
創業融資における自己資金の正しい見られ方と評価ポイント
創業融資における自己資金の重要性
創業融資の審査において、自己資金は非常に重要な項目です。単に「持っている金額の多寡」ではなく、その蓄積方法や資金の性質が重視されます。
審査官は、「この人にお金を貸して返済してもらえるか?」という視点でチェックしています。その判断材料として、自己資金の成り立ちは極めて重要なのです。
好ましい自己資金の特徴
金融機関が評価する自己資金の特徴として、以下が挙げられます:
- 数年かけて着実に貯金してきた履歴が通帳で確認できる
- 毎月コツコツと定額を貯蓄している
- 生活費を切り詰めて貯めたことが伺える
- 定期的な収入に基づいている
これらは次のような意味合いを持ちます:
- 返済能力の証明:定期的に貯蓄できる=安定的な返済も可能
- 起業への本気度:長期的な準備がされている=計画性と覚悟がある
好ましくない自己資金の特徴
一方で、金融機関が懸念を抱く自己資金には以下のようなものがあります:
- 現金で保管していたタンス預金
- 最近急に入金された大金の履歴が不明瞭な資金
- 短期的に人から借りてきたような資金
問題点は次の通りです:
- エビデンス(証拠)が通帳などで確認できない
- 計画性が見えず、本気度が疑われる
- 一時的な見せ金と誤解される恐れがある
実際、こうした資金背景が不明確なケースでは、創業融資の審査に通らなかったという事例もあります。
自己資金の準備で気をつけたいポイント
これから起業を目指す方、創業融資を検討されている方に向けて、今からできるアドバイスは以下の通りです:
- 手元資金は可能な限り通帳で管理する
- 毎月の貯蓄実績を記録として残す
- 急な大金の入金は、出所を説明できる準備を
- 「計画性」と「堅実さ」が伝わるよう意識する
よくある質問(FAQ)
- Q. タンス預金しかない場合はどうすれば?
- A. なるべく早めに銀行に入金し、少なくとも数ヶ月の通帳記録を作りましょう。
- Q. 通帳に入金してもすぐには効果がない?
- A. 通帳履歴は「継続性」が重要です。審査までに数ヶ月以上の記録があると安心です。
- Q. 人から借りたお金を自己資金と見せても大丈夫?
- A. 原則NGです。審査官には見破られます。自己資金は「自分で貯めたお金」であることが重要です。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura 元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員 中小企業診断士、起業コンサルタント®、 1級販売士、宅地建物取引主任者、 補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、 産業能率大学 兼任教員 2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。 融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。


























