
融資とは?簡単に、でもしっかり理解するために
はじめに:融資って何?起業とどう関係あるの?
ズバリ言います。融資とは「お金を貸してもらうこと」です。とはいえ、単に「お金を借りる=借金」と片づけてしまうのはもったいない!特に起業を目指すあなたにとって、融資は成功への「加速装置」になり得る、大切な資金調達の手段なんです。
起業時には、事務所の保証金や備品の購入、ホームページ制作など、まとまった資金が必要になります。ここで融資の仕組みや活用法を理解していれば、資金の心配をグッと減らすことができますよ。
なぜ会社員の今、融資を知るべきなのか
「まだ起業していないのに、融資のことを勉強して意味あるの?」
そんな声が聞こえてきそうですが、起業準備中の今だからこそ、融資についての理解を深めるチャンスです。
なぜなら、融資には「準備」が必要だからです。自己資金をどのように貯めたか、どんな経験があるのか、計画に無理がないか――これらはすべて融資審査に影響します。今からできることがたくさんあるのです。
融資の種類:創業期に利用しやすい融資とは
起業時に利用しやすい融資には、主に以下のようなものがあります。
1. 日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」
・無担保・無保証で最大7,200万円まで融資可能 ・創業前でも申請OK ・固定金利で返済計画が立てやすい
2. 地方自治体の制度融資
・自治体が利子や保証料の一部を補助 ・信用保証協会が保証人になってくれる ・窓口は信用金庫や地方銀行など
これらは、実績のない起業家にとって「背中を押してくれる制度」とも言えます。
審査で見られる5つのポイント
融資審査では次のような点がチェックされます。
- 自己資金:自分でコツコツ貯めたかどうか
- 経験・スキル:その事業をやっていける能力があるか
- 事業計画:数字に無理がないか、利益が出そうか
- 返済可能性:本当に返していけるか
- 人間性・信用:誠実で信頼できる人物か
これらをクリアするには「見せ方」も大事です。事業計画書の書き方、自己資金の通帳の準備、面談での受け答えなど、少しの工夫で印象は変わります。
よくある誤解とその解消
「借金は悪」「融資は怖い」というイメージは根強いですが、それは正しい知識を持っていないからこそ。
例えば「返せなかったら自己破産?」と心配されますが、創業融資は無担保・無保証人が多いため、いきなり自己破産というのは極端な話。計画的に返済すれば問題は起きません。
今からやっておきたいこと
1年後に起業を目指す方なら、以下の準備を始めましょう。
- 毎月コツコツ自己資金を貯める(通帳に記録を残す)
- 起業アイデアを事業計画書に落とし込む
- 専門家のアドバイスを受ける(無料相談も有効)
FAQ:よくある質問
Q. いくら借りられるかはどう決まるの?
A. 自己資金や事業計画、使い道によって異なります。目安としては、自己資金の2~3倍程度がひとつの目安です。
Q. 自己資金って親からもらったお金でもOK?
A. 贈与であればOKですが、借りたお金だと自己資金と認められないことがあります。
Q. 審査に落ちたら、再挑戦できる?
A. はい、できます。ただし原因を分析し、事業計画の見直しなど対策が必要です。
おわりに:融資を味方につけて安心の起業を
起業には夢と希望がある反面、不安もつきもの。ですが、融資の仕組みを正しく知り、準備を進めておけば、「お金の心配」に押しつぶされることはありません。
どうか焦らず、じっくりと計画を練ってください。そして、不安になったらいつでも専門家の力を借りてくださいね。私たちも、あなたの挑戦を心から応援しています!
【無料相談のご案内】
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。