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【M&AシリーズVol.7】「モノ」で見抜け!設備・資産の落とし穴と評価ポイント徹底解説
はじめに:「会社を買う」=「物を見る」って分かってますか?
こんにちは!
さてさて今回のテーマは、M&Aにおける企業評価シリーズの第7弾!
ここまで財務、人的資源などを見てきましたが、今回はズバリ……
「物的資産」=“モノ”の評価
に迫っていきたいと思います!
「モノって、決算書のBS(貸借対照表)見ればわかるでしょ?」
いえいえ、そんなに甘くありません。
固定資産台帳に載っているものだけが“モノ”じゃないんです!
M&Aの現場では、「知らなかった」じゃ済まされない“見落とし資産”が潜んでいます。
さあ、プロがどうやって物的資源を評価しているのか?一緒に見ていきましょう!
「物的経営資源」とは何か?
経営資源には「人・物・金・情報(ノウハウ)」の4大要素があります。
今回注目するのはこの「物」=物的資産(設備・備品・施設など)です。
M&Aではこの“モノ”を見誤ると…
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実は壊れていて使えなかった!
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思ったよりメンテナンス費が高かった!
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特定の人しか操作できない機械だった!
なんてことがザラに起こります。
だからこそ、「モノを見る力」=買収の勝敗を分けるスキルなんです!
【チェック1】資産は何がどれだけあるか?まず棚卸し!
最初にやるべきは、「資産の棚卸し」です。固定資産台帳を確認して…
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どんな機械・設備があるのか
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いつ購入されたものか
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どこに設置されているか
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いくらで評価されているか
…などをしっかり把握すること。
でも、ここで終わっちゃダメ!
台帳に載ってない「消耗資産」や「使用中の未登録設備」も要チェック!
たとえば、
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10万円未満のパソコン(消耗品扱い)
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事務所備え付けの什器・什物
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ソフトウェアやクラウド設備
など、台帳に載ってない“使えるモノ”がたくさんあります。
【チェック2】その設備、本当に“誰でも使える”のか?
これは見落としがちな落とし穴!
「その機械、誰でも操作できるの?」
特殊な機械で、熟練者しか扱えないようなものだった場合……
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操作できる人がいなければ、ただの鉄の塊です!
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特定のキーマンに依存していたら、その人が辞めたら即戦力ゼロ!
たとえば:
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熟練職人しか使えない旋盤機
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カスタマイズされた特殊ソフト
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要資格の車両や設備(例:個人タクシー用車両)
この場合、設備とセットで「人」がいないと意味がありません。
【チェック3】法定耐用年数 vs 実態耐用年数
はい、ここも超重要。
「帳簿では1円評価。でも現場ではフル稼働中!」
ってこと、よくあります。
固定資産台帳では、法定耐用年数を過ぎた設備は1円で評価されます。でも……
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実際はまだまだ使える!
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現場では主力機材として活躍中!
逆に、
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見た目は残価あるけど、実態はボロボロ…
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修理しながら騙し騙し使ってる…
こんなこともあります。
だからこそ、
「帳簿」ではなく「現場」で使えてるか?
を自分の目で確かめるのが大事なんです!
【チェック4】更新・買換えコストも忘れるな!
設備って、いずれ更新が必要になります。
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次に買い替えるとき、いくらかかる?
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そもそもメンテナンスにどれだけコストかかってる?
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資産入れ替えのサイクルは?
このあたりを無視してM&Aすると…
買ってすぐ大規模投資が必要になる!
なんてことも。
実態耐用年数と更新費用、この2点はセットで評価しましょう。
【チェック5】メンテナンスコストの罠に注意!
はい、これが地味だけど超重要!
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メンテが高すぎて“資産”じゃなくて“負債”!
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古い機械で部品がもう手に入らない!
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メーカーがメンテ終了してる!
こんな状態の資産、買う価値ありますか?
買収後に「メンテ費が重すぎて利益が出ない…」なんて最悪のパターンを避けるために、事前にしっかり確認しましょう。
【チェック6】現場に行け!現場を見ろ!
最終的にはこれに尽きます。
「行って」「見て」「触って」確認せよ!
机上のBS(貸借対照表)じゃ分からないことが山ほどあります。
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現場に行ったら設備がなかった!
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稼働してるけど全然使い物にならない!
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一見キレイだがメンテ放置で寿命寸前!
こういった“見たら分かること”が現地に転がってます。
【おまけ】固定資産に載ってない“意外なモノ”もチェック!
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消耗品扱いの備品(10万円未満)
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使用中のパソコンやモニター
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ソフトウェアライセンスやクラウド契約
こういった“見落としがちな資産”も、実は事業継続に欠かせないケースが多いです。
棚卸しと現場確認はセットで!
まとめ:「モノ」は“価値”でなく“使えるか”で見よ!
M&Aにおける物的資産の評価、ポイントをまとめましょう!
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固定資産台帳は入り口。現場を見てナンボ!
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操作できる人材がいるかも含めて評価する!
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帳簿評価よりも“使えてるか”が大事!
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更新・メンテ費用も必ずチェックする!
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現場に行って現物を確認せよ!
「設備がある」じゃなく「使える設備があるか」を見ろ!
これが、成功するM&Aの鉄則です。
無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お待ちしております!
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