
運転資金は設備資金と異なり明確な使途が無いため、設備資金に比べて融資金額は大きくなりにくいのが特徴です。
よく相談で「借りれるだけ借りたい」といった声を頂くことが多いのでこちらで解説します。
運転資金の性質と審査のポイント
運転資金の性質上、経営の収支計画の内容と整合しているかどうかがポイントです。
設備資金は将来的な見方で、運転資金は比較的近い時期の結果が求められます。
融資審査の一般的な考え方
運転資金における融資審査の一般的な考え方は、どんなに多くても月商の3ヶ月分が上限の目安であることを知っておいてください。
例)
月商売上300万円のA社の場合は、一般的には上限として検討できるのは900万円になります。
見るべきは売上だけではない
ただし、見るべきは売上だけではないので、利益がどの程度出ているか?など、財務状況がしっかりしているかどうかも重要視されます。
仮に赤字経営をしていた場合には状況によって減額の幅も違ってくるでしょう。
創業5年以内の企業は特に注意
特に、創業してから5年以内の企業だと財務基盤が盤石ではないので、利益が出て売上があがっているから希望通りになるかというとそうとも限りません。
まとめ:運転資金の目安と再申請の注意点
ですから、運転資金の上限はおよそ月商の3ヶ月分までと知っておくことです。
また、一度融資を申込みしたら半年以内の再申請で希望通りになるケースはほとんどありませんので、日々の資金繰りに活かしていくことをお勧めします。