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以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。
銀行はここを見る!貸借対照表で審査が決まる「本当のチェックポイント」
~損益よりBS!中小企業経営者必見の実践ポイント~
「損益計算書だけ見ていれば大丈夫」と思っていませんか?
ズバリ言います。
銀行が本当に注目しているのは、損益計算書(PL)ではなく、貸借対照表(BS)です!
確かに、売上や利益が出ていれば安心…と思いたくなりますよね。
でも、実際の融資現場では「PLで良く見えてもBSでアウト」がよくある話なんです。
今回は、元・信用金庫の法人営業経験者が語る「銀行がBSでチェックするポイント」を、
中野裕哲流のやさしい語り口で徹底解説していきます。
銀行がBSで最初に見るのは「現金」のリアルさ!
まず、貸借対照表の“顔”ともいえる「現金」。
ここに200万円、300万円…と書かれていても、「本当にその現金あるの?」と疑われることがあるんです。
たとえば、コンサル業やBtoB業のように現金取引がほとんどない業種で、
現金200万円が記載されていたら…「なんでそんなに手元にあるの?」と疑念を抱かれてしまうわけですね。
業種と規模に応じた“妥当な現金額”かどうか――
これがまず最初のチェックポイントになります。
棚卸資産(在庫)は「多すぎると疑われる」
続いて、「棚卸資産」も要注意。
年商に比して在庫が異常に多いと、
「これ、ちゃんと動いてるの?」「売れ残りじゃないの?」と見られます。
例えば、売上3,000万円の会社で棚卸資産が同じくらいあると、
「ちょっと在庫持ちすぎでは…?」という話になってしまうのです。
棚卸資産の実態と、動き(回転率)まで説明できるようにしておくと安心ですね。
売掛金は「回収できているか」が大切!
売上が伸びて売掛金が増えている――これは基本的には良いことです。
しかし、長年回収できていない売掛金が残っていると、
「これはもう実質的に回収不能=資産価値なし」と見なされます。
銀行は「内訳書」も見ており、同じ取引先からの売掛金が何年も動いていなければ、
「この会社、資産の管理が甘いな」と印象を悪くしてしまいます。
社長への貸付金は「最悪のマイナスポイント」
貸借対照表に「貸付金」「前渡金」があると、銀行員の目は一気に厳しくなります。
特に、「社長個人」に対する貸付けが見つかった場合、
「社長が会社のお金を私的に使ってる?」と見られてしまうのです。
この“社長貸付け”は、審査現場で「残念な印象」の代表例。
できればゼロに、最低限に抑えることが健全なBSと見なされます。
税金・社会保険の未払いは「即アウト」もある
次に見られるのが、「未払法人税」「未払消費税」「未払社会保険料」。
これは、支払い能力の有無に直結する項目です。
特に、税金の未払いは国の制度融資を受ける際に“門前払い”になることもあります。
「払ったつもり」でも証明書(納税証明書)で確認されるため、
ここは確実に処理しておきたいところです。
設備資金の処理ミスは「資金使途違反」になる
たとえば「300万円で車を買います」として日本政策金融公庫から設備資金を借りた場合、
BSにその車両が固定資産として記載されていなければ、「本当に買ったの?」と疑われます。
設備資金を運転資金に流用するのは資金使途違反。
これが発覚すれば、融資を打ち切られたり、返済を求められたりする可能性もあるのです。
貸借対照表は「経営の姿勢が現れる場所」
ここまで見てきた通り、BSには「数字の羅列」以上に、
経営者の姿勢や資金の使い方、会社の健全性が反映されるのです。
売上や利益だけでなく、日々の取引や資産の管理がどうなっているか――
銀行はBSを通じて「この会社、信頼できるか?」を見ているわけですね。
銀行に信頼される貸借対照表とは?
最後に、銀行が好印象を持つBSの特徴をまとめておきましょう。
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現金・売掛金・棚卸資産などに無理がない
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貸付金・前渡金がない(もしくは明確な根拠がある)
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税金・社会保険が未払いになっていない
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設備資金がきちんと固定資産に反映されている
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全体に“整った印象”がある
このようなBSであれば、銀行も前向きに融資を検討しやすくなります。
「数字に誠実な経営者」は、必ず評価されます
貸借対照表の整備は、一朝一夕にはできません。
でも、日々の積み重ねこそが、経営の信頼を築く土台になります。
「銀行から信頼される会社」になるために、
今できることから一歩ずつ取り組んでいきましょう。
もし「うちのBSってどう見えるの?」と気になる方がいれば、
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