
いまさら聞けない「リファラル採用」ってなに?
起業家の皆さん、人材採用に悩んでいませんか?採用広告を出しても応募が来ない、面接してもなかなかピンとくる人がいない…。そんなお悩みを抱える方にこそ知ってほしいのが「リファラル採用」です。
ズバリ言います。「信頼できる人からの紹介」こそ、最強の採用手段です。
◆リファラル採用とは?
リファラル採用とは、既存の社員や関係者に知人・友人を紹介してもらい、その紹介者経由で採用する方法です。要するに「紹介採用」ですね。
求人媒体を使わず、広告費もかけずに、信頼できる人材を迎え入れる方法として注目されています。特に小規模事業者やスタートアップにとって、コストをかけず、質の高い人材を採用できるチャンスでもあります。
◆リファラル採用のメリットは?
では、なぜ今、リファラル採用が注目されているのでしょうか?メリットをいくつかご紹介します。
①ミスマッチが少ない
紹介者が「この会社に合いそうだ」と思って紹介するので、求める人物像とマッチしているケースが多いです。事前に仕事内容や職場の雰囲気も伝わっているため、入社後のギャップも少ないのです。
②採用コストが抑えられる
求人媒体やエージェントに頼ると、1人あたり数十万円〜かかることも。リファラルなら、ほぼゼロ円。紹介者にインセンティブを出す場合でも、大幅にコストダウンできます。
③定着率が高い
紹介者がフォローしてくれることも多く、新人が職場になじみやすいのです。孤立感も減り、早期退職のリスクも下がります。
④信頼のある人材が集まる
紹介者も自分の信頼をかけて紹介するため、変な人を連れてくることは少ないです。「紹介する=信用の証」なのです。
◆注意点もあります
ただし、いいことばかりではありません。デメリットや注意点も、しっかり理解しておきましょう。
①紹介が偏るリスク
同じような属性の人ばかり集まりやすくなり、多様性が失われることがあります。チームのバランスを見て、必要なスキルや性格の多様性も意識しましょう。
②人間関係に配慮が必要
紹介者と被紹介者がうまくいかないと、社内にしこりが残ることも。また、紹介を断る場合にも気を使います。「紹介だから絶対採用」というルールにはしないことが大切です。
③制度として整備しないと広がらない
「誰か紹介して」と口頭で言っても、なかなか実現しません。制度化して、インセンティブや評価制度を導入すると、社内に浸透しやすくなります。
◆リファラル採用をうまく進めるコツ
では、どうすればリファラル採用を成功させられるのでしょうか?
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会社のビジョンを社員に共有する
「どんな人と働きたいか」を明確に伝えると、社員もイメージしやすくなります。 -
紹介しやすい環境をつくる
紹介用のパンフレットやSNS投稿テンプレートなど、ツールを用意しておきましょう。 -
紹介したくなる会社づくりをする
社員が「この会社に友人を呼びたい」と思える職場であること。これが実は一番大事です。 -
紹介者に感謝を示す
金銭的なインセンティブだけでなく、「ありがとう」の一言でも、紹介意欲はグッと高まります。
◆まとめ
リファラル採用は、お金をかけずに良い人材を見つける、実に実践的な手法です。しかし、制度を整え、社内に浸透させ、バランス良く運用することがカギとなります。
「紹介してもらえる会社」であること。それが何よりの信頼の証であり、会社の魅力でもあります。
起業家の皆さん、自社の魅力を再確認しながら、リファラル採用、ぜひ検討してみてくださいね。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。