
今回は、【起業時、クラウドファンディングを使うこと】について解説していきたいと思います。
最近では、かなりメジャーになってきた資金調達方法の1つにクラウドファンディングがあります。クラウドファンディングとは群衆からお金を集める手法であり、金融機関から受ける融資とは性質が違います。
起業時、クラウドファンディングを使うことのメリットを以下にまとめます。
①資金調達の幅が広がる
サイトを通じてサポーターからお金を集めるため、創業融資のような審査基準は存在しません。お金が集まるかどうかは別として、自己資金や経験など、創業融資の基準に引っかからなかった人でも事業資金として集められる可能性があります。
②創業融資との併用も可能
クラウドファンディング(購入型)で調達したお金は、会計上売上に分類されます。先に商品購入をしてもらっている状態なので売上に分類されます。金融機関から見れば、先に売上が確定している状態となり、創業融資と併用しやすくなるといえます。
③事業をPRできる
多くの資金を集めているプロジェクトは、新聞やWEBなどのメディアから注目されます。取材を受けるなど、事業に関して広く世間へのPRが必要なスタートアップ時期の起業家にとっては、もってこいのPR手段となりえます。
④ファンづくりの場として使える
サポーターが応援メッセージを書き込んだり、逆にサポーターに事業の進捗状況を報告したり、双方でのコミュニケーションが可能です。ファンや潜在顧客づくりの場にできるといえるでしょう。
⑤テストマーケティングの場として使える
クラウドファンディング(購入型)の費用は、通常調達した金額の2割程度をサイトの運営会社に後払いします。つまり、運営会社が、成功報酬的なプロジェクトの紹介ページを作り、積極的にPR展開するという構造になっています。
起業家から見れば、通常の広告手段で先払いするリスクを取らずに、ひとまずPRしてみることが可能となります。
以上が、起業時クラウドファンディングを使うメリットとなります。
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この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。