
起業1年後を目指す会社員のあなたへ!日本政策金融公庫(JFC)徹底ガイド
はじめに:起業したいけど、お金の不安があるあなたへ
「起業したいけど、資金が心配…」「銀行の融資ってハードル高そう…」そんなお悩み、よくわかります。
でも、安心してください。
ズバリ言います。日本には、起業を後押ししてくれる“強力な味方”が存在します。
それが、今回ご紹介する「株式会社日本政策金融公庫(通称:JFC)」です。
本記事では、1年後の起業を目指す会社員のあなたに向けて、日本政策金融公庫の仕組みや、創業融資の活用法、審査のポイントなどを、やさしく・わかりやすくお伝えします。
1. 日本政策金融公庫(JFC)とは何か?
国が100%出資する“公的金融機関”
日本政策金融公庫は、国が100%出資する政府系の金融機関。つまり、民間の銀行とはちょっと違います。何が違うか?
それは「営利を目的としていない」という点。
起業家を応援するための機関
JFCの大きな使命のひとつが、「これから起業する人への融資支援」です。
創業期には、実績がないため民間銀行から融資を受けづらいのが現実。でも、JFCは違います。事業の将来性や、あなたの“人となり”を総合的に評価して、融資をしてくれるのです。
2. JFCの創業融資、主な特徴とメリット
1)自己資金が少なくてもチャレンジできる
JFCの創業融資では、自己資金の目安は「1~3割程度」とされています。これは、例えば1000万円の資金が必要なら、100~300万円程度あれば申し込み可能ということです。
2)担保・保証人がなくてもOKな制度も
無担保・無保証人での融資が受けられる「新規開業・スタートアップ支援資金」は、特に人気があります。もちろん、審査がありますが、条件を満たせば利用できます。
3)固定金利で安心
融資利率は比較的低く、なおかつ固定金利。これは将来の金利上昇リスクを避けたい起業家にとって大きなメリットです。
3. どんな人がJFCの創業融資を利用できる?
主な対象者はこんな方
- これから新たに事業を始める人
- 事業開始からおおむね2期以内の方
つまり、「これから始めたい!」という段階でもOKというわけです。
4. 創業融資の審査で見られるポイント
①自己資金の貯め方
「どれだけ持っているか」よりも「どう貯めたか」が問われます。コツコツ貯金してきた通帳の履歴は、大きな評価材料となります。
②経験とスキル
起業する業種での勤務経験や実績があるか。たとえば「美容室を開きたい」なら、美容師としてのキャリアは大きな強みになります。
③事業計画書の中身
売上や利益の根拠があるか、経費の見積もりが現実的か。「夢を語る」のではなく、「数字で説明できるか」が大事です。
5. 申し込みから融資実行までの流れ
- JFCの支店に相談(予約制)
- 必要書類の準備(事業計画書・履歴書・資金計画など)
- 面談(ヒアリング)
- 審査(数日〜2週間程度)
- 融資実行(口座に振込)
面談では、熱意や人柄も見られます。「この人なら応援したい」と思ってもらえることも大切なポイントです。
6. よくあるQ&A(FAQ)
Q1. 創業前でも申し込みできますか?
A. はい。創業前から申し込めます。ただし、開業予定日や開業準備状況が明確になっていることが前提です。
Q2. 自己資金はどこまで認められる?
A. 親からの贈与、返済不要な出資はOKですが、借入(出世払いなど)は自己資金と見なされません。
Q3. 事業計画書のテンプレートはある?
A. JFCの公式サイトでダウンロード可能です。また、専門家への相談もオススメします。
Q4. 利率はどのくらい?
A. 制度や時期により異なりますが、2025年現在で1.5%〜2.5%程度が目安です(固定金利)。
Q5. 複数回借りられるの?
A. はい。返済実績を積んで再度の融資を受けることも可能です。事業拡大にあわせてステップアップしていきましょう。
まとめ:JFCは“起業の最初の一歩”を支えてくれる存在
起業という道は、ワクワクと同時に不安がつきものです。
でも、あなたには「日本政策金融公庫」という心強い味方がいます。
資金面の不安をクリアにし、自信を持ってスタートを切るために、ぜひ活用を検討してみてください。
どんなに素晴らしいアイデアも、資金がなければ実現しません。
逆に、しっかりとした計画と情熱があれば、JFCはそれに応えてくれる存在です。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。



























