
なぜ年間計画しか作らないのか?月別計画の重要性とは
年間計画だけでは見えてこない実行可能性
特に創業期の方に多いのですが、事業計画は既に作っているので見せていただくと9割近くの方は
1年目売上〇〇円 利益〇〇円
2年目売上〇〇円 利益〇〇円
3年目売上〇〇円 利益〇〇円
といった形で表記している方がいます。
見ればどうなるのかはわかりますが、実行可能かどうかはそれを見る限り誰にも判断ができません。
人間の心理と年間計画の落とし穴
そしてもう一つ、人間は期限が先であればあるほど途中で当初決めたことを忘れていきます。
年間で考えているので、期日が近くなってきて焦りなどが生まれてくるでしょう。
例えば、ダイエットや自身の問題であれば守れなくても大したことにはなりませんよね。
しかし、これが経営となると問題は別ですし、以後金融機関から融資を受けて規模拡大したいと思っているのであれば尚更です。
創業融資を狙うなら月別計画が必須
話を戻しますが、融資(特に創業融資)を受けたいのであれば、損益計画等は月別に落とし込んで作成をおススメします。
月別に細分化することの具体的なメリット
1年→12ヶ月に細分化していくと、以下のような事業イメージができると思います。
- 季節要因があるのか?
→時期によって売上の増減はあるが、繁忙期にどれだけ売れるか、もしくは減っている時期を底上げすれば収支が合うのか。 - 毎月安定しているのか?
→売上自体は大きくないが、毎月安定的である為、ある程度の金額なら返済懸念はないだろう。 - 売上回収までが長い
→建設業や人材紹介業など、売上から資金化までの期間が長い事業については、どの程度で軌道に乗るか?いつになれば資金繰りが安定するのか?
月別計画の作成は融資審査にも効果的
上記の様に細分化することのメリットは、根拠がないと細分化できません。
自社の売上計画に対して、根拠を持って説明ができないと融資審査も通りません。
★表面的な数字の良し悪しよりも、きちんと根拠を持って説明する為にも、ザックリした年間計画でなく月別に落とし込んだ計画書を作成するべきと考えます。
V-Spiritsグループのサポート体制
弊社では、起業家・経営者をご支援できるよう多くの金融機関と連携しております。銀行選びはどうすれば良いか、融資についての相談をしたい、資金繰りで悩んでいるなど、各種専門家が課題解決を行っております。また、V-Spiritsグループでは、税理士・社労士・司法書士と勢揃いしておりますので、貴社の事業をワンストップで支援ができます!
無料相談もしておりますのでお気軽にお問い合わせください。
弊社では、起業家・経営者をご支援できるよう多くの金融機関と連携しております。銀行選びはどうすれば良いか、融資についての相談をしたい、資金繰りで悩んでいるなど、各種専門家が課題解決を行っております。また、V-Spiritsグループでは、税理士・社労士・司法書士と勢揃いしておりますので、貴社の事業をワンストップで支援ができます!
無料相談もしておりますのでお気軽にお問い合わせください。
【無料相談のご案内】
起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。