今回は、【やってはいけない運転資金の使い道】について解説していきます。

運転資金は設備資金に比べ資金使途の範囲が広いです。

融資を受けたお金が口座に入金になった後は、金融機関が何に使ったかを追う事は現実的には難しいです。

だからといって、何にでも使って良いかというとそうではありません。

やってはいけない運転資金の使い道の代表的なものを３つ紹介します。

①私的流用

会社の口座に入ったお金を社長が私的に使ってしまうことです。

会社から社長へ貸付といった形で決算書に載ります。

この勘定科目は、金融機関からはとても嫌われます。

次回以降融資を依頼する際に大きく影響してしまいます。

②設備資金へ転用

運転資金の資金使途は幅広いですが、運転資金と設備資金の性質は明確に分かれています。

運転資金で融資をしてもらったにもかかわらず、車や不動産購入などを購入した場合には

資金使途違反となります。

資金使途違反は融資取引の中でもかなり重たい事項です。

最悪の場合、金融機関によっては融資取引ができなくなる、もしくは一括での返済を求められることも考えられます。

③転貸

金融機関から受けた融資のお金を、別会社に貸付し運転資金として充当することです。

こちらについても資金使途違反にあたります。

３つ紹介しましたが、共通するのは金融機関との約束を破ることです。融資は信用第一なので、十分に注意をして気を付けたい事項です。

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