
日本政策金融公庫「新創業融資制度」廃止と新制度まとめ(令和6年4月改定)
こんにちは。
起業支援の専門家チーム V-Spiritsグループ です。
令和6年4月1日より、日本政策金融公庫の「新創業融資制度」に大きな変更がありました。
これまで多くの起業家が利用してきた 無担保・無保証人の創業融資制度 が廃止され、新たに「新規開業資金」に一本化されることとなりました。
この記事では、その変更点と新制度のポイントを速報でわかりやすく解説します。
目次
- 1. 「新創業融資制度」は令和6年3月で廃止
- 2. 新制度「新規開業資金」の主な特徴
- 3. 新制度の3つのポイント
- 4. 融資限度額・返済期間の詳細
- 5. 専門家による無料サポートのご案内
- 6. よくある質問(FAQ)
1. 「新創業融資制度」は令和6年3月で廃止
これまで多くの創業者が利用してきた「新創業融資制度(無担保・無保証)」は、令和6年3月をもって廃止されました。
同制度では、融資限度額3,000万円(うち運転資金1,500万円)が設定されており、起業直後の資金調達における代表的な制度でした。
しかし、令和6年度よりその制度は姿を消し、「新規開業資金」という新しい形で組み込まれることとなりました。
2. 新制度「新規開業資金」の主な特徴
新創業融資制度の代替として登場したのが「新規開業資金」です。
- 自己資金要件が撤廃
- 無担保・無保証人の制度が継続
- 運転資金の返済期間が7年 → 10年以内に延長
つまり、創業者がより挑戦しやすい制度へと進化しました。特に返済期間の延長は、月々の返済負担を軽減し、資金繰りの安定化につながります。
3. 新制度の3つのポイント
【POINT 1】無担保・無保証人で利用可能
新たに事業を始める方、または事業開始後2期以内の方は、原則として無担保・無保証人で利用可能です。保証人を立てにくい創業初期の方にも門戸が広がりました。
【POINT 2】利率が一律0.65%引き下げ
新たに事業を始める方、または創業2期以内の方は、利率が0.65%(雇用拡大時は0.9%)引き下げとなります。低利率での融資は資金繰りに大きなメリットです。
【POINT 3】長期返済が可能に
新制度では、設備資金:20年以内、運転資金:10年以内と、長期の返済が可能になりました。
据置期間も最大5年設けられており、創業初期のキャッシュフローを守りながら成長を図ることができます。
4. 融資限度額・返済期間の詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 融資限度額 | 7,200万円(うち運転資金4,800万円) |
| 設備資金 | 返済期間20年以内(うち据置期間5年以内) |
| 運転資金 | 返済期間10年以内(うち据置期間5年以内) |
| 特例制度 | 併用可能な特例制度あり(条件による) |
この変更により、これまでよりも融資の対象者が拡大し、資金調達のハードルが下がることが期待されています。
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6. よくある質問(FAQ)
Q1. 新創業融資制度の代替制度はありますか?
A. 明確な代替制度はなく、「新規開業資金」に統合されました。内容的には実質的な後継制度といえます。
Q2. 自己資金がゼロでも融資を受けられますか?
A. 新制度では自己資金要件が撤廃されています。計画の実現性や事業内容を重視して審査されます。
Q3. 利率の引き下げは自動で適用されますか?
A. 対象となる「創業期(2期以内)」の事業者であれば自動的に適用されますが、詳細は公庫担当者に確認しましょう。
Q4. 据置期間とは何ですか?
A. 融資実行後、元金返済を猶予してもらえる期間のことです。新制度では最長5年の据置が可能です。
まとめ|創業融資を受けるなら今がチャンス
令和6年度の制度改正により、日本政策金融公庫の創業融資はこれまで以上に利用しやすくなりました。
返済期間の延長・利率の引き下げ・自己資金要件撤廃と、創業期の資金調達に追い風が吹いています。
融資制度を正しく理解し、事業計画をしっかり作ることで、融資成功の可能性は格段に高まります。
ぜひ専門家の力を借りながら、あなたの事業を一歩前へ進めましょう。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。



























