
経営安定資金(小規模企業支援枠)とは|対象要件・金利・融資条件をやさしく解説
経営状況が悪化している小規模企業者を支援するために、事業に必要となる運転資金を融資する制度です。
本制度は、令和7年3月31日まで取扱期間が延長されています。
制度の概要
経営安定資金(小規模企業支援枠)は、売上や利益の低下などにより経営状況が悪化している小規模企業者に対して、
事業継続に必要な運転資金を供給し、資金繰りの安定を図るための制度です。
ポイントはここです。
「いくら借りられるか」だけではなく、借りた資金で何を立て直し、どう返済していくかまでセットで考えると、融資はグッと通りやすくなります。
融資対象(利用できる方)
次のすべての要件に該当する事業者が対象です。
要件1:従業員数
- 従業員20人以下の事業者
- ただし、宿泊業・娯楽業を除く商業・サービス業は5人以下
要件2:利益率の悪化
最近3ヶ月の売上総利益率または営業利益率が、前年同期比で5%以上減少していること。
資金使途(何に使える?)
本制度で利用できるのは運転資金です。
例えば、仕入、人件費、家賃、水道光熱費、外注費など、事業を回すための支払いに充てるイメージです。
融資条件(限度額・期間・金利)
融資限度額
3,000万円まで融資可能です。
融資期間
7年以内(うち据置期間は1年以内)です。
融資利率
年1.20%以内の利率が適用されます。
申込み前のチェックポイント
1. 「利益率5%以上減少」の根拠が説明できるか
最近3ヶ月と前年同期の比較で、売上総利益率または営業利益率が5%以上下がっていることを、
数字で示せるようにしておきましょう。
2. 運転資金の使い道を具体化できているか
「何に、いつまでに、いくら必要か」を整理しておくと、相談・審査がスムーズになります。
3. 返済の道筋(回復シナリオ)が描けているか
据置期間の間に何を改善し、いつから利益・キャッシュを戻すのか。
ここを一言でも語れると、説得力が上がります。
FAQ(よくある質問)
Q1. 「売上が減った」だけでも対象になりますか?
A. 本制度の要件として示されているのは、最近3ヶ月の売上総利益率または営業利益率が前年同期比で5%以上減少していることです。
まずは利益率の比較で要件に当てはまるか確認しましょう。
Q2. 何に使えるお金ですか?
A. 運転資金として利用できます。日々の支払い(仕入・人件費・家賃など)を回すための資金、と考えると分かりやすいです。
Q3. 据置期間があると何が助かりますか?
A. 据置期間中は、返済負担を抑えられる可能性があるため、立て直しの時間を確保しやすくなります。
ただし条件の細部は制度・契約内容により異なるため、必ず確認しましょう。
Q4. 取扱期間はいつまでですか?
A. 本制度は、令和7年3月31日まで取扱期間が延長されています。
まとめ|小規模企業の「資金繰り改善」に役立つ制度
経営安定資金(小規模企業支援枠)は、経営状況が悪化している小規模企業者の資金繰りを支える制度です。
条件を満たす方にとっては、立て直しの一手になり得ます。
- 対象:従業員数要件+利益率が前年同期比5%以上減少
- 資金使途:運転資金
- 限度額:3,000万円
- 期間:7年以内(据置1年以内)
- 金利:年1.20%以内
- 取扱期間:令和7年3月31日まで
「自社が要件に当てはまるか」「いくら必要で、どう返すか」——ここを整理できれば、次の一歩が踏み出しやすくなります。
お困りの際は、早めに相談しながら進めてくださいね。
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この記事を書いた人
小峰精公/Kiyotaka Komine
元朝日信用金庫 法人営業
資金繰り解決コンサルタント
V-Spirits総合研究所株式会社 常務取締役
大学卒業後、朝日信用金庫に入庫。朝日信用金庫での経験が原点となり、「銀行融資取引」や「資金繰り」の本質を企業へ伝えていくことがミッションだと確信する。
日本の99%は中小零細企業で成り立っている現状を痛感し、1社でも多くの企業の「資金繰り」の課題を解決していくことに専念する。
クライアント様がより良い商品やサービスを提供することができる環境づくりの一助となれるよう全身全霊を尽くす。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。


























