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コラム

【事業計画について②】|専門家に5分無料相談全国対応

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事業計画の基本3要素を徹底解説!「何を・誰に・どこで」売るかが成功の鍵

今回からは、事業計画について、もう一段階踏み込んだ内容を解説していきます。

これまでのコラムで、
「事業計画はなぜ必要なのか」
「どんな項目を考えるべきか」
といった全体像をお伝えしてきました。

ここからは、**事業計画の中でも特に重要な“核となる部分”**を、順番に分解して見ていきます。

まず押さえておきたいのが、
事業計画の基本3要素です。

これは、業種・規模・法人か個人かを問わず、
すべての事業に共通する考え方だと言っても過言ではありません。


目次

  1. 事業計画における「基本3要素」とは

  2. 【何を売るのか】商品・サービスの考え方

  3. 【誰に売るのか】ターゲットと市場の見極め

  4. 【どこで売るのか】提供場所と販売チャネル

  5. 3要素のバランスが成功を左右する理由

  6. よくある質問(FAQ)

  7. 無料相談のご案内


事業計画における「基本3要素」とは

まず押さえるべき3つの視点

事業計画を作る際、いきなり数字や売上予測から入ってしまう方がいますが、
それはおすすめできません。

なぜなら、
土台が固まっていない状態で数字を作っても、意味のある計画にはならないからです。

まず整理すべきなのが、次の3つです。

  • 何を売るのか

  • 誰に売るのか

  • どこで売るのか

ズバリ言います。
この3つが曖昧なまま始めた事業は、途中で必ず迷走します。

逆に言えば、
この3要素が明確で、かつ整合性が取れていれば、

  • 売上の立て方が見える

  • 修正・改善がしやすい

  • 金融機関や協力者への説明がスムーズ

といったメリットが生まれます。

事業計画の出発点は、ここです。


【何を売るのか】商品・サービスの考え方

事業の原点は「提供価値」

まず最初に考えるべきは、
自分は一体、何を売ろうとしているのかという点です。

ここでいう「何を」とは、
単なる商品名やサービス名ではありません。

  • どんな価値を提供するのか

  • どんな悩みや不満を解決するのか

  • お客様は、何にお金を払うのか

このレベルまで掘り下げて考える必要があります。

経験・強みを活かすパターン

多くの起業家にとって現実的なのは、
これまでの経験やスキルを活かす形です。

  • 会社員時代の業務経験

  • 資格や専門知識

  • 長年続けてきた仕事や分野

これらは、すでに「参入障壁」になっています。

同じ商品・サービスを売るにしても、
経験の裏付けがあるかどうかで、説得力は大きく変わります。

流行・トレンドを狙う場合の注意点

一方で、

  • 流行っているビジネス

  • 成長市場

に目を向けるのも、ひとつの考え方です。

ただし、ここで注意したいのは、
「流行=長く続く」とは限らないという点です。

  • 数年後も需要があるか

  • 参入者が急増していないか

  • 価格競争に巻き込まれないか

こうした視点を持たずに始めると、
短期間で行き詰まるケースも少なくありません。


【誰に売るのか】ターゲットと市場の見極め

売上を左右する最大の要素

次に考えるのが、
誰に売るのかという点です。

これは、事業計画の中でも
売上を最も大きく左右する要素だと言えます。

どれだけ良い商品・サービスでも、
「売る相手」を間違えれば、売上は立ちません。

ニーズが「本当に」ある人は誰か

ここで重要なのは、
「便利そう」「良さそう」という評価ではなく、
**「お金を払ってでも欲しいか」**という視点です。

  • 誰が、どんな場面で困っているのか

  • その困りごとは、どれくらい切実か

  • 今すでにお金を払って解決しているか

この視点が抜けると、
「反応は良いけど売れない」
という状態に陥りやすくなります。

ターゲットは“狭く”考える

創業期によくあるのが、
「できるだけ多くの人に売りたい」
という発想です。

ですが、実務的には逆です。

最初は、あえて狭く絞る。

  • 年齢

  • 性別

  • 職業

  • 生活スタイル

これらを具体的にイメージできるレベルまで落とし込みましょう。


【どこで売るのか】提供場所と販売チャネル

「場所」は戦略そのもの

3つ目が、
どこで売るのかという視点です。

これは単なる「場所」の話ではなく、
販売戦略そのものと言ってもいい要素です。

  • 実店舗

  • オフィス

  • 訪問型

  • Web・オンライン

どれを選ぶかで、
固定費、集客方法、必要な人員が大きく変わります。

ターゲットの行動動線を考える

重要なのは、
ターゲットが自然にたどり着ける場所かどうかです。

  • その人は、どこで情報を集めるのか

  • どんなタイミングで購入するのか

  • 来店・申込みのハードルは高すぎないか

特に店舗ビジネスの場合は、
「良い立地=成功」
とは限らない点にも注意が必要です。

家賃・人件費・初期投資とのバランスを、
必ず数字で確認しましょう。


3要素のバランスが成功を左右する理由

3つは必ずセットで考える

ここまで見てきた、

  • 何を売るのか

  • 誰に売るのか

  • どこで売るのか

この3要素は、
必ずセットで考える必要があります。

1つだけ良くても、
他が噛み合っていなければ成果は出ません。

例えば、

  • 高価格帯の商品 × 価格に敏感な層

  • 専門性の高いサービス × ニーズの薄い市場

  • Web向きの商品 × 来店前提の導線

こうしたズレが、売上不振の原因になります。

起業時だけでなく、

  • 新店舗開設

  • 新商品投入

  • 事業転換

のタイミングでも、
ぜひこの3要素を再確認してみてください。


よくある質問(FAQ)

Q1. 3要素はどれから考えるべきですか?

A. 実務的には、「誰に売るのか」から考えると整理しやすいケースが多いです。

Q2. ターゲットを絞りすぎると不安です。

A. 創業期は問題ありません。広げるのは後からでもできます。

Q3. 実店舗とWeb販売で迷っています。

A. 商品特性・固定費・集客力を総合的に見て判断しましょう。


 

【無料相談のご案内】

弊社では、中野裕哲を中心とした所属専門家チーム(起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士、中小企業診断士、FP、元日本政策金融公庫支店長、元経済産業省系補助金審査員など)が一丸となって、幅広い起業支援・経営支援を行っております。
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この記事を書いた人

中野裕哲/Nakano Hiroaki

起業コンサルタント(R)、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、サーティファイドファイナンシャルプランナー・CFP(R)、1 級FP技能士。大正大学招聘教授(起業論、ゼミ等)

V-Spiritsグループ創業者。税理士法人V-Spiritsグループ代表。東京池袋を本拠に全国の起業家・経営者さんを応援!「ベストセラー起業本」の著者。著書20冊、累計25万部超。経済産業省後援「DREAMGATE」で12年連続相談件数日本一。

【まるごと起業支援(R)・経営支援】
起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など
【略歴】
経営者である父の元に生まれ、幼き頃より経営者になることを目標として過ごす。バブル崩壊の影響を受け経営が悪化。一家離散に近い貧困状況を経験し、「経営者の支援」をライフワークとしたいと決意。それに役立ちそうな各種資格を学生時代を中心に取得。同じく経営者であるメンターの伯父より、単に書類や手続を追求する専門家としてではなく、視野を広げ「ビジネス」の現場での経験を元に経営者の「経営そのもの」を支援できるような専門家を目指すようアドバイスを受け、社会人生活をスタート。大手、中小、ベンチャー企業、会計事務所等で営業、経理、財務、人事、総務、管理職、経営陣等、ビジネスの「現場」での充実した修行の日々を送ったあと、2007年に独立。ほかにはない支援スタイルが起業家・経営者に受け入れられ、経済産業省「DREAM GATE」にて、面談相談12年連続日本一。補助金・助成金支援実績600件超。ベストセラー含む起業・経営本20冊を出版。累計25万部超。無料相談件数は全国から累計3000件を超す。

この記事を監修した人

多胡藤夫/Fujio Tago

元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。

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