
金融機関から融資を受けるときは事業を前向きに進めていくためにと利用していると思います。
しかしながら、金融機関から融資を受けたものの事業がうまくいかずに毎月の返済が難しくなるケースがあります。そんなときにはどのような選択肢があるのかについて解説します。
①返済が滞りそうになってしまったら
返済が滞りそうになった場合には、まず、いつまでだったら通常通り返済ができるのかを把握してください。その上で、融資を受けた金融機関に相談をしてください。ここで一番気を付けなくてはいけないのは、返済できないからといって延滞をしてしまうことです。金融機関は返済が滞ることを非常に嫌います。当然、内部データとしても残りますので、いつまでも過去に延滞をした先であるとみられます。
②金融機関に相談する際の選択肢
金融機関に相談するにもただ返済ができません。と相談をするのではなく、一度返済金額を見直してもらう交渉を行い、その間に業況を立て直す努力をします。といったことまで伝える必要があります。金融機関もこのような相談を受けるケースはよくあり、大半は「リスケジュール」を行います。
資金繰りが破綻してしまうと事業継続ができませんので、破綻を防ぐために既存の融資の返済を減額・猶予することです。これを「リスケジュール」と言います。
③リスケジュールを行うメリット・デメリット
リスケジュールを行うメリットは、返済金額が軽減されますので資金繰りが多少なり改善されます。
デメリットとしては、返済見直しを行うなどしているため、金融機関から新たな融資が受けにくくなります。
このようにメリットもあればデメリットもあります。返済が難しいと思ったときにはすぐに融資を受けた金融機関に相談をしてください。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura 元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員 中小企業診断士、起業コンサルタント®、 1級販売士、宅地建物取引主任者、 補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、 産業能率大学 兼任教員 2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。 融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago 元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役 同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。 支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。 日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。 長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。