
創業融資において大事なこと|面談で見られるポイントとは?
はじめに
今回は「創業融資において大事なこと」をテーマに解説します。
創業融資を受ける際に押さえておくべきポイントは大きく5つありますが、
本記事では特に重要な「金融機関との面談」に焦点を当ててお話しします。
実際に弊社のクライアント様が日本政策金融公庫との面談を行った際の事例をもとに、
面談で評価されたポイントや、審査に影響した要素を具体的に見ていきましょう。
クライアントA社様の事例
クライアントA社様は、自動車業界に13年間従事し、最後は店長職を務めていた方です。
前職時代には約800件のお客様を担当し、そのうち300件ほどが創業後も継続的な顧客として関係を維持しています。
このように「このメーカーだからではなく、この人だから買う」という関係性を築けている点は、
金融機関から見ても非常に大きな信用要素となります。
実際の面談でも、その誠実な人柄や経験値が強く伝わり、良い印象を与えていました。
売上根拠と面談の重要性
創業融資の審査では、事業計画書に記載された「売上計画」が現実的かどうかが重要視されます。
つまり、書類上の数字だけでなく、その数字に裏付けとなる根拠があるかどうかが問われます。
金融機関は、「本当にこの売上を実現できるのか?」という点を面談で確認します。
事業計画書の内容を裏付ける話ができれば、審査は格段に有利になります。
具体的な例
例えば、事業計画書に「1ヶ月あたり3~5台の車を販売する」と記載しているとします。
その場合、金融機関は次のような点を確認します。
- どのように販売するのか?(営業・広告・紹介など)
- 販売までのリードタイムは?
- 顧客基盤やネットワークはあるか?
一般的には、事業立ち上げ初期は販路開拓や集客に時間がかかります。
しかし、A社様の場合、既に300件の親しい顧客がいるため、
「軌道に乗るまでの期間も売上が確保できる」と判断されました。
売上計画の裏付けとは
売上の根拠を説明する際には、数字データだけでなく、人物的な信頼感も大切です。
面談では、以下のような要素が説得力を高めます。
- 業界動向や市場の細かな知識を理解している
- 過去の経験から得たスキルやノウハウを活かせる
- 具体的な販売実績がある(例:年間〇〇台販売)
金融機関は「この人なら売れる」「この人なら成功する」と感じた瞬間に安心感を持ちます。
つまり、人間力そのものが融資審査における隠れた要素なのです。
面談の印象が審査に与える影響
書面と実際の面談では、印象が大きく異なります。
たとえ事業計画が整っていても、面談で説得力に欠けると審査が通りにくくなることもあります。
面談では、話し方・姿勢・人柄・知識量などが総合的に評価されます。
「この人なら信頼できる」と思わせられれば、審査はスムーズに進みやすくなります。
表向きには数値審査のように見えても、実際はこうした「人間的な部分」も確実にチェックされています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 面談ではどんな質問をされますか?
事業内容・販売戦略・資金計画・自己資金の根拠などが中心です。
また、業界経験や具体的な営業方針など、「どのように売上を上げるか」を聞かれることが多いです。
Q2. 話し方が苦手でも大丈夫ですか?
問題ありません。大切なのは、誠実に自分の言葉で説明することです。
事前に想定問答を作り、練習しておくことで安心して臨めます。
Q3. 面談前に準備しておくべき資料はありますか?
事業計画書・見積書・自己資金の証明書(通帳など)は必須です。
また、販売実績や顧客リストなど、事業の信頼性を高める資料も効果的です。
【無料相談のご案内】
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。



























