
アイスクリームショップ開業ガイド
ビジネスの特徴
アイスクリームショップの定義としては、アイスクリームや関連商品を提供する小売業といえます。事業モデルは幅広く、店内での販売、テイクアウト、デリバリーサービスを展開し、季節ごとの限定メニューや多様なフレーバーを取り揃えるなど企業によってさまざまなサービス形態をとることで差別化を図っています。
収益構造は、主にアイスクリームの販売収益から成り立ちますが、トッピングやドリンク、焼き菓子などの追加販売も重要です。また、ギフト商品やイベントケータリング、店舗オリジナルグッズの販売も収益を支える要素となります。季節性が強いため、夏季の売上が特に高くなります。
市場トレンド
1、ヘルシー志向
低カロリー、低糖質、乳製品不使用のビーガンアイスクリームやオーガニック素材を使用した製品が人気を集めています。
2、インスタ映え
カラフルで視覚的に魅力的なアイスクリームや、写真映えするトッピングや盛り付けが流行しています。
3、エコフレンドリー
環境に配慮した包装や再利用可能なカップの導入など、サステナビリティを重視する顧客ニーズに対応する動きが進んでいます。
開業形態
- 個人事業主
- 法人の設立
許認可
アイスクリームショップを開業する際に必要となる許認可や要件は以下になります。
■飲食店など営業許可申請
飲食店を開業する場合、食品衛生法に基づき保健所の「飲食店営業許可」が必要になります。また、深夜に酒類の販売を行なう場合は「深夜酒類提供飲食店営業届」も別途必要になります。
■食品衛生責任者の設置
食品衛生法では、各店に1人「食品衛生責任者」を置くことが義務づけられています。食品衛生責任者は、調理師、栄養士、製菓衛生師のいずれかの資格が必要です。有資格者がいない場合は、所轄の保健所が実施する食品衛生責任者のための講習会をし、テストに合格すれば有資格者になります。
開業ステップ
- 事業計画書の作成
- 内装工事・設備導入
- メニュー構成の検討
- 許認可申請
- 宣伝広告・プロモーション
- 開業
開業資金
飲食店の開業資金は、一般的には約1,000万円前後が必要になります。
開業資金として大きくかかつ費用は「設備資金」です。事業に必要な機械・備品の導入費用、店舗の改装費など飲食店の開業には多くの設備資金が必要になります。また、「運転資金」も重要です。開業後すぐにお客様が来店されるとは限りません。そのため、最低1~3か月間の運転資金を準備する必要があります。そして、開業までに準備する備品や事務用品の費用、開業に必要な事務手続きや登記関連費用、保証金などの資金も必要になります。
起業を検討する際は、事業内容を決めるとともに、これらの開業資金を同時に考えることになります。開業するのに「いくら必要になるのか」「自分で用意できる金額はいくらあるのか」などを検討し、計画性をもって開業資金を準備しましょう。
会社設立
アイスクリームショップは個人事業でも開業できますが、法人化をすることによるメリットもあります。東京都で会社を設立する場合の具体的なステップをご紹介します。
- 申請書類の作成(※都庁で購入可能)
- 免許申請(※管轄部署へ提出)
- 審査
- 許可
その他にも、事業内容などによって必要な手続きが増える場合があります。会社設立には書類の作成や手続きが多く手間や時間がかかります。
弊社では、会社設立を考える起業家のみなさんの負担を軽減するため、コンサルティング付きの会社設立支援サービスを低価格で行っています。詳しくは以下のリンクをご参照ください。
収益モデル
開業の前に、事業計画の収益性を確かめることは重要です。特に飲食店では立地間環境や営業の時間帯、季節などによって売上の変動が大きくなる可能性があります。そのため、具体的に開業する飲食店の収益計画を策定することをお勧めします。
まずは、弊社の事業計画書フォーマットを参考にして作成してみてください。以下のリンクからダウンロードできます。
最後に
以上が飲食店を開業する際の全体像になります。
飲食店開業には、多くの手間がかかります!ですが、開業のハードルを越えた先にお客様の笑顔があります。
お客様に美味しい料理と温かいサービスを提供することで、地域社会に貢献し、多くの人々に笑顔を届けることができるでしょう。
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起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!

この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。


























