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コラム

銀行員が決算書を見るポイントを徹底解説! 【貸借対照表編】

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Youtubeに動画を投稿しました。
経営の考え方やマーケティングについてのお役立ち動画を毎日投稿しております!
是非御覧ください。

以下は動画の概要を記事風に説明したものです。詳細は是非動画をご覧ください。

 

 

銀行はここを見る!貸借対照表で審査が決まる「本当のチェックポイント」

~損益よりBS!中小企業経営者必見の実践ポイント~

「損益計算書だけ見ていれば大丈夫」と思っていませんか?

ズバリ言います。
銀行が本当に注目しているのは、損益計算書(PL)ではなく、貸借対照表(BS)です!

確かに、売上や利益が出ていれば安心…と思いたくなりますよね。
でも、実際の融資現場では「PLで良く見えてもBSでアウト」がよくある話なんです。

今回は、元・信用金庫の法人営業経験者が語る「銀行がBSでチェックするポイント」を、
中野裕哲流のやさしい語り口で徹底解説していきます。


銀行がBSで最初に見るのは「現金」のリアルさ!

まず、貸借対照表の“顔”ともいえる「現金」。
ここに200万円、300万円…と書かれていても、「本当にその現金あるの?」と疑われることがあるんです。

たとえば、コンサル業やBtoB業のように現金取引がほとんどない業種で、
現金200万円が記載されていたら…「なんでそんなに手元にあるの?」と疑念を抱かれてしまうわけですね。

業種と規模に応じた“妥当な現金額”かどうか――
これがまず最初のチェックポイントになります。


棚卸資産(在庫)は「多すぎると疑われる」

続いて、「棚卸資産」も要注意。

年商に比して在庫が異常に多いと、
「これ、ちゃんと動いてるの?」「売れ残りじゃないの?」と見られます。

例えば、売上3,000万円の会社で棚卸資産が同じくらいあると、
「ちょっと在庫持ちすぎでは…?」という話になってしまうのです。

棚卸資産の実態と、動き(回転率)まで説明できるようにしておくと安心ですね。


売掛金は「回収できているか」が大切!

売上が伸びて売掛金が増えている――これは基本的には良いことです。

しかし、長年回収できていない売掛金が残っていると、
「これはもう実質的に回収不能=資産価値なし」と見なされます。

銀行は「内訳書」も見ており、同じ取引先からの売掛金が何年も動いていなければ、
「この会社、資産の管理が甘いな」と印象を悪くしてしまいます。


社長への貸付金は「最悪のマイナスポイント」

貸借対照表に「貸付金」「前渡金」があると、銀行員の目は一気に厳しくなります。

特に、「社長個人」に対する貸付けが見つかった場合、
「社長が会社のお金を私的に使ってる?」と見られてしまうのです。

この“社長貸付け”は、審査現場で「残念な印象」の代表例。
できればゼロに、最低限に抑えることが健全なBSと見なされます。


税金・社会保険の未払いは「即アウト」もある

次に見られるのが、「未払法人税」「未払消費税」「未払社会保険料」。

これは、支払い能力の有無に直結する項目です。
特に、税金の未払いは国の制度融資を受ける際に“門前払い”になることもあります。

「払ったつもり」でも証明書(納税証明書)で確認されるため、
ここは確実に処理しておきたいところです。


設備資金の処理ミスは「資金使途違反」になる

たとえば「300万円で車を買います」として日本政策金融公庫から設備資金を借りた場合、
BSにその車両が固定資産として記載されていなければ、「本当に買ったの?」と疑われます。

設備資金を運転資金に流用するのは資金使途違反。
これが発覚すれば、融資を打ち切られたり、返済を求められたりする可能性もあるのです。


貸借対照表は「経営の姿勢が現れる場所」

ここまで見てきた通り、BSには「数字の羅列」以上に、
経営者の姿勢や資金の使い方、会社の健全性が反映されるのです。

売上や利益だけでなく、日々の取引や資産の管理がどうなっているか――
銀行はBSを通じて「この会社、信頼できるか?」を見ているわけですね。


銀行に信頼される貸借対照表とは?

最後に、銀行が好印象を持つBSの特徴をまとめておきましょう。

  • 現金・売掛金・棚卸資産などに無理がない

  • 貸付金・前渡金がない(もしくは明確な根拠がある)

  • 税金・社会保険が未払いになっていない

  • 設備資金がきちんと固定資産に反映されている

  • 全体に“整った印象”がある

このようなBSであれば、銀行も前向きに融資を検討しやすくなります。


「数字に誠実な経営者」は、必ず評価されます

貸借対照表の整備は、一朝一夕にはできません。
でも、日々の積み重ねこそが、経営の信頼を築く土台になります。

「銀行から信頼される会社」になるために、
今できることから一歩ずつ取り組んでいきましょう。

もし「うちのBSってどう見えるの?」と気になる方がいれば、
お気軽にご相談くださいね。プロの目線でアドバイスいたします!

無料相談も行っているので、ぜひ一度ご相談ください。お待ちしております!

フリーダイヤル tel:0120-335-523

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