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コラム

これって損⁈【元金据え置き】意外なデメリットも…

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Youtubeに動画を投稿しました。
経営の考え方やマーケティングについてのお役立ち動画を毎日投稿しております!
是非御覧ください。

以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。

「元金据置き」って何?知ってるようで知らない融資のしくみ

「据置きありの融資です」「元金据置きが6か月つきます」

こんな言葉、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

ズバリ言います。
元金据置きとは、“借りたお金の返済を一定期間先延ばしにできる制度”のことです。
利息だけを支払って、元金(=借りたお金本体)は一定期間据え置く。まさに、創業期や新規事業立ち上げ時など、お金が一番出ていくけれど、まだ入ってこない時期には、とてもありがたい制度なんですね。

でも、この制度、使い方を間違えると将来の経営に影響することも…。
今回は、元金据置きのしくみからメリット・デメリット、そして使いどきの判断ポイントまで、まるっと解説いたします!


そもそも「元金」って何?

最初におさらいしておきましょう。
「元金(がんきん)」とは、金融機関から実際に借りるお金そのもののことです。

例えば、600万円借りたとしましょう。
この600万円が元金です。

で、返済のときには、この元金に「利息」を上乗せして返していくのが通常の形です。

✅ 元金=借りた金額そのもの
✅ 返済時は「元金+利息」を支払う

この「元金」の返済を、一定期間だけストップできるのが「元金据置き」なのです。


実際にどう変わる?シミュレーションで見る元金据置きの影響

それでは、具体的に数字で見てみましょう。

【条件】

  • 借入額:600万円

  • 返済期間:5年間(60か月)

  • 金利:年1%

ケース①:据置きなし(通常返済)

借入翌月から、毎月返済が始まります。

  • 月の元金返済:600万 ÷ 60か月 = 10万円

  • 月の利息:5,000円(※簡易計算)

→ 合計で、毎月10万5,000円の返済が発生します。

ケース②:元金据置き6か月あり

  • 最初の6か月間は、元金の返済はなし

  • 月の利息のみ支払う → 5,000円のみ

7か月目から返済がスタートするため、

  • 元金返済は、54か月で600万円を返すことになる
    → 1か月あたりの返済額:約111,111円

つまり、据置き後の返済額が上がるという点はしっかり押さえておきましょう。


元金据置きのメリット:創業期の“命綱”になることも!

ここまでの話でおわかりのとおり、元金据置きには大きなメリットがあります。

✅ メリット1:創業期の資金繰りを助けてくれる

売上がまだ立っていない創業直後は、支出が多くて収入が少ない状態が続きます。そんな時期に、返済のプレッシャーがあると事業の足かせに…。

そこで、元金据置きを活用すれば、最初の6か月〜1年間は利息だけで済むため、資金繰りに余裕ができます。

✅ メリット2:新規事業にも有効

新しいチャレンジをする時も同じです。最初は利益が出にくい…。そうした時期に、元金の返済がない期間があるだけで、資金繰りの安心感が違います。


でも、注意点も!元金据置きの「落とし穴」

メリットばかりに見える元金据置きですが、使い方を誤るとデメリットにもつながります。

⚠️ デメリット1:返済期間が短くなり、月額負担が増える

据置きが6か月あるということは、その分、残りの54か月で600万円を返すことになります。
つまり、1か月あたりの返済額が増えてしまうのです。

⚠️ デメリット2:「返済実績」がつかない

これ、意外と重要です。

金融機関は、元金の返済実績をとても重視します。
利息だけ払っていても、「ちゃんと元金を返している」とは評価されません。

つまり、次回の融資審査で、「この人、返済できる人なの?」と疑問を持たれる可能性があるんです。


どっちを選べばいい?据置き“あり”と“なし”の判断基準

以下を参考に、状況に応じた選択をしていきましょう。

ケース おすすめ
売上がまだ読めない(創業・新規事業) 据置き「あり」
売上がすでに立っている 据置き「なし」がおすすめ
将来、追加融資を受けたい 実績作りのために「なし」が有利

金融機関との付き合いも見据えて、中長期的な視点で判断することが大切です。


末置き期間の長さはどれくらいが妥当?

一般的には「6か月〜1年」が多いですが、創業期や事情に応じて調整も可能です。

コロナ時代は異例の「最大5年」も!

コロナ特例の融資制度では、元金据置きがなんと最大5年というケースもありました。これは非常に珍しいケースですが、それだけ経営支援が求められる時期だったということです。


まとめ:元金据置きは「使いどき」を見極めて!

元金据置きは、資金繰りに余裕を持たせるための非常に有効な制度です。

ただし、「何となくラクだから…」といった理由で選ぶと、返済負担や信用面で思わぬデメリットが生じることも。

大切なのは、「いつ使うか」「使った後どう返すか」をしっかり計画しておくこと。
この視点を持てば、あなたの事業はもっと盤石になります!

無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お待ちしております!

フリーダイヤル tel:0120-335-523

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