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以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
好調な企業こそ要注意!「イノベーションのジレンマ」にハマらないための経営戦略
今うまくいっているからこそ、知っておくべき“経営の落とし穴”
今日は、経済学の世界では非常に有名な考え方――「イノベーションのジレンマ」について、経営者の皆さまや起業家志望の方にわかりやすくお話ししたいと思います。
「イノベーション?うちは技術職じゃないし関係ないよ」と思った方、ちょっとお待ちください。実はこれ、すべての業種の方に関係あるお話なんです。
今うまくいっている会社こそが、落とし穴にはまりやすい。そんな逆説的な経営の真理が、この理論の中に詰まっているんですよ。
「イノベーション=技術革新」は誤解!本来の意味を押さえよう
まずは「イノベーション」という言葉の再定義から。
「イノベーション=AIや最新IT技術」みたいなイメージがあるかもしれませんが、これは誤訳と言ってもいいくらいなんです。
元々、経済学者シュンペーターが言った「イノベーション」とは、新結合(New Combination)。
つまり、既存の資源やアイデアを新しい組み合わせにして、新たな価値を生むこと。だから、技術だけじゃない。営業手法の変化、販売チャネルの変化、提供する客層の変化……これらも立派なイノベーションです。
「持続的イノベーション」と「破壊的イノベーション」の違い
さて、次に出てくるのが「持続的イノベーション」と「破壊的イノベーション」の違いです。
持続的イノベーションとは?
既存の事業を徐々に改善し、質を高めていくものです。たとえばトヨタの「改善(カイゼン)」はまさにこの典型。品質を高め、コストを下げる努力を日々続けて、今の地位を築いています。
破壊的イノベーションとは?
一方、今までの常識や仕組みを壊して、新しい市場や価値を創り出すのが「破壊的イノベーション」。電気自動車のテスラ、スマホのiPhone、動画配信のNetflix……これらが代表例ですね。
トヨタも例外じゃない?イノベーションのジレンマとは
「イノベーションのジレンマ」というのは、好調な企業ほど、破壊的イノベーションに対応できずに衰退するリスクがあるという理論です。
例としてよく出されるのが、トヨタ。ガソリン車で世界的な地位を築いたものの、電気自動車や自動運転という新たな潮流が押し寄せている今、テスラのような新興勢力に押されるリスクもあります。
なぜなら、破壊的イノベーションは最初、「市場が小さい」「儲からなそう」「無理だろ」と見過ごされがちだから。でも、それが進化して市場の主流になったとき……先行していた企業は一気に立場を失うこともあるのです。
このジレンマ、実は「あなたの会社」にも迫っている!
「うちは中小企業だし、そんな大きな話関係ない」と思った方。実は、それが一番危ないんです。
たとえば、何代にもわたって営業している老舗のソバ屋さんがあったとします。「うちは地域密着で、根強いファンもいるし大丈夫」と思っていたら、ある日突然、AIで自動調理ができる“バーチャル蕎麦チェーン”が登場したらどうしますか?
顧客の好みも世代によって変わりますし、テクノロジーの波は思っているより早く押し寄せてきます。業界のトップだからといって、明日もトップとは限らない。これが「イノベーションのジレンマ」の怖いところです。
進化するライバルを侮るな!小さな市場こそ未来の本命?
成功している企業が「どうせそんなの流行らない」と無視してしまう“ニッチ市場”こそが、数年後には主流になることもあります。
クラフトビール、サブスク型の学習塾、オンラインカウンセリング、DX対応の士業サービス……どれも、最初は「ニッチ」「一部の人向け」と言われていたものです。
だからこそ、経営者には「先入観を捨てて、新しい潮流に敏感であること」が求められます。
同質化で差別化を消す?トップ企業の取るべき戦略
逆に、トップ企業ができる対抗策もあります。それが「同質化戦略」。
破壊的イノベーションが現れたときに、それを“パクる”――言い方を変えれば、「新しいものを素早く取り入れて自社化する」ことが必要です。
もちろん知財や法律に触れない範囲でですが、自社の強みと組み合わせて“新しい形”にしてしまえば、それも立派なイノベーションです。
経営者が持つべき“イノベーション感覚”
経営とは常に変化との戦いです。
変わらない価値を守りつつ、新しい可能性に目を向ける。そのバランスを保つことが、今後の時代の経営者には求められるのではないでしょうか。
「今、うまくいっているから安心」ではなく、「今こそ、新しいチャレンジに目を向ける」。この姿勢が未来の成長の鍵です。
無料相談も行っているので、ぜひいちどご相談ください。お待ちしております!
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