
「コーチング資格」の取得を考えているあなたへ|起業・副業に活かすための基礎知識
こんにちは、起業コンサルタント®の中野裕哲です。近年、副業やキャリアチェンジの手段として「コーチング資格」に注目が集まっています。「資格を取れば仕事になる?」「どの資格を選べばいいの?」そんな疑問にお答えするため、今回はコーチング資格の基礎から選び方、起業・副業で活かす方法までを、わかりやすくお話ししていきます。
1. コーチングとは何か?
コーチングとは、相手の中にある答えを引き出すコミュニケーション技法です。カウンセリングやコンサルティングとは違い、「教える」「助言する」ではなく、「問いかけ」「聴く」ことを重視します。
クライアントの自発的な気づきと行動変容を促すことで、目標達成や課題解決をサポートするのがコーチングの目的です。ビジネス、子育て、スポーツなど、さまざまな分野で活用されています。
そして、コーチングを学ぶことで、人間関係の質が変わるという効果も大きいです。部下との信頼関係が深まり、家庭でも子どもとの対話がスムーズになるなど、“人生全体のコミュニケーション”が円滑になります。
2. コーチング資格が注目される理由
なぜ今、コーチング資格が注目されているのでしょうか?理由は3つあります。
- 副業・独立がしやすい:パソコン1台とネット環境があれば自宅で開業可能。初期投資が少ないのも魅力です。
- 再現性が高い:スキルを体系的に学べば、誰でも一定レベルのセッションが可能。経験を重ねることで、着実にレベルアップが可能です。
- 人間関係スキルとしても有用:仕事や家庭など、あらゆる対人場面で応用できる。人を育てる・支える力として、幅広い場面で重宝されます。
加えて、コロナ禍以降「リモートでも仕事がしたい」「人の悩みに寄り添う仕事がしたい」といったニーズが高まり、心理的サポートができるスキルとしても、コーチングが評価されています。
3. 主なコーチング資格の種類
民間資格が中心ですが、代表的なものには以下があります:
- 国際コーチ連盟(ICF)資格:グローバルで通用する認定制度。ACC、PCC、MCCの3ランク。世界で活躍するプロコーチには、ICF資格が一種のステータスとされています。
- 日本コーチ協会認定資格:国内で広く知られており、初心者向け講座が豊富。ベテラン講師による対面指導が受けられるスクールもあります。ただし、 日本コーチ協会自体は資格認定機関ではなく、あくまでもコーチ活動支援団体。資格を発行するのは、関連する認定スクールである点に注意が必要です。
- CTI認定資格(CPCCなど):プロコーチを目指す方に人気。実技中心で学べる。実践と内省をバランス良く組み込んだカリキュラムが特徴です。
- その他民間スクールの独自資格:実務で使える内容も多く、費用や期間も多様。主婦向け、教育関係者向け、ビジネスマン向けなど、ニーズ別講座もあります。
4. 資格取得までの流れ
多くの資格は以下の流れで取得できます:
- スクール選び(通学・オンライン)
- 基礎・実践講座の受講
- 修了課題や試験の実施
- 認定証の取得
期間は数ヶ月〜1年程度が目安。費用は10万円〜50万円ほどと幅があります。講座内容・講師との相性・サポート体制を見て選ぶことが大切です。
最近は、オンライン完結型のスクールも増えており、働きながらでも受講しやすくなっています。録画配信を活用すれば、時間の制約も少なく、自分のペースで学ぶことが可能です。
5. 起業や副業に活かすには?
資格取得後、ビジネスとして活かすにはいくつかの工夫が必要です。
- ターゲットの明確化:「誰に対して」「どんな課題をサポートするのか」を明確に。ニッチな市場を狙うと、差別化しやすくなります。
- 集客導線の構築:ホームページ、SNS、セミナーなどを通じて認知拡大。無料相談やLINE登録特典など、導線作りも工夫しましょう。
- 無料セッションで実績作り:口コミや体験談が信頼構築につながる。最初は友人・知人を対象に実績を重ねることも有効です。
- 価格設定とパッケージ化:単発よりも3ヶ月・6ヶ月の継続プランがおすすめ。安すぎず、高すぎず、「価値に見合った価格設定」が重要です。
6. 資格がなくても活動できる?
実はコーチングは国家資格ではないため、資格がなくても名乗ることは可能です。ただし、信頼性・技術力・継続性を考えると、体系的に学んでおくことを強くおすすめします。資格取得は「技術の証明」であると同時に、「自己投資」の証でもあります。
特に有料でサービスを提供する場合、「学びの背景があるかどうか」はお客様にとって非常に大きな判断材料となります。SNSでの発信やプロフィール欄にも「〇〇認定コーチ」と書けると、安心感が生まれます。
7. よくある質問
Q. 年齢が高くても始められますか?
A. もちろん可能です。むしろ人生経験が活きる場面が多く、40代・50代からのスタートも多いです。特に同年代のクライアントに寄り添えるという点で、信頼感があります。
Q. 資格を取っただけで食べていけますか?
A. 資格取得はスタートライン。実務経験、営業力、差別化戦略が必要です。「どんな想いで活動しているか」も大切な訴求ポイントになります。
Q. 副業として週末だけでも活動できますか?
A. はい。平日夜や週末のオンラインセッションなどで無理なくスタートできます。フリーランスや在宅ワーカーとして、生活スタイルに合わせた働き方が可能です。
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この記事を書いた人
中野裕哲/Nakano Hiroaki
起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)
V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。
【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。