
創業資金ゼロでも起業できる?自己資金なしの創業融資プラン
はじめに:「資金がないと起業できない…」そんな不安を抱えていませんか?
起業を考えるとき、多くの人が最初につまずくのが「自己資金」です。
「ゼロから始められるのかな?」と不安になりますよね。
でも、ズバリ言います。
自己資金がなくても、戦略を持っていれば起業は十分に可能です。
この記事では、起業1年前の会社員の方に向けて、「自己資金ゼロでも融資を活用して創業する方法」をやさしく解説していきます。ポイントは、「準備」+「融資活用」+「戦略」です。じっくり読み進めていきましょう!
第1章:自己資金なし・少額でも起業できる?その本質とは
● 起業に必要な資金の仕組みを知る
起業に必要な資金には大きく分けて2種類あります:
「事業を始めるための初期費用(内装費用・備品など)」と「運転資金(人件費・材料費などの日々の資金)」。
自己資金ゼロでも”融資”や”補助金”で賄える部分があるのです。
● “信用”と“計画力”で融資は通る
創業融資では、「自己資金の額」よりも「本気度」「計画力」「信頼性」がより重視されます。
きちんとした計画と熱意があれば、手厚いサポートが受けられる可能性があります。
第2章:自己資金なしでも融資を受けられる制度
日本政策金融公庫(国金)の「新規開業・スタートアップ支援資金」
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無担保・無保証人で最大7,200万円(うち運転資金4,800万円)
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金利は1.5~2.9%前後〜。返済返済期間は最長20年(据置5年)
地方自治体・商工会議所の制度融資
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自治体が金利の一部を負担
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少額や短期資金にも対応
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なかには、自己資金なしでも融資可の地域も
クラウドファンディングやエンジェル投資
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売上前の段階でも「予約販売型」で資金調達
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投資型なら株式の一部譲渡もあり得るが、自己資金ゼロから可能
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補助金・助成金をうまく重ねると資金ゼロスタートが現実になる
第3章:実例で知る「自己資金なし創業者」の成功ストーリー
① クラウドファンディングで予約販売型で調達
飲食店を開きたいAさん。
レシピ開発中にクラウドファンディングで「試食会パスポート」を販売し、内装資金を調達。
オープン前に6ヶ月分の必要資金を集める。
② エンジェル投資家から自己資金なしで出資
ITサービスを創りたいBさん。
自己資金がないなか、IT系のアドバイザーにプレゼンをし、数百万円を出資してもらう。
結果、IT制作に専念できる体制ができた。
③ 地方創生型で自治体の補助金を活用
観光ガイドを立ち上げたいCさん。
自治体の創業支援補助金(初期費用の50%)で資金を整えた。
自己資金は0円。
第4章:審査に通るための“通帳ゼロ”戦略=5つのポイント
① 計画書で「自己資金ゼロでもやれるんだ」という物語を描く
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「なぜ資金がない状態でもスタートできるのか」
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「他のカバー要素(アルバイト・クラファン・補助金)があること」
を物語としてまとめます。
② 創業準備段階でできることを書面で示す
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店舗の見積書、契約予定地の資料
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クラファンの予約実績
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時期や人員計画など、準備の“見える化”
③ 融資担当者と信頼関係を築く
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面談前にメールで自己紹介+計画の概要
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面談では誠実に「必ず返します」と意志を伝える
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話すときは、数字も想いもバランス良く
④ 第三者との連携を見せる
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パートナー経営者、協力者がいること
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専門家のアドバイザーがいること
これらが「ゼロ資金でも計画は回る」と審査官に納得されます。
⑤ 補助金や助成金など“無料の資金”も織り込む
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国や自治体の補助金を活用して資金調達
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金融機関向けに「前提があるから返済可能」風に見せる
第5章:FAQ よくある質問とその答え
Q1. 本当に自己資金ゼロでも融資が通るの?
A. はい、他の要素(計画性・担保以外の資金)を持っていれば可能です。
Q2. 自己資金ナシだと金利や審査が厳しくなる?
A. 金利は基本的に変わりませんが、保証人や担保は必要とされる場合があります。
Q3. クラウドファンディングは本気にされますか?
A. 「予約の予約」実績として評価されます。裏付けがないと逆効果なこともあり。
Q4. 補助金はいきなり取れるもの?
A. いくつかステップが必要ですが、商工会議所や創業支援機関で相談すれば支援が得られます。
Q5. 融資担当者との面談で気をつけるポイントは?
A. 誠実さ、現実性、柔軟性。「返せます」「計画用意できました」を具体的に伝えることが大切です。
第6章:自己資金ゼロからの成功のために、今日からできること
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今すぐ創業計画書を仮で作ってみる
見出しだけでもOK。資金構成はどうするか?を考えて書いてみましょう。 -
補助金・クラファン情報を収集する
地方自治体や商工会議所の公式サイトを見るだけでも得になる情報があります。 -
自己紹介文を作る
担当者と出会ったときに話せる自己紹介を用意しておくと、印象が違います。 -
面談の練習をする
身近な人に聞いてもらうだけで、自分の話し方のクセや熱意が見えてきます。
まとめ:「自己資金なしでも起業は可能!」です
ズバリ言います。
自分に現金がなくても、起業の夢は実現できます。
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本気度を伝える計画
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補助金・クラファン・投資など資金源の複数確保
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担当者と信頼関係を築くための準備
これらが揃えば、資金ゼロでも担い手になれる時代です。
最初は小さくても、熱意を持って歩けば必ず資金は動いていきます。
そのためのサポート、いつでも行います。気になることがあれば気軽にご相談くださいね!
【無料相談のご案内】
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。



























