
繰り上げ返済を考えるときはどのような時でしょうか?
・手元資金に余裕がある
・借入過多になりかけている
・毎月返済額が多く返済負担を減らしたい
・借入は極力残しておきたくない
など理由はたくさんあると思います。一般的な住宅ローンなどの個人の融資は積極的に繰り上げ返済を行っても良いと思います。
しかしながら、企業融資となると話は変わってきます。
会社経営をするうえで1番大事なのは手許に現金があることだと思います。毎期増収傾向であるが一向に現金が増えないと常に資金繰りの不安は払拭されません。逆に、業績があまり上向きでなくとも現金が増加していけば経営としては安定します。
現金の増やし方は利益からだけでなく、金融機関から融資を受けることも立派な選択肢です。
金融機関は融資したお金を繰り上げ返済して欲しくないと考えています。
(一部例外あり)金融機関と永続的な関係構築をしていくのであればある程度の融資を残して反復的に利用する事の方が重宝されます。
金融機関が一番嫌がるのは、繰り上げ返済をして間もなく新規融資申込することを嫌います。
また、返済をしたからといって新たに必ず借りられるわけではありません。現実に繰り上げ返済後に新規融資申込を行い否決となったケースもあります。
後々の関係性も考慮し、繰り上げ返済を考えたときには金融機関担当者へ相談してから行うべきでしょう。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura 元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員 中小企業診断士、起業コンサルタント®、 1級販売士、宅地建物取引主任者、 補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、 産業能率大学 兼任教員 2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。 融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。