞く?導線を見直す?
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仲間とズレが生じたら → 言葉にして擦り合わせられるか?
事前に“想いを言葉にして整理しておく”ことで、いざ対応するときに慌てずに済みます。
⑥ 強みを固める「準備期間」と捉え直す
「無理かも」と思ったとき、焦って急ぎすぎるのではなく、“強みを磨くための準備期間”として捉える視点転換が効果的です。
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スキルが足りない → セミナーや本で学ぶ
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創業融資に不安がある → 専門家に相談してみる
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ビジネスモデルが曖昧 → ペルソナやUSPを再設計する
こうして「準備を進めている=本気で検討している」状態にするだけで、不安に追われる日々から一歩、進めるようになります。
⑦ 小さな成功体験を記録する
できたことや得た経験は、忘れずにストックしておきましょう。
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最初のモニター契約
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仲間に褒められた提案アイデア
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セミナーで自分の声が響いた瞬間
後から見返すと、「あのときにできたんだから、今度もいけるかも」と自信の源になります。
✅まとめ:「今は無理」に効く5つの取り組み
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「何が怖いか」を書き出して整理
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自分の状況を数字や事実で見直す
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小さく始めて反応を得る実績づくり
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仲間と話せる場で安心をつくる
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準備期間として強みと心を育む
「自分には無理かも…」と思ったときでも、立ち止まることよりも、転ばぬ先の歩み方を考えるほうがずっと強いのです。
もし「小さく始める方法を一緒に考えてほしい」「不安の書き出し方をサポートしてほしい」と思ったときには、いつでもお気軽に声をかけてくださいね。あなたの“安心と前進”を、ともに支える存在であり続けます。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。