税理士/社労士/行政書士/司法書士/中小企業診断士/FP/元補助金審査員/元日本政策金融公庫支店長/各種コンサルタントなどが常駐する他に類を見ないワンストップサービス
オフィスは池袋駅から徒歩3分の日本政策金融公庫池袋支店と同じビルです

コラム

創業融資は「住宅ローンがあると不利」って本当?──公庫審査の“正しい見方”

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

創業融資のご相談を受けていると、

よくこんなご質問をいただきます。

■「実は住宅ローンが残っているんですが、公庫の審査でマイナス評価になりますか?」

ズバリお答えします。
住宅ローンがある=即アウト、というわけではありません。

むしろ、「住宅ローンがある人の方が信用力が高く見られる」ことすらあるのです。

「えっ?どういうこと?」と思われた方、ご安心ください。このあと、わかりやすく丁寧に解説していきますね。


公庫の“信用審査”はこう見られている

日本政策金融公庫の創業融資では、

「返済能力があるか」「誠実な人物か」を総合的に判断されます。

その中で、住宅ローンは「個人の債務」の一つとして、以下のような観点で見られます。

  • 毎月の住宅ローン返済額が、家計にどの程度影響しているか

  • 滞納・延滞なく、期日どおりに返済しているか

  • 他に無理な借り入れ(カードローンや消費者金融等)がないか

つまり、住宅ローンを返済中でも、

「家計全体で見て無理のない範囲」であれば、大きな問題にならないのです。


むしろ“住宅ローン完済歴”はプラス評価に?

実は、過去に住宅ローンをきちんと完済していたり、

現在も延滞なく長年返済を続けている場合、

公庫の担当者からは「計画性のある人」「信頼できる人」という好印象を

持たれることもあります。

そもそも、都市銀行や地方銀行などの金融機関が

あなたという人物や能力や仕事ぶりを評価して

お金を貸したという「プラスの評価」のあしあとなのです。

いわば「信用情報の履歴書」として、

あなたの「信用」や「お金の付き合い方」

を間接的に示す材料にもなるのです。


では、住宅ローンが“本当に不利になる”ケースは?

ただし、以下のような場合は、やや不利になる可能性があります。

1. 毎月の返済額が多すぎて、家計が圧迫されている場合

例えば、住宅ローンだけで手取りの50%近くを返済しているような状況だと、

「創業後の返済が苦しくなるのでは?」と判断される可能性があります。

2. 他の借入(カードローン・リボ・消費者金融など)が複数ある場合

住宅ローンに加えて、複数のローンを抱えていると、

さすがに印象は良くありません。

とくに、借入先が金融機関ではなく、

消費者金融やリボ払いの場合は注意です。

3. クレジットやローンで“延滞”したことがある場合

もっとも注意が必要なのは、

「過去に支払いの延滞があったかどうか」。

これは信用情報に記録され、公庫の審査で確認される可能性があります。

ここに問題があると、住宅ローンの有無にかかわらず不利になることがあります。


審査を通すための“具体的な対策”とは?

では、住宅ローンがある状態で創業融資を通すためには、

どうすれば良いのでしょうか?

ポイントは以下の3点です。

① 生活費と返済額をリアルに把握して、無理のない事業計画を立てる

公庫は、あなたの生活全体を見て、

「この人は融資しても返せるか」を見ています。

住宅ローンの返済額を含め、家計が回ることを証明しましょう。

② クレジット履歴・信用情報を一度チェックしておく

CICやJICCなどの信用情報機関で、

自分の情報を取り寄せて確認できます

。過去に延滞がある方は、その内容によっては「今は健全に回っている」

ことを資料で説明することも有効です。

③ 税理士や専門家に相談し、計画の整合性をチェックする

創業支援に強い税理士であれば、

「この返済計画は公庫にどう見られるか?」

を客観的に見てくれます。

ご自身では気づけない弱点を事前に補っておくことが、

成功の近道です。


「住宅ローンあり」はむしろ“普通”のこと。気にしすぎないでOK!

実際のところ、起業を目指す多くの方が住宅ローンを抱えています。

特に30代後半〜50代での起業を考える方にとって、

「家を買っている」というのはむしろ自然なライフイベントの一つ。

公庫の担当者もそのあたりは当然理解していますし、

「住宅ローンがある=返済能力がない」というような短絡的な見方はしません。

むしろ、家族を守りながら夢に挑戦する、その姿勢自体がプラスに評価されることもあります。

ですので、必要以上にナーバスになる必要はありません

。「住宅ローンがあるからダメかも…」と不安に思う方は、

その不安をぜひ専門家にぶつけてください。

事業計画と家計のバランスを冷静に見直しながら、

一緒に最適な融資戦略を考えていきましょう。


おわりに:住宅ローンがあっても、夢は叶えられる

住宅ローンがあるからといって、創業融資を諦める必要はありません。

むしろ、これまで堅実に支払いを続けてきた“実績”こそ、信頼の証。
大切なのは、家計の全体像をしっかりと整理し、現実的な事業計画を立てることです。

公庫は「挑戦する人を応援したい」というスタンスを持った金融機関です。

必要なのは“無理のない計画”と“誠実な姿勢”。

それを伝えることができれば、住宅ローンの存在は決して不利ではありません。

どうぞ、自信を持って一歩を踏み出してください。

あなたの夢は、住宅ローンがあっても叶います。

しっかり準備すれば、公庫の創業融資は必ずあなたの味方になります

。ぜひ一度、相談からスタートしてみてくださいね。

起業という夢の実現を、私たち専門家も全力でお手伝いさせていただきます。

お気軽にご相談くださいね。

関連記事

新着コラム

  1. Youtubeに動画を投稿しました。
  2. 「カードローンを使っていると、日本政策金融公庫の創業融資は落ちるって本当ですか?」起業相談でよく...
  3. 創業融資のご相談を受けていると、よくこんなご質問をいただきま...
  4. 「日本政策金融公庫(以下、公庫)の創業融資って、簡単に借りられるんですよね?」よく耳にするご質問...
  5. これから起業しようとする方に、ズバリお伝えします。
ダウンロードはこちら
全国対応の補助金申請を専門家がサポート|中野裕哲の無料相談V-Spirits
All Aboutガイドの原点
多胡藤夫ブログ
中野裕哲ブログ
渋田貴正ブログ
三浦高ブログ
小峰精公ブログ
坂井優介ブログ
嶋田大吉ブログ
V-Spirits総合研究所株式会社
インボイス・電子帳簿保存法 Q&A
採用情報
業務提携先募集情報
V-Spirits Group SDGsの取り組み
V-Spiritsグループ Instagram
脳卒中フェスティバル

他社広告欄

クラウドPBX