
【創業融資】知っておきたい債務超過とはについて解説していきます。
企業の2年後3年後を考えたときには必ず知っておかなければならない事項です。
創業したばかりの企業の財務状況は綺麗な状態からスタートします。
債務超過とは
企業の負債の総額が企業の保有している資産の総額を上回る状態を指します。
判断するには決算書の貸借対照表(B/S)を確認してください。貸借対照表の右下を見ると「純資産合計」があります。純資産がプラスかマイナスか?マイナスであれば債務超過の状態といえます。
債務超過を一言で表すと自己資本がマイナスになり、倒産してもおかしくない状態が債務超過です。
債務超過の影響
債務超過になると企業の信用力が非常に低下し融資が受けられない状態にもなりかねません。
今まで定期的な融資に対応していた銀行も債務超過になり、何年も続くと銀行も方針転換をおこない新規融資の対応をしてくれなくなります。
併せて、リスクに見合った金利引き上げや保全確保の為に、担保徴求したりなど状況が変わります。
債務超過の解消方法は3つあります。
- 増資する
- 利益を出す
- 財務体質の徹底的な見直しを図る
以上3つです。債務超過に陥ると、いくら良いサービスを提供しても経営を続けていく事が難しい状況になります。債務超過をきちんと理解をし経営に活かしていって欲しいと思います。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。