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公庫創業融資に「個人信用情報」は関係ある?──知られざる“審査の中身”

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公庫創業融資に「個人信用情報」は関係ある?──知られざる“審査の中身”

「日本政策金融公庫の創業融資では、個人信用情報は見られないって聞きましたけど、本当ですか?」

こんなご質問をいただくことがあります。
ネット上にはさまざまな情報が飛び交っていますが、ここではズバリ、実務経験に基づいて真実をお伝えいたします。

結論から申し上げます。
公庫の創業融資でも、個人信用情報は審査の参考として“見られます”。

「見ない」と断言している情報は、誤解を招くか、

あるいは部分的な事実だけを切り取ったものと考えられます。

だいぶ以前の扱いを噂で聞いたのかもしれません。

では、なぜこのような誤解が生まれるのでしょうか?

そして、実際にはどのように信用情報が扱われているのでしょうか?

詳しく解説してまいります。


■「信用情報は見ない」というウワサの真相とは?

確かに、公庫は銀行や消費者金融とは異なる立場の金融機関です。

日本政策金融公庫の創業融資は、起業支援が目的であり、

「無担保・無保証」での貸付も多いため、

「審査が甘い」「信用情報は見られない」といったイメージが広まりがちです。

しかし、これは完全な誤解です。

実際には、公庫も個人信用情報を確認しており、

申込書にも「信用情報を照会することがあります」という文言が記載されています。

つまり、「必要に応じて見ている」のです。


■公庫が見るのは“あなたの信頼力”

創業融資の審査で重視されるのは、単なる書類上の数値ではありません。

  • あなたがこれまでどのようなお金の付き合い方をしてきたか

  • 約束(返済)を守れる人かどうか

  • 創業後、安定して事業を続けていける人かどうか

こういった「人物評価」が、創業融資では極めて重要です。

その評価材料のひとつとして、個人信用情報が使われているのです。


■具体的に見られる信用情報とは?

公庫が確認する可能性がある情報には、以下のような項目があります。

  • クレジットカードの契約状況と支払履歴

  • カードローン・自動車ローンなどの借入状況

  • 延滞・滞納の有無(過去5年間分が記録)

  • 消費者金融やリボ払いの利用状況

  • 債務整理(任意整理・個人再生・自己破産など)の記録

この情報は、主にCICという信用情報機関に保管されており、

公庫もこれらを照会できる仕組みになっています。


■「審査に落ちやすい」パターンとは?

では、どのようなケースが信用情報上、審査にマイナスになりやすいのでしょうか?

① 長期延滞や強制解約が記録されている

たとえば、携帯電話の分割払いの未納、クレジットカードの延滞などが過去にあると、

「返済能力に不安あり」と見なされる可能性があります。

② 多重債務状態にある

複数の金融機関やカードローンから同時に借入していると、

「資金管理に難あり」と判断されるリスクがあります。

③ リボ払いの利用が過度に多い

毎月の支払いを先送りにするリボ払いが多用されていると、

計画的なお金の使い方に疑問を持たれる場合があります。


■審査に通すための“信用情報対策”とは?

では、信用情報に不安がある方は、どうすればよいのでしょうか?

まずは次のステップを踏んでみてください。

① 自分の信用情報を確認する

CIC(https://www.cic.co.jp/)などから、

スマホや郵送で信用情報の開示が可能です。まずは現状を正しく把握しましょう。

② 延滞を解消し、6〜12ヶ月健全に支払い続ける

信用情報は“更新”されます。延滞があっても、

一定期間きちんと支払い続ければ、評価は改善されていきます。

③ 借入件数を整理する

無駄なカードローンを返済し、

借入先を減らすことで、信用力は上がります。


■「信用情報に不安があるから」と諦めないで!

重要なのは、「信用情報に傷があるか」よりも、

「今後、信頼される返済者になれるか」です。

創業計画が明確で、熱意と現実性があり、

生活基盤も安定している方であれば、

たとえ一部にマイナス要素があっても、十分に融資を通せる可能性はあります。

特に、創業支援に精通した税理士と一緒に事業計画を整えておくことで、

「リスクを超える信頼」を構築することも可能です。


■おわりに──融資成功は「信用×計画」で決まる

「信用情報を見られるなら、もうダメかも…」と落ち込む必要はありません。
信用情報は、変えられます。整えられます。

そして、何より、「事業で信頼を築くこと」が創業融資成功の最大のカギです。

あなたの夢を現実にするために、まずは現状を正しく知り、

できることから一歩ずつ準備を始めましょう。


小さな不安も、専門家と一緒に乗り越えられます

「この程度のことで相談してもいいのかな…」と思うような不安こそ、実はとても大事なサインです。

信用情報、事業計画、資金繰り……すべてを一人で抱え込む必要はありません。

経験豊富な専門家と一緒に準備を進めれば、不安は“自信”に変わります。

あなたの未来の一歩を、着実で安心なものにするために。

どうぞ、お気軽に声をかけてくださいね。

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この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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