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コラム

「持ち帰って検討しますね」

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銀行員が言う「持ち帰って検討しますね」の本当の意味とは?

ビジネスの現場で頻繁に使われる「持ち帰って検討しますね」というフレーズ。とくに金融機関、つまり銀行員とのやりとりにおいては、融資相談の場面でほぼ定番のやり取りといっても過言ではありません。

この一言、耳当たりは柔らかく、前向きに捉えがちですが、実際にはさまざまなニュアンスが含まれています。この記事では、銀行員の本音や実際に何を検討しているのか、そしてそれに対してどう対応すべきかを詳しく解説します。

目次

  1. 「持ち帰って検討しますね」が使われるシチュエーション
  2. 銀行員は何を検討しているのか?
  3. 検討と言ってもスピード感には要注意
  4. ミスマッチを防ぐために必要なこと
  5. よくある質問(FAQ)

「持ち帰って検討しますね」が使われるシチュエーション

この言葉が出てくるのは、主に企業からの融資依頼や融資条件の交渉時です。例えば、以下のような場面が考えられます:

  • 創業融資の相談
  • 運転資金の借入希望
  • 金利条件や返済期間の見直し要望

特に、まだ取引が浅い場合や、支店の裁量で即決できない場合にこの言葉がよく使われます。つまり、「上に相談します」「社内で稟議にかけます」といった意味をオブラートに包んで表現しているわけです。

銀行員は何を検討しているのか?

「検討」とひとことで言っても、その内容は多岐に渡ります。主な検討事項には以下のようなものがあります:

  • 融資の可否判断:会社の信用力、資金使途、返済能力など
  • 希望金額とのバランス:フルで貸せるか、減額が必要か
  • 担保・保証人の有無:どのような担保を差し出せるか
  • 事業計画の現実性:計画に無理がないか、業績見通しに信憑性があるか

また、銀行内部では、営業担当→課長→審査部→役席…といったように、複数のステップを経て承認されるのが一般的です。そのため、単純に「考えておきます」という軽いノリではなく、一定のプロセスを踏まざるを得ない事情もあるのです。

検討と言ってもスピード感には要注意

ここで重要なのが、検討と言ってもスピード感は人によりまちまちという点です。たとえば:

  • 誠実な担当者であれば、2〜3日以内に一次回答がある
  • 忙しい担当者や優先順位の低い案件では、1〜2週間放置されることも
  • ひどい場合は、「検討する」と言って忘れているケースすらある

銀行員といえども人間です。業務が立て込んでいると、どうしても後回しになってしまうことがあります。

その結果、企業側は急いでいたのに銀行側はのんびりというすれ違いが生まれ、チャンスを逃してしまうケースもあるのです。

ミスマッチを防ぐために必要なこと

こうしたすれ違いを避けるためには、明確な回答期日を設定することが非常に重要です。

例えば:

  • 「いつ頃ご回答いただけますか?」とその場で確認する
  • 目安として1〜2週間以内を提案するのが現実的
  • 回答期限をメモし、過ぎたらこちらからリマインド

このように期日を明示することで、相手も真剣に検討する体制に入りやすくなりますし、忘れられるリスクも下がります。

「言った言わない」を防ぐ意味でも、できればメールで確認を残しておくとより安心です。

よくある質問(FAQ)

Q:持ち帰って検討=断られる前兆ですか?

A:そうとも限りません。ただし、前向きな表現ではないため、社内判断が必要な段階と受け止め、条件を整えて臨むべきです。

Q:回答期日は自分から指定していい?

A:もちろん問題ありません。ビジネスとして当然のやり取りで、むしろ信頼感や誠実さの表れとして好印象につながる場合もあります。

Q:電話かメール、どちらでリマインドするのが良い?

A:基本は電話で確認し、その後にメールで内容を残しておくのがベストです。証跡が残ることで、トラブル防止にもなります。

 

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三浦高

この記事を書いた人

三浦高/Takashi Miura 元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員 中小企業診断士、起業コンサルタント®、 1級販売士、宅地建物取引主任者、 補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、 産業能率大学 兼任教員 2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。 融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago 元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役 同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。 支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。 日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。 長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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