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現金商売は追加融資を受けにくいのか?ズバリ解説!
はじめに
「飲食店や美容室など、現金商売って追加融資が受けにくいんですか?」――これは実際に多くの起業家や経営者から寄せられる代表的なご相談です。開業時には比較的スムーズに創業融資がつくのに、事業が軌道に乗ってから追加で資金が必要となったとき、なぜか銀行の態度が渋い…。
ズバリ言います。業種・業態によって金融機関の評価は変わります。特に「現金商売」とみなされる分野は、「お金は毎日回っているはずだから追加融資はいらないのでは?」と見られがちなのです。
今回の記事では、その背景と金融機関の見方、さらに実際に追加融資を引き出すための具体的な工夫について、やさしく解説していきます。
現金商売が融資を受けにくい理由とは?
まず代表的な現金商売といえば「飲食業」と「美容室」です。もちろん最近はキャッシュレス決済も増えてきましたが、それでもまだまだ「お金は日々現金で回っている」と判断されるケースが多いのです。
飲食業の例:牛丼一杯でも現金回収
たとえば牛丼屋さんを考えてみましょう。米や肉、調味料、割り箸などを仕入れて一杯500円で販売すれば、その場でお客様から500円を受け取ります。通常のBtoB取引であれば、売上代金は翌月や翌々月に入金されることも多いですが、飲食業では即日入金。つまり「売れば売るほどその日のうちに現金が手元にある」という構造なのです。
このため金融機関は「日銭で回る商売なのだから、運転資金の追加融資は不要では?」と見てしまうのです。
美容室も同様の扱い
美容室も同じ構造です。カットやカラーをしたその場で代金を受け取るため、「資金繰りの心配はないはず」という先入観を持たれやすいのです。
金融機関の本音:なぜ貸したがらないのか?
金融機関が追加融資をためらうのは、単に「日銭が入る」だけが理由ではありません。
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資金使途が不明確になりがち
「なぜ追加で必要なのか?」が説明できないと、貸す側は納得できません。 -
返済原資が見えにくい
現金商売は確かに日銭がありますが、裏を返せば「使途不明金」が発生しやすい構造です。きちんと帳簿管理していないと、金融機関は不安を覚えます。 -
設備投資以外は評価が厳しい
店舗拡大や新しい設備導入などの明確な理由がある場合は比較的借りやすいですが、「とにかく運転資金が必要」というだけではハードルが上がります。
ではどうすれば追加融資を受けやすくなるのか?
ここからが実務的なポイントです。金融機関は「貸す理由」が欲しいのです。そのためにできる工夫をいくつかご紹介します。
1. 出店・拡張などの「設備資金」とセットで借りる
追加融資の中でも特に通りやすいのは「新店舗出店」「改装」「機器購入」といった設備資金です。これらは用途が明確で、事業拡大による収益増加が見込めるためです。
さらにこのとき、合わせて「運転資金」も一部計上することで、自然な形で追加融資を引き出せます。
2. 季節要因を根拠にする
飲食業であれば「12月は忘年会シーズンで売上が一気に伸びる。そのために仕入れ資金が必要」という説明は非常に有効です。売上が増えることが見込めるからこそ、その前の仕入れ資金を借りる合理性があります。
3. 書面で「資金使途」を明確に示す
単に口頭で「資金が必要です」と伝えるだけでは説得力に欠けます。簡単で良いので、資金の使い道や返済の見通しを1枚の書面にまとめ、担当者に渡すだけで印象は大きく変わります。金融機関は「説明責任を果たせる先」には安心して貸せるのです。
4. 実績をアピールする
すでに借入れをしてきちんと返済している実績があれば、それ自体が大きな信用になります。「ここまで借りて、ここまで返済している」という数字を整理して示しましょう。
5. 突発的な設備資金も対象になる
「冷蔵庫が壊れた」「椅子や内装を新しくしたい」といったケースも追加融資の対象になります。これらは明確な資金使途であり、金融機関も理解しやすいのです。
現金商売の方へのメッセージ
現金商売だからといって、追加融資が絶対に受けられないわけではありません。むしろ「どう説明するか」で大きく結果は変わります。
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資金使途を明確にする
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返済の見通しを数字で示す
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設備投資や季節要因と絡める
この3点を意識すれば、金融機関も前向きに検討してくれます。
まとめ
飲食業や美容室といった「現金商売」は、「毎日現金が入るのだから追加融資はいらないだろう」という金融機関の思い込みから、どうしてもハードルが高く見られがちです。しかし、それは「説明次第で乗り越えられる壁」です。
特に、出店・改装などの設備投資と絡めたり、季節的な売上増を根拠にしたり、書面で資金使途を整理することが大切です。
融資は単なる資金調達の手段ではなく、経営者の「計画性」「信頼性」を示す場でもあります。きちんと準備すれば、金融機関との信頼関係を強め、次の成長への一歩を踏み出せます。
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