
起業準備中のあなたに贈る!国金(日本政策金融公庫)で夢を形にする方法
こんにちは! 将来の独立を夢見て、今まさに準備中という会社員の皆さまへ。
「資金の問題、どうすればいいの?」 「自己資金が少ないけど、何とかなる?」
そんな声にお応えするため、今回は創業者の心強い味方、日本政策金融公庫、通称“国金”について、ズバリお伝えしていきます。
「制度のことはよくわからない…」という方も大丈夫!専門用語をできるだけかみ砕き、やさしく、実務的にご説明します。
国金(日本政策金融公庫)って何?
国金とは、正式名称「日本政策金融公庫」。 政府が100%出資する、いわば“公的な銀行”です。
特に起業・創業の場面では、小規模事業者向けの「国民生活事業」が大活躍します。
主な役割は、以下の通り:
- 創業・開業資金の融資
- 小規模事業者の資金繰り支援
- 女性・若者・シニアなどの支援融資
- 危機対応や災害時の特別融資
つまり、「銀行が貸しづらい」と判断するタイミングでも、しっかり寄り添ってくれるのが国金なんです。
創業時に利用できる主な制度
国金には様々な制度がありますが、特に起業準備中のあなたが押さえておきたいのは以下の3つです。
1. 新規開業・スタートアップ支援資金
ズバリ、最も利用されている創業者向け融資です。
特徴:
- 無担保・無保証人でも借入可能(信用力次第)
- 自己資金要件なし
- 金利は2%前後(返済期間により変動)
2. 女性・若者・シニア起業家支援資金
性別や年齢に応じた特別枠。国金はダイバーシティにも力を入れています。
3. 中小企業経営力強化資金
専門家による支援(認定支援機関の関与)がある場合に優遇される制度です。
審査のポイント:通る人、通らない人の違い
ここが重要です。 審査では次のような点が見られます:
1. 自己資金の有無
貯金ゼロでは厳しいです。最低でも総資金の1〜3割は用意しましょう。
2. 事業経験
過去の職務経験が起業内容と関連していれば、強いアピールになります。
3. 事業計画の完成度
利益が出るまでの道筋を、論理的に説明できることが重要。
4. 信用情報
CICやJICCに延滞歴があると、マイナス評価になります。事前に情報開示をしておきましょう。
融資の流れと必要書類
では実際、どのように申請すればよいのでしょうか?
ステップ1:事業計画書を作る
創業動機、ビジネスの内容、収支計画、販路などを明記します。
ステップ2:必要書類を揃える
- 借入申込書
- 履歴書
- 資金使途明細書
- 自己資金の確認資料(預金通帳など)
ステップ3:国金に申し込む
書類提出後、1〜2週間で面談があります。
ステップ4:審査と融資決定
面談からさらに1〜2週間で結果が出るのが一般的です。
起業準備中にやっておくべきこと
ズバリ、以下を意識して今から準備しておくと、1年後の申請がグッと楽になります。
自己資金をコツコツ貯める
「毎月3万円ずつ」でも、積み上げが大切です。
副業や事業のプレテストをしてみる
小さな売上実績があると、信頼性が増します。
信用情報を整理する
支払いの遅れはNG。スマホ代、カードの支払いは確実に!
よくある質問(FAQ)
Q1. 自己資金が少なくても借りられますか?
A. 条件次第では例外もありますが、やはり自己資金は大切です。なるべく貯めておきましょう。
Q2. 無職でも借りられますか?
A. 過去の職歴やスキル、事業の具体性によっては可能です。ただし計画の説得力が求められます。
Q3. 面談では何を聞かれますか?
A. 事業の動機、収支見込み、返済計画など。事業に対する熱意も見られます。
Q4. 審査に落ちたらどうすれば?
A. 再挑戦は可能です。原因分析と再計画を練り直せば、次につながります。
まとめ:国金は起業家の最初の応援団!
「起業したい、でも資金が不安」
そんなあなたのために、国金は存在しています。
要点をまとめると、
- 事業計画をきちんと立てる
- 自己資金を用意する
- 信用情報を確認する
この3点を準備しておけば、国金からの融資も夢ではありません。
未来を変えるのは、今のあなたの行動次第。
「できる準備」をコツコツと始めていきましょう。
ご不明点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。あなたの起業を、全力で応援しています!
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。